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ものすごい労力を要しました
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投稿日:2006/11/08 |
「ウォーリー」シリーズや、「ミッケ」シリーズのような、絵探し絵本です。
軽い気持ちで手に取ったのですが、なんとなんと、探すのがものすごく難しく、かなりの時間と労力を費やしました。
娘、長男、次男、私と4人で顔を付き合わせ、一致団結して問題に臨みました。
家族がこんなに心を一つにして、一つの問題に立ち向かったのは久しぶりでした。
30分以上かかって、すべて見つけた時には、子ども達は、「達成感がある〜!」と喜んでいましたが、私は疲れてヨロヨロしてしまいました。
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ちょっと変わったお姫さま物語
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投稿日:2006/11/07 |
グリム童話の『千匹皮』と同じ話です。
きれいで生き生きとした絵がたくさんあって、素敵な絵本になっています。
普段は、千匹のけものの毛を使って作った服を着て、舞踏会の時だけ美しく変身する下働きの娘(本当はお姫さま)。くるみの中に隠された様々なアイテム。王さまのスープに入れられた金の指輪や小さな金のつむぎぐるま。
ちょっと常識では考えられないことが次々出てくるので、頭をフル稼動させないと、お話についていかれません。
でも、この奇妙な物々が、このお話の奇妙な魅力でもあるのです。
最近正義に燃えている娘は、「顔の美しさだけで女の人を選ぶ男の人は、私は気に入らない!」とブツブツ言っていましたが、では、醜い娘の物語なら許せるのかといえば、「やはり美男美女の恋物語の方が、興味津々だよねえ」という感想。
でも、実は、この娘、美しいだけではないことが、最初の方できちんと説明されているのです。
だから、きっと王さまは(実際には、一緒にダンスをしただけですが)、娘の賢さも見抜いたのでしょう。
運ではなく、自分の才覚で人生を切り開いていった美しいお姫様のお話です。
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欲しいものを得るために頑張る喜び
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投稿日:2006/11/06 |
セーターみたいに、ぬくぬくとあったかいお話でした。
ちょろりんが、洋品店のウィンドウにセーターを見つけ、一目ぼれしたところから、セーターを手に入れるまでのお話ですが、何かを欲しいと強く願う気持ち、そしてそれを手に入れるために一生懸命邁進するところ、一本芯が通っていて、気持ちよく読めました。
「欲しい」と言えば結構簡単に手に入ってしまうことの多い最近の子ども達。欲しいものを手に入れるために頑張る喜びを、もっと知ってもらいたいなぁ。
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あなかのそばにいつもいる
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投稿日:2006/11/06 |
小学校の読み聞かせグループに予算がおりたので、何冊かの本を購入しました。
その時に、友人が高学年向きに選んだのが、この本です。
持ち運びやすい小さめのサイズ、軽いタッチの絵に、短めの口語の文章なので、さらっと読めてしまいます。
そして、さらっと読んだ後に、訳者によるあとがきを読んで愕然としました。
背景には戦争という重いものが見え隠れしていたのです。
映画『ベルリン天使の詩』でもそうでしたが、厳しい戦況下に置かれた都市には、天使が住んでいるのです。
きっと人々の辛い気持ちをきちんと見守り、受け止めるために。
そんなところに作者の再生の願いが込められているような気がします。
6年生の娘と一緒に読み、戦争の影にちょっと怯えながらも、いつでも天使が近くにいて守ってくれている絵にどこか温かい気持ちになりました。
高学年以上、大人にもお薦めの一冊です。
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我が家にとっては苦い本
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投稿日:2006/11/05 |
「ともだちっていいな」って思わせる本です。
我が家の長男はちょっとカイくんに似ています。そして、ウーちゃんみたいに気軽に声をかけてくるような子どもにも、今までに何人か会っています。
でも、ウチのカイくんに「ともだちになろうよ」って言ってくれるウーちゃんは、なぜか二人で遊ぶのが好きで、目新しいものに興味が移ると、また他の子に「ともだちになろうよ」って言って行ってしまうのです。
そういうことって小さい子どもには、よくあることですが、人一倍繊細な長男には、かなりシンドイ経験でした。
そういう経験を何回かしていて、とても大変だったので、私にとっては、当時を思い出して、ついウーちゃんに対して疑心暗鬼になってしまい、楽しめませんでした。
『はなのすきなうし』みたいに、一人でも自分は自分でいいんだよと言ってくれる本の方が、我が家にとっては、優しい本なのです。
中川ひろたかさんも、ひろかわさえこさんも大好きですが、この本は多分、しばらく読むことはないと思います。
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饒舌すぎる
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投稿日:2006/11/04 |
自分を犠牲にして、友だちを新しい仲間の輪に入れてあげるところ、ちょっと『ないたあかおに』に似ています。
でも、『ないたあかおに』の方がずっと感動しました。
作者のなかむらみつるさんは、何気ない言葉で、さらりと人の心を打つ文章を書く人ですが、この本は、私には饒舌すぎました。
こういうお話は、文章で説明しないで、想像させて欲しいのです。
本文よりも、素直に書いているあとがきの方が、生き生きとしているように思えます。
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鮮やかな色彩
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投稿日:2006/11/04 |
個人的にタツノオトシゴが好きなので、ただそれだけで借りてしまいました。
でも、表紙のタツノオトシゴのとうさんは、とても色鮮やかで素敵なのです。こんな素敵なタツノオトシゴのお話なら、ファンとしては、なんとしても読まなくちゃあいけません。
さて、お話ですが、表紙に負けず劣らず楽しいものでした。
タツノオトシゴのとうさんが出会ういろいろな魚たちは、同じように卵育て・子育てに頑張っていますし、とうさんが知らずにすれ違う、隠れている魚たちも、色鮮やかできれいです。隠れている仕掛けもキラキラと色鮮やかです。
次男が結構喜んで、この仕掛けをめくったり戻したりしていました。
それにしても、とうさんが出会う卵育て・子育てをしている魚たちは、すべて“とうさん”なのです。
魚のとうさんたちは、子育てに協力的なのですね。
ぜひお父さん方に読み聞かせしてもらいたい本です。
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これは子どもの熱い要望?
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投稿日:2006/11/04 |
子ども達にナイフで鉛筆を削るように指導した校長先生の頭がどんどんとんがって、とうとう鉛筆になってしまったらしい。これは、神様が校長先生に与えた罰?
なんとも不思議なお話です。
私も小学校時代に先生からナイフで鉛筆を削りましょうと言われ、今でははさみの片側だけでも鉛筆が削れる自分の原点は、あの時の先生の指導と感謝しているので、なぜ校長先生は罰を受けるのかと首をひねりました。
でも、きっと最近の子どもは、「え〜!めんどくさい」とか「理想を強要するな」といった気持ちがあるのでしょうね。
ナイフで鉛筆を削ることの良し悪しは別にして、この本は、最後まで、子ども達側からのストレートな気持ちを描ききったものなのかもしれません。
だから意に沿わないことを強要した校長先生は、子どもにとって悪いことをしたので罰せられるのでしょう。それも正義の味方の神様によって。
我が家の子ども達は、体育の先生が、鉛筆化した校長先生を持ち上げるシーンが可笑しいらしく、あらら〜と言いながら笑いがおきました。
この後、校長先生はどうなったのでしょうか。子ども達は校長先生を許してあげたのかな?どうでしょう。
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いろいろな楽しみ方ができる本
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投稿日:2006/11/04 |
一番最初に、私は、絵の可愛さに喜んだのですが、次男にとっては、あまり好きなタイプの絵ではなかったようです。
「読んであげるね〜」と無理やり持っていくと、「なんかつまらなそう」という返事。
でも、最初のページで、壁に同化しているジャクソンの姿に興味をもったらしく、その後は、ジャクソンが隠れているのを見つける楽しさを発見して、「これかな?」「ここだ!」と絵に釘付けでした。
ただ、お話の楽しさを味わうところまでは行かなかったようです。
結局彼にとっては、『ウォーリーをさがせ!』的な楽しさの本だったようですね。
私は、ジャクソンを見つける楽しさももちろんですが、お話の展開にも興味津々、みんなの奇想天外でおしゃれな洋服にも興味津々、絵の楽しさも堪能しました。
いろいろな楽しみ方が出来るということで、とてもお勧めの一冊です。
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ウチの好きなゆるさとはちょっと違う
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投稿日:2006/11/03 |
『電信柱と妙な男』以来注目している石井聖岳さんの作品なので、期待して読みました。
書店の児童書担当の方の みどころの通り、“ゆる〜い”お話でした。
でも、このゆるさ具合が、我が家では今ひとつでした。
同じゆるさでも、『あたごの浦』の“ゆる〜い感じ”は、大好評だったのですが、この本のゆるさはちょっとアンテナに引っかからない感じでした。
「もう一回読んで」という声はかかりませんでしたが、ページのほとんどが水色の気持ち良さそうな海の場面であり、読んでいて清々しい気がします。
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