それも個性、それでいいんじゃない
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投稿日:2002/09/30 |
どういうわけかみんなよりずっと大きいワニくんのあし。いろいろと困ったことが起こります。なんとか小さくしようと、ワニくんはあれこれ試みますがどうもうまくいかない。
うんうん、その気持ちよくわかるなぁ…
からだの気に入らないところ、こうなったらいいなぁと思っていろいろやってみる。だけど、たいてい効果なし。無駄な努力に終わるんです。同じような経験は誰にもあるのではないでしょうか。
そんなコンプレックスのもとですが、ちょっと違う角度から見てみると、けっこういいこともある。ワニくんもそのことに気づきました。
みやざきひろかずさんの作品は「そのままのあなたでいいんだよ」というメッセージが全体を通して感じられます。やわらかな色彩、ほのぼのとした絵とともに、こころが温まります。
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きみは きみのままで いいんだよ
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投稿日:2002/09/30 |
どこにでもいるカバくんが、ほんのすこしみんなとちがっているのは、うれしいときの顔。まわりのひと(カバ)たちにちょっとした誤解を招くんです。よわったカバくんはよろこばないことに決めましたが…。
大好きな先生のひとことがきっかけで、カバくんは大切なことに気がつきます。最後はとびきり素敵な笑顔です。
ひとりひとりの個性が認められ、だれもが「ぼくはぼくのままでいい」と思えることができる、それがいちばんのしあわせなのではないでしょうか。
やわらかな色彩がこころに沁みます。
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イカタコさんっていったいなあに?
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投稿日:2002/09/29 |
イカタコさんって「イカ」なの? 「タコ」なの? いったいなんなのかしら。
二本足で歩いてますよ。
特徴は「プープーとすみをはく」こと、「あしをいっぱいだす」こと。まんまるおめめもかわいいね。
今回はそのふたつの特徴でお医者さんになりました。さわやかに退場していきます。
シリーズ3冊だけなんてもの足りないなぁ。イカタコさんにはもっと活躍してもらいたいものです。
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動物の親子のあたたかい交流
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投稿日:2002/09/29 |
いちばん安心できる場所、子どもにとってそれはママのそばなんでしょうね。動物たちだって同じです。
ぶたがおっぱいを吸い、鳥がえさを運ぶ、ねこは子ねこをなめ、かばは水から顔を出す、しまうまは野原を駆け、へびは地面を這う・・・
こうした動物の行動が、ましませつこさんのいささかマンガチックながらも、愛情あふれるしぐさで描かれています。
まど・みちおさんのひとことは、親子の一場面をとてもあたたかい交流として、見守るようにいつくしむように添えられています。
ページをめくっていくうちに親子とも幸せな、満たされた気持ちになるでしょうね。あかちゃんから楽しめる絵本です。
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ことばのない動物絵本 傑作です
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投稿日:2002/09/29 |
動物画の第一人者が描くおなじみの動物たち。猫、うさぎ、犬、猿、熊、サイ、キリン、ライオン、象。
素晴らしいのは絵の巧さだけではありません。息遣いまでが聞こえてくるような、動物たちの堂々とした佇まい。いきいきとした姿。
そして親が子に、子が親に注ぐ愛情。じんじんと伝わってくるのです。
ことばはありません。絵だけで充分です。親子で見ながら、話も弾みそうです。写真の載った図鑑よりもこの絵本を選びたい。傑作です。
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ゆるぎない愛情があふれる動物絵本
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投稿日:2002/09/29 |
おかあさんにぎゅっと抱きしめられたパンダの子ども。おかあさんのいつくしむような眼差し。あたたかくゆったりとした、そしてゆるぎない愛情があふれた動物の絵本です。
犬、猫、ライオン、鹿、熊、猿、ウサギ、リス、キリン、象、カバ。
「なにをして あそんでいるのかな?」「なにを たべているのかな?」など問いかけのことばもやさしく、親子で楽しむのに最適です。
最後はカバの親子といっしょに大きなあくびをしておやすみなさい・・・
『どうぶつのおやこ』と共に初めて出会う絵本、動物絵本にいちおしの傑作です。
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このらいおんも可笑しいんです
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投稿日:2002/09/29 |
「へんてこライオン」シリーズをはじめ、長新太さんの作品にはライオンが登場するものが多いんですよね。表題になっていなくても、動物が描かれているもののなかにはたいていライオンがいるようです。このらいおんも可笑しくっていい味だしてますよ。
八木田宜子さんの愉快な文章に長新太さんのらいおん、最高のコンビネーションです。
「ぼくが あさ めを さましたら、らいおんが となりに ねていたの。」そんなことあるんかいな。最初から笑っちゃいます。
このらいおん、ぼくの心強い味方です。いつもはできないようなことをさせてくれる。「もっと ねていたいなあ」と言ったら「うおーっ!もっと ねていたいんだ。おこすなあ!」おかあさん、逃げて行っちゃった。
朝ごはんはたくさんのアイスクリーム、しかもベッドの中でね。おなかがつめたくなったら「うおーっ!あったかいものがたべたいぞう。」
この怒鳴った顔にたてがみ。さすが百獣の長!よわむしなんかじゃないじゃない。
便乗して自分も食べちゃう(しかもぼくよりたくさん)らいおん、可笑しいね。
だけどそんな食べ方していたら、どうなることか。お医者さんが大きな大きな注射を持ってやってきます。
びっくりしたらいおん。この姿は見ものですよ。やっぱりよわむしらいおんだったのね。
にげちゃったらいおんの後ろ足としっぽ、それを見ているぼくとおかあさんの後姿。この構図は見事です。
最後のページ、おまけのショットとでもいうべき一枚の絵が楽しいです。裏表紙のらいおんのシルエットもいいですね。
自分の思ったとおりにしたい、でもできない、そんな不満も吹き飛んじゃいます。
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前作以上におもしろい!
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投稿日:2002/09/28 |
そらまめくんの2作目はずーっと雨が降っているところから始まります。雨がやんで「きょうは あそべるぞー」と飛び出してみると、大きなみずたまり。
まめたちはベッドをお船にして遊びはじめますが、そらまめくんはやりません。なんてったってそらまめくんのベッドは宝物だもんね。だけどみんな楽しそう。
「だれか ぼくも のせてよー」あら、今度はそらまめくんがたのんでる。前作ではほかのみんながそらまめくんのベッドにのりたがっていたのにね。
無理やりのせてもらったピーナッツくんのベッドがひっくりかえって「わっ!」このびっくり仰天は前作同様。シリーズものの『お約束』があると楽しいし、なんだか安心するんですよね。
水の中で出会ったのは迷子になっためだかのこ。おがわに運んであげるのにベッドを使うのがよさそうです。それぞれ試してみるものの(ここで『お約束』、豆たちのベッドの特徴が披露されます)どれもうまくいかないんです。
そこでそらまめくん、「ぼくの ベッドを つかおう!」
「やっぱり ぼくの ベッドが いちばんさ」これもおなじみのセリフですね。
前作同様、草や花のひとつひとつ、水の中に差し込む光、夕焼け空に夜空、月の光の美しさ。豆たちの葉っぱや花もとても丁寧に描かれているのがいいですね。
さらに仲良くなった感じの豆たちに今度はどんな「わっ!」と驚く出来事があるのでしょう。またの登場を息子と心待ちにしています。
なみに息子は前作『そらまめくんのベッド』よりこちらのほうが気に入っているようです。
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350円で楽しいひとときを
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投稿日:2002/09/28 |
お手軽なお値段、お手頃なサイズ、シンプルながら楽しいおはなし、3拍子揃っています。迷わず買いです。
こねこがいっぴき、にゃあーにゃあーと歩いています。道かと思いきや、ぞうの鼻の上なんです。でこぼこ道かと思いきや、わにの背中。つるつるすべってぶたの鼻の中。最後は「おかあさーん ただいまー」。
ひとりでいてもひとりぼっちじゃない、守られているんだよ、そんな安心感があります。あたたかさを感じます。最後のページ、みんながこねこを見守る視線が素敵です。
ひょいとかばんに入れてドライブにも電車にも、公園にも持っていける、ちょっとした合間に親子で楽しめます。これで350円!(だから「350シリーズ」)うれしいねぇ。お買い得です。
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秀逸なブックデザイン
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投稿日:2002/09/28 |
イカタコさんのシリーズ3作はブックデザインにご注目。とても素敵なんです。
ピンク、橙色、黄色の絶妙な配色、空の景色(雲と言ってもいいんですが)、それに太くて丸っこい文字。紙の質もいいですね。これ以上のものはない、というほどの完成度です。
「にげろ にげろ」ではカレーライスとスパゲッティが出てきます。スパゲッティとの対決?には笑っちゃう。イカタコさんの勝ち!
「これでおしまい、さようなら。」最後のひとことも効いてます。
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