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あさやん

その他の方・60代・東京都

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あさやんさんの声

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なかなかよいと思う 声高ではなく  投稿日:2006/09/14
しょうぼうていハーヴィ ニューヨークをまもる
しょうぼうていハーヴィ ニューヨークをまもる 作・絵: マイラ・カルマン
訳: 矢野 顕子

出版社: リトル・ドッグ・プレス
これは、消防艇ハーヴィの話です。9.11の話なら読まなかったと思います。実際、この絵本の存在を知ったときも、矢野顕子さんの訳であることに惹かれたのですが、9.11がらみと知って、躊躇しました。
しかし、ここで立ち読みさせていただいて、これは素敵な絵本かもしれないと思い、買い求めました。
素敵でした。
決して声高に語られることのない、消防艇ハーヴィの運命が胸に迫るのです。
☆4つのわけは、邦題です。これは9.11を意識させる題名ですよね。あるいは、ビバ!ニューヨーク的な匂い。
原題は「FIREBOAT」のみです。吹き上げる水のひとすじに小さく「The Heroic Adventures of the John J.Harvey」とあるだけです。
本国でも、たとえば帯に9.11メモリアルのようなことが書いてあったかもしれません。
でも、私は、できれば消防艇なんかが好きな男の子が手にして、親と一緒に読んで、はっと気づかされる、みたいな方がいいかも、と思ったのでした。
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自信を持っておすすめしたい びっくりどうぶつ  投稿日:2006/09/04
この がっき だあれ?
この がっき だあれ? 作・絵: スヴェトラン・ユナコビッチ
訳: 石津 ちひろ

出版社: 小学館
約13×30センチの絵本ですが、折りたたまれたページを開くと横が39センチになります。
ページを開く前は楽器そのものの絵なので、絵から動物を想像できませんが、文が子供への問いかけのヒントになります。石津ちひろさんの訳は、ラップのリズムで読みたくなります。
そして、開いてびっくり、ユニークな絵柄の動物たちが現れますよ!
楽しい絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 名医!  投稿日:2006/07/27
おばけいしゃ
おばけいしゃ 作: せな けいこ
出版社: 童心社
おばけが訪ねてきても動じない、このお医者さん、名医です。私も、アレルギーの季節には、ひとつめこぞうさんの治療法のように、目玉を取り出して薬をつけてほしいです。
ぞくぞくと詰めかけるおばけたちの症状が笑えます。せなさんならではのアイディアですね。

ところで、俗世間にも潜む「おばけ的症状」治してください、おばけいしゃ様!
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なかなかよいと思う あ、そう(笑)  投稿日:2006/07/04
ぼうしのおうち
ぼうしのおうち 作・絵: エルサ・ベスコフ
訳: ひしき あきらこ

出版社: 福音館書店
ぼうしのおうち、という題名、表紙のかわいらしい絵。もう、すごくメルヘンなお話なんだろうと、微笑みながら読み始めました(笑)。
7ページ目ぐらいまでは、そんな感じでした。
8ページ目から、なにやら不穏な空気が・・・
え〜〜?
あ、そう。
これも、メルヘン。
16ページ目には「というわけで、このおはなしはめでたしめでたし」とありますから。

現実にいろいろな事件があり、ついついそこに引き寄せて読んでしまうと、身も蓋もないんですが、それは大人の哀しさですね。
知りすぎた世の中の広さで計らず、視野をひゅーっと狭めて、「お話の世界」で楽しみたい作品です。
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自信を持っておすすめしたい こだわりの楽しみ方  投稿日:2006/06/23
ワニくんのTシャツ
ワニくんのTシャツ 作・絵: みやざき ひろかず
出版社: BL出版
お気に入りのTシャツ。あります、私にも。で、そういうのに限って取り返しのつかないシミをつけちゃったりして。もう1度探しに行ってもなかったりして。
ワニくんのお気に入りは、しましまTシャツ。シンプルだけど、きっと縞の幅とか色合いとかミリ単位のこだわりがあるんです。だから、なんとしても探す。その苦労もまた楽し?
自分のこだわりの物の良さを、みんなに知って欲しい。でも、あんまり知られると、ちょっと・・ね・・
Tシャツだけの話じゃなさそうです。
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自信を持っておすすめしたい あ、そうか  投稿日:2006/06/23
おさるとぼうしうり
おさるとぼうしうり 作・絵: エズフィール・スロボドキーナ
訳: 松岡 享子

出版社: 福音館書店
ずいぶん昔に、お楽しみ会の出し物として見ました。絵本がネタとは知らず、やった人達のオリジナルアイディアかと感心しました(笑)
最近、この絵本を見つけ、あ、これだ!とびっくり。動きがあったからおもしろいと思ってましたが、絵がとてもおしゃれじゃありませんか。
頭の上に売り物の帽子をいっぱいのせて歩く姿、最高です。物売りパフォーマンスのお手本。もし、こんな帽子屋さんを見かけたら買っちゃうでしょう!?ひとつ50円だし・・
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自信を持っておすすめしたい 7.5ヘクタールの絵本  投稿日:2006/06/04
夢の庭づくり
夢の庭づくり 作: さとうち藍
写真: 関戸 勇

出版社: 福音館書店
「たくさんのふしぎ」2006年6月号です。

自然は何も手を加えなくても、1日1日、季節ごとに素晴らしい絵巻物を見せてくれるので、人工的な植物園や庭に違和感を覚えることがあります。
しかし、
ここに紹介されている北海道滝上町にある陽殖園はどうでしょう。その生い立ちに圧倒されるばかりです。
この植物園を作っているのは高橋武市さんというたったひとりの男性です。家族の支えを得ながらも、14歳の時から50年間ずっとひとりで黙々と、この植物園を作り上げたのです。
14歳の時から50年間ずっとひとりで・・
今や7.5ヘクタールにまで広がった陽殖園は、高橋さんの手によって日々塗り広げられていく「絵本」のようです。
取材して文を書かれたさとうち藍さんは、「高橋さんは庭のデザインを誰に教わったわけでもなく、植物を長く見ていることで、植物の方からこうしたらどうかと教えてくれたのだ」と言います。
神様が高橋さんに筆を持たせているのだと思います。
この植物園を実際に見たい!と強く思いますが、もしそれがかなわなかったとしても、こんな人がいてこんな夢の庭があるということを知っただけでも、とても幸せな気持ちになれました。
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自信を持っておすすめしたい 子どもと寄り添う翻訳  投稿日:2006/05/23
The Family of Fourteen Fix Breakfast 14ひきのあさごはん・英語
The Family of Fourteen Fix Breakfast 14ひきのあさごはん・英語 作・絵: いわむら かずお
訳: アーサー・ビナード

出版社: 童心社
14ひきのシリーズが大好きです。場面設定や登場人物の性格付け、どれをとっても絶妙です。
いちめんに広がった絵は、まるで動いているものを見ているかのような錯覚さえ起こる描写。そこに添えられているシンプルな言葉が独特の雰囲気を醸し出します。それを英語にする・・どうだろう・・と思ったのですが、大好きなアーサー・ビナードさんの言葉力を信じました。
大丈夫。14ひきの世界をこわすことなく、直訳でもない、ぴったりの英文がついていました。それは、子どもに寄り添って、絵を指さしながら語り合うような優しい文でした。
さすがです。
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自信を持っておすすめしたい 2次元から4次元へ  投稿日:2006/05/18
フェリックス・クルーソーのふしぎなえ
フェリックス・クルーソーのふしぎなえ 作: ジョン・エイジー
訳: わたなべ しげお

出版社: 福武書店
まりん♪さんのベストレビューがまさにベストで、それ以上の紹介はいらないんですが、蛇足を少し。
安野光雅さんの「ふしぎなえ」に出会ったのは、小5の時でした。2次元を切り開いて、4次元の世界へワープする、その感じがたまりませんでした。絵本で表現される世界は、2次元のままだからこそ魅力的でもあるのですが、時に3次元のリアルさえ飛び越えてるものに出会うと嬉しくなります。この「フェリックス・クルーソーのふしぎなえ」もそんな気分にさせてくれるのです。安野さんの絵とは全く違いますが、ジョン・エイジーさんの描く絵の周波数が私の中では4次元変換されてしまいました。
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なかなかよいと思う めまいがするような大正ロマン  投稿日:2006/05/04
村山籌子作品集1・リボンときつねとゴムまりと月
村山籌子作品集1・リボンときつねとゴムまりと月 作: 村山 籌子
絵: 村山 知義

出版社: JULA出版局
私の中では☆5つです。勧める方便としての☆4つです。

まずタイトル。「へ?」という驚きと、ああ、絶対おもしろいと、中身を見ずに買いました。
表紙の絵はとてもモダンで、新進気鋭のイラストレーターだと思いました。
わくわくして開くと、おはなしは、表題のものだけでなく、
たとえば、「おなべとおさらとカーテン」「おはなを かじられた おねこさん」「かみどこやの だいこんさん」などなど。
どれもこれも、見たことも聞いたこともないような絵とお話ばかり。読み終わって、不思議の国に遊ぶことのできた子供の頃に戻った気がしました。

作者プロフィールを見てびっくり。
1903年生まれの村山かず子さんがお話を書き、1901年生まれのだんなさん、村山知義さんが絵を描いていたのでした。
文句なく、私はこの世界が好きです。この題名にピンと来る人なら、楽しめるはずです。バーチャルリアリティーと無縁な、無限の想像力に癒されます。

現代の子供達にどう受け止められるかは、未知数です。
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【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

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