目ん玉ぎょろり、ぶっといツノとキバがはえたオニ。 でも表紙のオニは、ちょっぴり膝をよせて困った顔をしているように見えます。 なぜって・・・つよいはずのオニが、村一番の嫁をもらって飯炊きをさせるつもりだったのに、オニよりもつよい「およめさん」が来ちゃったから!?
井上よう子さんのテンポよい文章に加え、吉田尚令さんが描くインパクトの強いぐいぐいっとした線、コミカルな表情、日本民話風の繊細な色づかいが魅力的。 吉田尚令さんは絵本の仕事に『悪い本』(作・宮部みゆき)『パパのしごとはわるものです』(作・板橋雅弘)などがあり、さまざまな挿画や挿絵で存在感のある絵を描かれる、注目の絵描きさんの一人です。
「おらがよめになる」と立候補した娘「とら」と、オニのかけあいがどんどんすすむこのお話は、一見、昔ながらの民話に見えて「あたらしい創作民話」とのこと。 なるほど、オニの能天気なかお、情けないかおが、笑ってしまうほど人間くさい。 従来の民話とはなんだか違う種類のおかしみを感じます。 お話にあっという間に引き込まれるおもしろさを、子どもと体感してくださいね。 だいじょうぶ。オニもおよめさんも、つよいけど、こわくありませんよ!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ひとり山奥に住んでいる鬼は、村へ下りては悪さをしてばかり。飯たきをしてくれるお嫁さんがほしかった鬼は「村で一番のおなごを出せ!」しかしみずから名乗り出た娘は鬼の望む様に飯たきもせず、しかも鬼以上の腕っぷしの持ち主だったのです。鬼と嫁のとらとのコミカルなやりとり、雰囲気たっぷりの絵が魅力の、新しい創作民話絵本!
あれ?全ページ試し読みが出来たんですね・・・
図書館で見つけて
借りてきました
センダックの「かいじゅうたちのいるところ」みたいな
おにさんが表紙に描かれているのですが
困った表情に見えます
それとも、淋しいのかな?
いえいえ
やっぱりおにさんは
困ったさんで
考え方も困ったさんです
「よめをもらって めしたき させよう
いうこときかなきゃ、ぶんなぐってやる」
ところが・・・
おかしいのは
おにさんがほしがった
「むらいちばんのおなご」
というのが
とら さん(^^ゞ
自分からすすんで嫁に行く!って言うし
たくましい
確かに村1番のおなごでした
雨の日の様子なんて
も〜笑っちゃった!
くまの場面も
とても迫力があります
あれ?
人物やモノは描いた物を
切って、貼ってあるんですね!?
とても立体感があります
なんだか
おにさんが、可愛く思えてくるし
とら さんの凄さにも
感心してしまいます
そして・・・
最後のページにほっこりします
幸せな気持ちになります
それが、影絵で・・・
素敵ですね!
いまどきの夫婦の形かもしれませんね(^^ゞ
えっ!?
「悪い本」「パパのしごとはわるものです」の
絵の方でしたか!!
これは、すごい!!
3作とも、イメージが違うように感じました (しいら☆さん 50代・その他の方 )
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