あるばん、おばあさんが空を見上げておったまげた。 「こりゃ たいへんだ!」 何があったのかって…?見上げた空に浮かんでいたのは、ほそーいほそーいお月さま。 あれ、おばあさんこれって三日月じゃないの? そんなことはおかまいなし、おばあさんは言います。 「おつきさまは まあるく なくっちゃ。」 お野菜いっぱいのスープをぐつぐつ煮込みます。 食卓を囲んでおつきさまとおばあさんは、スープをふう、ふう、食べています。 ああ、おいしそう。 おかげでちょっと太ったおつきさま。でも… 「まだまだ まあるく ならないねぇ」 おばあさんは台所にかけこむと、今度は大きなピザをこしらえて。 「いただきまあす」 ああ、これもおいしそう。 さらに、さらに…。
どれもこれも食べたくなる、おばあさんの料理。そして、少しずつ太っていくお月さまの顔の可愛らしいこと!おばあさんがどんどん太らせたくなる気持ちもわかるし、お月さまがいくらでも食べちゃう気持ちもわかる。奇想天外、でも、なんてチャーミングな物語なのでしょう。 ふくだじゅんこさんの描き出す、幻想的であたたかな世界にすっかり夢中です。
さて、おつきさまはおばあさんが思うようにまあるくなれたのでしょうか。 最後のページはお楽しみ!!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
★ふくだじゅんこさんが直筆メッセージを描いてくださいました!!
ほそーい三日月を見あげて、おばあさんは驚いた。「お月さまは、まあるくなくっちゃ!」おばあさんが心をこめてつくる、ほっかほかの手料理。それを、おいしそうに食べるお月さま。さいごには、特大のデザートまで!さぁて、お月さまはまあるくなれたかな?ふたりがかこむ温かい食卓に、心が満腹になる絵本です。
空を見上げていたおばあさんが、細いお月様を見て丸くしようと奮闘するお話です。
おばあさんの作る料理は美味しいけれど、なかなかお月様が丸くならず、どんどん料理を作って食べさせます。
おばあさんの気持ちも分かるし、いくらでも食べてしまうお月様の気持ちも分かるし、最後は奇想天外で面白いと思いました。
子ども達に読み聞かせてあげたいオススメの一冊です☆ (さくら嵐♪さん 40代・せんせい )
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