とっても暑い日。
うまのはいどうさんが駅のベンチで汗をぬぐっていると、 電車がやってきて帽子を置き忘れます。
それを拾ってかぶってみたきつねのとりうちくんは、 自分に見とれたまま自分のカゴをトイレに忘れます。
カゴを拾ったブタの三吉はシャンプーを忘れ、シャンプーを見つけたうしの山口さんはキャラメルを落とし、キャラメルに目のないやぎのよし子さんはハンカチをうっかり落とし……。
ぐるぐる回る、落としものと拾いもの。ぐるぐる回る、うっかりとラッキー。なんだか上手くいってるような、いっていないような。可哀想……と思いきや、楽しそう!? いったいこの「もの」と「気持ち」の連鎖の行く末はどこへ?
スズキコージせんせいの描くメラメラギラギラ燃える迫力の太陽の下、繰り広げられる動物たちによるうっかり劇場。それがなんとも愉快なのは、どれもこれもとっても良くできたタイミングであることと、登場するみんなの強烈なキャラクターのせい? そして最高に素敵なオチに向かいます。
この際、細かいことは言わないで。 とにかく大笑いして喜んじゃえばいいのです。 だって今日は……こんなに「暑い日」なんですから。
(それでも気になる人は裏表紙の絵を見てね!)
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
とても暑い日。うまのはいどうさんは駅のベンチにぼうしを置き忘れ、それを拾ったきつねがじぶんのカゴを忘れ、それを拾ったブタの三吉は……。動物たちの愉快な愉快なぐるぐる話。
おもしろい!
でも、学校などで読み語る時は、暑い夏がいいですね。
この暑さを実感しながらお話を聞くと、ますます楽しくなりそうです。
誰かの忘れ物やおとしものが、ちょっとづつ後から来た者の私物となっていきます。
おいおい、だれも交番に届けないの?と、
突っ込みたくなりますが、1つ1つの拾い方が面白くて、何とも言えません。
最後のオチもさらっと流してる感があって、逆にスッキリとまとまっていてよかったです。
個人的にはヤギのよしこさんのキャラクターが一番印象的でした。
よだれをハンカチで拭いているところがサイコーです。
とても楽しい作品なので、幼稚園くらいから小学校高学年くらいまで、お薦めします。
1ページ1ページとても楽しく描かれているので、ゆっくり見せて絵あげてほしい絵本です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子9歳)
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