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絵本好きベビーシッター猫

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絵本好きベビーシッター猫さんの声

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自信を持っておすすめしたい 哀しみから生まれる優しさ!  投稿日:2013/03/13
木の音をきく
木の音をきく 文: リーッタ・ヤロネン
絵: クリスティーナ・ロウヒ
訳: 稲垣 美晴

出版社: 猫の言葉社
父親が亡くなった少女が、寂しい気持ちや孤独から、木との交流によって希望の方へ再生していく静かな物語です。
美しい絵と、美しい文章が、深く豊かな読書体験をさせてくれます。
こういった本物の絵本をもっと多くの子どもに読んでもらいたいです。おすすめです!

子どもの頃の、寂しい気持ち、孤独だった時間、
今でも心のどこかにある透明な場所。
大人が読んでも、そういう色んなものが思い出されて、胸が熱くなり、涙が出ます。
物語の中で、最初に少女は、木の幹をさわると、
「なんだか木にきらわれたみたい。
たぶん木は、
カラスにしかさわってほしくないのだろう。」
と思います。

しかし、少女が色々な思いを回想し、父親の死の哀しみや寂しい気持ちから、思い出を慈しむ気持ちや愛おしむような気持ちに変化していくと、以下のようになります。

「うちのことはわすれて、
もう一度また、木の穴に指をおしこんでみる。
こんどは、さわられるのがいやじゃないみたい。
となりでわたしが考えたことを、
この木はぜんぶきいていたのだろう。」

そしてさらに、少女は木の音をきいてみます・・


このように、深い哀しみや孤独をも包んでくれる存在に耳をすますことの大切さ、世界の美しさが、綺麗な絵とともに描かれている絵本です。

むかし、学校の先生が、「傷つく、というのは、深く心が動くということだから、傷つくという体験や哀しみも時にはだいじなんだ」というようなことを言っていて、印象に残っていたのですが、この絵本を読んで、
心に深い哀しみがあっても、その奥の透明な場所から、物を慈しむ心や人生の美しさを見いだす力が生まれるのだな、と感じました。

小2の女の子に読みきかせたら、長いのに最後まで集中して聞いてくれました。
「木の音をきく」ような、自然の声に耳をすますこと。感覚を開いて、世界の美しさを味わってみると人生はもっともっと美しくなることが、子どもたちに伝わるといいなと思いながら読みきかせています。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい ピョンピョン学院で優等生にならなくてもいい!  投稿日:2013/03/13
地平線のかなたまで 新装改訂版
地平線のかなたまで 新装改訂版 作: ヘルヤ・リウッコ=スンドストロム (文)(陶板)
訳: 稲垣 美晴

出版社: 猫の言葉社
5歳と8歳の姉妹に読み聞かせしましたが、最後まで飽きずに聞いてくれました。

教育熱心なお母さんと、後ろ足がうまく動かずきれいに跳べない落ちこぼれの「子うさぎ君」の物語。

以下本文より、
「このお母さんうさぎは教育に熱心でしたから、ずっと前から、子うさぎが生まれたら、有名なピョンピョン学院に入れようと思っていました。」
しかし、ピョンピョン学院に入学した5羽のきょうだいうさぎのうち、「子うさぎ君」だけが、後ろ足が全然動かずに、きれいに跳ぶことができません。
先生にもお母さんにもがっかりされてしまい、子うさぎ君はうまく跳べない自分のことがとても悲しくなります。
もちろんお母さんうさぎは、子どもたち全員を愛しているのですが、子うさぎ君は「どうして自分だけ他のうさぎのようにきれいに跳べないんだろう」と深く心に傷を負い、それを抱えたまま大きくなります。
そして、「安らぎの木」と呼んでいる木だけが友達になるのです。
このような、悲しみを持った子うさぎ君が、どうやって希望の方に歩き出すのか、というお話です。

私が読み聞かせた8歳の子は、小学校で九九が覚えられなくて、みんなより自分はできない、と悩んでいる子でした。だから、みんなと違ってもいいんだよ、というメッセージも密かに込めて読んであげたのですが、読み終わると5歳の妹ちゃんの方が、
「子うさぎ君後ろ足動かなくてもこんなに色々できてすごいね!!!!」と大きな声で言って、嬉しかったです。

すごく優しい絵とともに優しい視点で描かれているので、多くの人に救いになると思います。私自身も子うさぎ君に励まされました。
絵は、さすが北欧フィンランドで、とてもセンスが良く美しいので、ママはそちらにも注目です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい ほんわかしているのに強く、優しい絵本です!大人にも◎  投稿日:2013/03/04
オーロラの雪
オーロラの雪 文: リーッタ・ヤロネン
絵: クリスティーナ・ロウヒ
訳: 稲垣 美晴

出版社: 猫の言葉社
小さい頃の世界の見え方、孤独、さみしさ、喜び、不安、わくわくする気持ち。
すっかり忘れていたような感情や場面を思い出させてくれる、すごく繊細な絵本です。
このような心象風景は誰にでもあるのではないでしょうか。

サリという名前の女の子が、クリスマスの前日に、一人でスキーをしながらちょっとこわいけれどどんどん森に入っていきます。

「きこえてくるのは、
雪の上をすべるスキーの音と
自分の息づかいだけだった。」

「そのあたりでスキーをしている人は、ほかにいなかった。
クリスマスの前の日にスキーをするひまのある人なんていない。
とくに、おとなは。
森にいる人間はわたしだけと思うと、
サリはいい気持ちになった。」

一人でずんずん森の奥まで行って、サリはある宝物に出会います。
そして帰り道に素晴らしい体験をします。

絵が優しくて、ほんわかしているのに強くって、感動を誘います。
描かれているフィンランドの自然も素敵で訪れてみたくなります。
娘に買ってあげたはずのママがはまってしまう絵本です!
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい フィンランドの自然が感じられる可愛い絵本!ママにも子供にも。  投稿日:2013/02/16
なかなおり
なかなおり 文・陶板: ヘルヤ・リウッコ=スンドストロム
訳: 稲垣 美晴

出版社: 猫の言葉社
私がとてもヘルヤの絵が好きで、マグカップなどを愛用しているのですが、保育園に持っていって子供達に読んでもとても好評でした!

フィンランドの陶器作家の作品なので、すべてのページが陶板に描かれた絵が印刷されている、すごく絵がきれいな絵本です。
フィンランドの自然の美しさや澄んだ空気が伝わってくるかのような、とても素晴らしい絵がたくさん詰まっています。

森に住んでいる野うさぎのルサは、人間の家に住んでいる白うさぎ達が青いドレスを着てアイススケートしているところを見つけて、白うさぎに憧れてしまいます。
「でも、わたしは、こんなに大きくてぶさいくな野うさぎだから、なかまに入れてもらえるかしら」
一緒にアイススケートをしてみたいけれど、心配になったルサは、白うさぎに変装して、スケートリンクに紛れ込みます。
ところが、ころんだときに変装した服がやぶれて、白うさぎ達に正体がばれてしまいます・・

野うさぎと白うさぎ、森に暮らす者と都会に暮らす者、別人種?(笑)が和解するまでのストーリーなのですが、新参者を嫌う気持ちや誰にでもあるちょっとしたいじわるな気持ちから、やっぱりなかよしがいちばん楽しいよね、という風に「なかなおり」するまでの様子がさっぱりと描かれていて私はとても好きな話でした。
わかりやすいストーリーで子供も飽きないし、読み終わると「このページの絵がすき!」「青いワンピースがかわいい!」と女の子達に大人気の絵本でした。

ママも子供も楽しめて、おすすめの絵本です。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい ぐっすりメーメさん、最高!  投稿日:2012/12/02
ぐっすりメーメさん夜のおさんぽ?
ぐっすりメーメさん夜のおさんぽ? 作・絵: マウリ・クンナス
訳: いながきみはる

出版社: 猫の言葉社
昼間は公務員のようにおとなしくてまじめなぐっすりメーメさんは、会社帰りに友だちから遊びに誘われてもことわって、まっすぐ家に帰り早く寝ます。
おなかが弱いから寝る前に肉は食べないし、ローラースケートなんてこわくてとてもできないし、ペットのマサを寝かせたら早々とベッドに入ってぐっすり朝まで眠るのです・・
と思いきや!ぐっすりメーメさんは眠ったままベッドから起き上がり、外に飛び出して毎晩夜のおさんぽに繰り出します。

昼間はおとなしいぐっすりメーメさんも夜になると豹変、暴走族のけんかを知らず知らずに解決したり、ソーセージ工場に忍び込んで肉食になったと思ったら工場の経営悪化をひょんなことから解決したり、ロックバンドのボーカルになってゴールドディスクのヒットを記録していたり、大活躍。
なぜかぐっすりメーメさんのおかげで数々の事件が毎晩自動的に解決していくのです。メーメさんは眠っているので、自分では気付いていないのですが・・・

「昼間はおとなしくて、夜は炸裂!」というぐっすりメーメさんのキャラクターがなんともかわいらしくて最高です。
おとなりからグリルパーティーに誘われてもことわって、ペットのマサと「ぼくたちは、にんじんをかじるだけにしよう。けんこうにもいいし・・」なんて言ってるメーメさんなのに、夜中になると「ムニャムニャ、ソーセージ、オー、イエー」なんて言って出かけていくんですもん。

少し長いお話なのに、小学1年生の男の子が最後まで夢中でした。そして大人も夢中になれます。なんてったってぐっすりメーメさんが本当に魅力的にえがかれています。
自分の夜の行動にまったく気付いていないキョトンとしたメーメさんが本当にかわいい!
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい ぐっすりメーメさんも仲間たちもとにかくキュート!な温かい絵本  投稿日:2012/12/02
ぐっすりメーメさんの世界旅行
ぐっすりメーメさんの世界旅行 作: マウリ・クンナス
訳: いながきみはる

出版社: 猫の言葉社
眠りながら本人は気づかないうちに周りを幸せにしてしまうぐっすりメーメさんがとーってもキュートです。
前作「夜のおさんぽ」が面白かったのでこちらも読んでみましたが、この作者の絵本は読んだ後に温かい気持ちになれるところがいいですね。

ぐっすりメーメさんの住む町のデパートで懸賞があり、メーメさんを含めた7人になんと世界旅行が当たりました。
今回はぐっすりメーメさんと一緒に世界の7つの国に行くお話です。

得意の眠りながらのお散歩(?)で、今回も行く先々で、大活躍のぐっすりメーメさん。メーメさんを見守るしっかり者のペットのマサがいい味を出しています。
次はマサが主人公の絵本が読んでみたい!

この絵に出てくるキャラクターたちはみんないい表情をしているのでページを何度めくっても楽しめます。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい 小さい頃から読み聞かせたい良質な絵本  投稿日:2012/11/27
フィンランドの小人たちトントゥ
フィンランドの小人たちトントゥ 作・絵: マウリ・クンナス
訳: いながきみはる

出版社: 猫の言葉社
「むかしむかし、おばあさんのおじいさんのおかあさんが、まだ、ぽっちゃりほっぺの小さな女の子だったころ、どこの家にも守り神が住んでいました。守り神の役目は、その家の人たちに幸せをもたらすことでした。こういう守り神をトントゥとよんだのです。」

という出だしから、とってもワクワクしませんか?
フィンランドに伝わる小人の伝説トントゥにまつわる絵本。
私は大人になってからこの絵本を知りましたが、どうも「屋根裏に小人が住んでいる」という設定や小人ものに昔から弱いので、大好きな本になってしまいました。
8歳と5歳の女の子に読み聞かせると「トントゥうちにもいると思う!」
子どもたちもすごく気に入ってくれました!

子どもの頃、小人や妖精の姿をどうしてもこの目で見てみたい、と強く願ったものです。そしてそういうことを考える時間はとてもワクワクしたものでした。
私は今になってこの本を読んでも、本当にフィンランドの小人トントゥは存在しているような気がしてなりません。
「万物に神様は宿っている」というのはフィンランドだけでなく日本人にも馴染みのある考え方ですし、「見えないものに感謝する」という習慣はとても大切なことだと思います。
幼い頃からこういう絵本を読んでいると、普段は姿が見えない守り神トントゥたちにありがとうを言いたくなるし、優しい気持ちになれます。

また、短いお話が14話入っているので、読み聞かせに最適です。
私が好きなのは「牛小屋トントゥのよそゆきドレス」、子どもたちに人気だったのは「音楽のすきなトントゥ」でした。

絵がすごく楽しくて印刷もきれいでずっと大切にしたい一冊!

参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい 愛が詰まった素敵な絵本です  投稿日:2012/11/22
まっててね
まっててね 作: シャーロット・ゾロトウ
絵: エリック・ブレグヴァド
訳: みらい なな

出版社: 童話屋
ベビーシッター先で、2歳の女の子に読み聞かせてページをめくるうち、美しいストーリーと絵に、私の方が気づいたら号泣。素晴らしい絵本です。

まだ身の回りの片付けやいろんなことができないけど、すぐに大きくなるから「まっててね」というお話なのですが、自分が小さい頃や自分の母親との関係を思い出し、じーんとしてしまいました。
女の子のお子さんに、そしてかつて娘だった全ての女性におすすめです。

ちなみに私が読み聞かせた2歳の女の子のパパもこの絵本を読んで号泣!だったらしいので(笑)、女性だけでなく男性にもおすすめです。
注意ばかりして子育てに余裕がないときにも。
愛が詰まった素敵な絵本です。

シャーロット・ゾロトウ、素晴らしいですね。注目してみます!
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 最高のクリスマスプレゼント  投稿日:2012/11/20
わすれられないクリスマス
わすれられないクリスマス 作: マウリ・クンナス
訳: いながきみはる

出版社: 猫の言葉社
ゲームやスマートフォンなど便利なものが当たり前のように溢れかえる世の中、「子どもは子どもらしくあってほしい」と思っている親は多いと思います。
「けどそう思うのも親のエゴ?」「子どもを尊重しなくては!」とグルグル考えてしまい、ついつい子どもが喜ぶゲームやおもちゃばかり与えてしまったり。

そんな親にも子どもにも、全ての子育て世代に読んでもらいたい絵本です。
楽しい絵とともにじつは大事なことが全てかかれているからです。

物語はこう始まります。
「ねえ、クリスマスって一年でいちばん楽しいと思わない?
クッキーをやいたり、モミの木をかざったり、それに、プレゼントをあげたり、もらったりするんだもの。
だけど、なんでももっている人にプレゼントするのは、とてもむずかしいよね。ぼくたちの町タッスラでは、
クリスマスに
ふしぎなことがあったんだ・・・。」
このうつくしい言葉とファーストカットの次に、「わすれられないクリスマス マウリ・クンナス 作」というタイトルのページ。映画のように絵本は始まります。
お金持ちでなにをもらってももう喜ばないオンニ、ドラキュラ家のオットとロッタなど街の仲間たち、そして、ぐっすりメーメさん!が迎えるこの年のクリスマス。
いったいなにがおこるのでしょう?
そして、どんなに便利で最新のかっこいいものをもらっても嬉しくなかったオンニが一番喜んだ最高のクリスマスプレゼントとは?
実際に読んで確かめてみてください。

私がとくに好きなのは中盤のぐっすりメーメさんが登場するシーン。
クリスマスの夜中の静けさと寒さが伝わってくるかのようです。子どもの頃、みんなが寝静まったクリスマスの真夜中に降る雪を想像しただけでわくわくしたことを思い出しました。
ぐっすりメーメさん未読の方も、メーメさんファンも楽しめる一冊であり、合理主義の世の中を一蹴するこの本を、全ての子どもと大人に自信を持ってすすめたいです。

ちなみに、私が今日読み聞かせた7歳の女の子は、「ぜったいに最後のプレゼントが一番いい!」と言っていました。
わくわくドキドキが詰まった「わすれられないクリスマス」、読んでみてください。今年もクリスマスが楽しみになります。
参考になりました。 2人

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