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ぷっくり ぽっこり

ぷっくり ぽっこり(偕成社)

穴に指をいれて、ぷっくり〜ぽっこり! 新感覚のあかちゃん絵本!

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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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なかなかよいと思う 読み応えのある作品  投稿日:2011/08/06
ニコラス・グリーブのゆうれい
ニコラス・グリーブのゆうれい 作: トニー・ジョンストン
絵: S.D. シンドラー
訳: きたむら さとし

出版社: BL出版
1996年のアメリカの作品。
訳がきたむら さとしさんなので、読んでみたのですが、きたむらさんの作品と思えるようなテイストの作品でした。

物語は、農家の主人ニコラス・グリーブが亡くなるシーンから始まります。
1年後の同じ日に、家族は再び農場に集まったのですが、その夜、家にいた子犬がニコラス・グリーブの墓から骨を掘り出してしまうのです。
それから、その骨の数奇な運命が展開されます。
同時に、ニコラス・グリーブの幽霊が現れ、
「今夜より
捜すのだ
骨が揃って
共に安らぐ
時が来るまで」
と言うものだから、集まった人は逃げ出してしまいました。
幽霊は、農家にとりつき骨を捜すのですが、見つかりません。

そのころ、骨は船で七つの海を渡ります。
船員に装飾されたりするのですが、、船がアラスカの辺りで座礁すると、漁師の網にかかり、市場へと売られてしまいます。

このままだと骨が戻ることはないというような展開なのですが、運命に導かれて最後は墓に戻って来るというストーリーは、中々良く出来た構成だと思います。
絵自体は、暗めなのですが、かなり精緻に書き込まれており見応えのある作品です。
文章が長めで、一寸ストーリーを理解するのが難しので、小学校低学年くらいのお子さんが、自分で読むのに適していると思います。
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なかなかよいと思う 版画の絵が味わい深い  投稿日:2011/08/06
リベックじいさんのなしの木
リベックじいさんのなしの木 作: テオドール・フォンターネ
絵: ナニー・ホグロギアン
訳: 藤本 朝巳

出版社: 岩波書店
物語は、ドイツのハーフェルラントを舞台にした抒情詩。
これに、コルデコット受賞作家のナニー・ホグロギアンが絵を描き1969年にアメリカで出版されたもの。
ドイツ語版は、1971年にドイツ・スイスで発刊されています。

物語は、リベックじいさんが、屋敷の中にある梨の木になる梨を周りの人に配るシーンから始まります。
リベックじいさんが亡くなったときは、周りの人々は大いに悲しみます。
「おじいちゃんが しんじゃった!
なしをくれる やさしい おじいちゃんは、
もう いないのね!」
と子どもが泣いています。

リベックじいさんの遺言は、梨を自分の墓に埋めておいてくれというもの。
これは、けちん坊の息子が、屋敷の梨をみんなに与えなくなるのが分かっているから、自分の墓に梨の木を植えて、みんなに食して欲しいとの想いから。

穏やかな物語で、おじいさんの優しさに触れる作品ですが、息子がどうしてこんな風に育ったのかが、分かりません。
話の展開としては良いのですが、親と子という関係を鑑みると、何故息子がこんな風になったのか、少しでも描写されていると良かった気がします。

版画の絵が、とてもレトロな印象で、この作品のもつ雰囲気にとても合っているので、絵を楽しみながら読み聞かせするに相応しい作品だと思います。
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なかなかよいと思う 何とも珍しい仕事が驚き  投稿日:2011/08/06
メアリー・スミス
メアリー・スミス 作・絵: アンドレア・ユーレン
訳: 千葉 茂樹

出版社: 光村教育図書
原題も、メアリー・スミスで、人名です。
実在の人物で、写真も掲載されています。(1927年)
その仕事はというと、ノッカーアップ(knocker up)、邦訳すると目覚まし屋。
朝早く起きて、人を起こしに行くのが仕事。
イギリスでは、目覚まし時計が普及していない時代に、こんな仕事があったなんて、驚きです。
細長いチューブに乾い、豆をつめて、窓めがけて一吹きして、窓ガラスに当てて、その音で起こすというもの。
至極単純なのですが、窓ガラスに正確に当てないとならないので、かなりのスキルがいると思うのですが、メアリー・スミスは難なくこなして行きます。

ひと仕事終えて帰宅した時、自分の娘がまだ眠っているところに出くわし、目覚まし屋の娘が遅刻なんてと慌てるのですが、そこには笑えるオチがあって、素敵なストーリーだと思いました。
それに人物の特徴を上手くとらえて、少しばかりデフォルトが効いた絵は、愛嬌があって、親しみ易いもの。

わが国では、こんな仕事があるなんて聞いたことがありません。
元々、早起きな民族だったのでしょうかね?
お国柄の違いも感じられて、充分に楽しめる絵本としてオススメします。
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なかなかよいと思う 駄洒落が満載  投稿日:2011/08/06
ブルドッグ ブルブル
ブルドッグ ブルブル 作: 中川 ひろたか
絵: 村上 康成

出版社: PHP研究所
わははは!ことばあそびブック 」シリーズの一冊。
これは駄洒落を集めたもの。
中川 ひろたかさんと言えば「だじゃれ」シリーズが有名ですが、それより低年齢層向きの駄洒落が満載です。

絵が村上 康成さんと言うのが良いです。
このとぼけた感じが、駄洒落にピッタリとマッチしています。
一番気にいったのは、「かんづめ カンカン」
猫に「サバか」と馬鹿にされたことんに対し、癪に障ったかんずめという構図ですが、かんづめのサバの絵も怒っている細かさが素敵です。
一発芸的なのりで、結構笑えると思います。

これなら楽しく言葉遊びも喜んでやるはず。
シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。
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なかなかよいと思う 韓国の絵本にも関わらず懐かしい絵本  投稿日:2011/08/06
よじはん よじはん
よじはん よじはん 作: ユンソクチュン
絵: イヨンギョン
訳: かみや にじ

出版社: 福音館書店
韓国の1940年の作品。
ただ、原詩が1940年ということで、絵は2004年に描かれたものであり、しかも1960年を想定して描いたとのこと。

物語は、おかあさんから隣の店に行って「今、何時か聞いてきて」と頼まれた女の子が、店に入るシーンから始まります。
店というのは、万屋。
この万屋が、また、日本の昭和を感じさせるもので、懐かしい感じさえします。
「よじはん」って教えられたので、家に直ぐ戻れば良いのですが、途中、誘惑が一杯。
鶏がいたり、アリが行進していたり、トンボが飛んでいたりと道をドンドン外れてしまいます。
仕舞いには、一面オシロイバナが咲いている場所に座り込んでしまいます。
日が暮れて家に帰って、女の子は、おかあさんに「いま よじはん だって」というシーンが、爆笑もの。
おかあさんの娘を見る眼差しが何とも言えません。

それにしても、韓国語の表記のある看板と服装を除けば、日本の古き良き時代と見間違うばかりに似ています。
大人は郷愁を覚え、子どもは親近感を覚える、そんな感じの絵本といったら良いでしょうか?

文章が平易で、絵がとても可愛らしいので、幼稚園前位までの読み聞かせにピッタリの作品です。
韓国の作品ではありますが、多くの方にオススメします。
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なかなかよいと思う おませな女の子にオススメ  投稿日:2011/08/05
ジェシカがいちばん
ジェシカがいちばん 作・絵: ケヴィン・ヘンクス
訳: 小風 さち

出版社: ベネッセコーポレーション
ケビン・ヘンクスと言えば、2005年のコールデコット賞受賞作品「まんまるおつきさまを おいかけて」と、1994年のコールデコット賞オナー賞受賞作品「いつもいっしょ」で知られています。

今回の作品は、1989年の作品で、極初期のもの。
主人公のルーシー・シムスは女の子。
「ルーシー・シムスには
いぬがいません。
ねこもいません。
おにいさんも おねえさんも いません。
でも、ルーシー・シムスには ジェシカが います」
という書き出しで始まります。
どのページでも、ジェシカと一緒ですとあるのですが、ジェシカの姿は見えません。
そう、ジェシカは、ルーシーの空想の女の子。
でも、読み進めるうちに、ジェシカは本当はいるのではないかと思えてくるくらい、ルーシーの立ち振る舞いが自然なのです。
幼稚園に入園してからも、ジェシカがいるように振舞うのですが、ルーシーを見つめる女の子がいるのです。

エンディングでは、何とも言えず優しい気持ちにさせられます。
ストーリー展開が絶妙。
内なるジェシカとの決別が、ルーシーの成長であり、更なるジェシカとの出会いを導いたと思える奥の深い作品だと思います。
一寸おませな女の子にオススメします。
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なかなかよいと思う 野菜のキャラクター達が良い  投稿日:2011/08/05
かいわれざむらいとだいこんひめ
かいわれざむらいとだいこんひめ 作: 川北 亮司
絵: 国松 エリカ

出版社: 童心社
我家では、「フンガくん」シリーズが大人気の国松エリカさんの絵による作品です。

物語は、だいこんじょうで、だいこんひめが居なくなったと、大騒動になっているシーンから始まります。
とのが大根というのは当たり前ですが、その家来達がユニーク。
ニンジン、ナス、キュウリ、ゴボウ等の家来達、表情がとても豊かで結構笑えると思います。
そこに登場するのが、かいわれざむらい。
ひめを探しに行くのですが、あまり統制が取れておらず、川岸では葉が絡まってしまったり、ぶつかったりで、間抜けという感じです。
川の中にひめを見つけた所までは良かったのですが、泳ぐつもりが溺れてしまい、実は水浴びしていたひめに助けられる始末です。

かいわれざむらいとだいこんひめが並ぶと、まるで一寸法師という感じ。
考えてみれば、かいわれって極めて小さい野菜ですから、こんな風なのでしょうが、キャラクターの選択としては大正解。
良い味を醸し出してます。

絵もさることながら、文章がとてもリズミカルなので、読み手にとっても読み易い作品だと思います。
幼稚園の年少くらいからがオススメで、このキャラクター達に、はまるお子さんも多いことでしょう。
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なかなかよいと思う 古典的な良書  投稿日:2011/08/04
ヌードル
ヌードル 作: マンロー・リーフ
絵: ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳: 福本友美子

出版社: 岩波書店
1937年のアメリカの絵本。
作のマンロー・リーフは、「はなのすきなうし」で知られています。
絵のルドウィッヒ・ベーメルマンスは、「マドレーヌ」シリーズが、つとに有名です。
そんな二人の作品は、実にクラッシックなもの。

主人公は、ダックスフントのヌードル。
足が短いので穴掘りの時、掘り返した土がお腹にかかって、大変な仕事らしいのです。
ある日、骨の匂いを嗅ぎつけて、穴を深く掘ると骨に辿り付きます。
その時、思ったことは、
「ぼくのからだが こんなかたちじゃなかったら いいのになあ。
そうしたら このほねだって、もっとらくに ほりだせるのに」

その時、現われたのが、犬の妖精。
さっき思った願いを適えてくれると言うのです。
そこでヌードルは、動物園にみんなの意見を聞きに行くのです。
様々な動物達の意見を聞くのですが、決まって、今の自分が一番と言うのです。
ヌードルは考えます。
果たして、自分にとって一番の姿形って、どんなものなのか?

結論は、納得できるもの。
隣の芝生は青いとは良く言ったものだなと、思わずにいられなくなりました。

古典的作品で、派手な色合いも全くないのですが、その分、今の絵本からすると新鮮な感じがします。
ちょっと文章は長めですが、安心して読み聞かせ出来る作品だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 時代を超えて感銘できる絵本  投稿日:2011/08/03
海と灯台の本
海と灯台の本 作: マヤコフスキー 文
絵: ポクロフスキー
訳: 松谷 さやか

出版社: 新教出版社
1927年の当時のソビエト社会主義共和国連邦の絵本です。
何と言っても、この作品は、その生まれ出でた時代や背景を知れば知るほど、考えさせられます。
最後に訳者の松谷さやかさんのあとがきがありますが、それと並んで、ロシア文学に造詣が深い亀山郁夫さんと、絵本研究家の島多代さんの解説が添えられています。
何故かと言えば、それだけこの作品が貴重だということ。
作のウラジミール・マヤコフスキーは、ロシア未来派を代表する詩人。
1893年にグルジアに生まれ、10代の頃から革命運動に関わり、何度か逮捕され、1912年に初めての詩集『社会の趣味への平手打ち』を出版。
以後詩人として活躍し、革命後は精力的に新しい社会の建設を呼びかける創作や講演を行ったが、1930年にピストル自殺を遂げています。
絵のボリス・ウラジーミロヴィチ・ポクロフスキーについては、更に情報は乏しく、生年も諸説あり、没年も不明とのこと。
アヴァンギャルド芸術への弾圧の時代の象徴的な事実というのは、正しくその通りなのでしょう。

物語は、灯台の役割を描いたもの。
その抒情詩のような文章は、とても心地よい響きを持って、聞き手を魅了します。
また、三色刷りの絵は、どの構図も見事という他ありません。
勿論、灯台というものは、船を安全に導くものなのですが、その灯台という道標を、人々に担って欲しいという願いが込められている気がしてなりません。
最後に、
「子どもたちよ
灯台のようであれ!
くらやみで航海できない人たちのために
明かりで行く手を照らすのだ!」
と結んでいます。
それは、子どもたち、すなわち、これからの未来を担っていく者に、灯台の光のように、迷える人々の行く手を照らし出して欲しいという願いを託しているのだと思います。
混沌とした時代に、行く末を案じて、この絵本を残したのだとすれば、その崇高な思いに感動せずにいられません。
時代を超えて、この絵本と邂逅できたことに感謝したいと思います。
ただ、読み聞かせの絵本としては、一寸面白みに欠けるきらいがあるかも知れません。
大人の絵本としてオススメします。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 環境問題を考えさせる絵本  投稿日:2011/08/03
どうぶつ どうして どんどんどんと
どうぶつ どうして どんどんどんと 作: マイケル・フォアマン
訳: アーサー・ビナード

出版社: 岩崎書店
マイケル・フォアマン、アーサー・ビートのコンビによる2010年のイギリスの絵本。
アメリカ生まれの日本を代表する詩人という触書のアーサー・ビートが、とても気になりました。
彼は、卒論の執筆時に日本語に興味を持ち、1990年6月に単身来日。
来日後、通っていた日本語学校の教材の小熊秀雄の童話『焼かれた魚』を英訳した事をきっかけに、日本語での詩作、翻訳を始めたそうです。
現在は活動の幅をエッセイ、絵本、ラジオパーソナリティなどに広げており、全国各地で講演活動等も行っています。
いわむらかずおさんの「14ひき」シリーズの英訳もされており、日本の作品が英訳されて紹介されることは、非常に好ましいことだと思います。

物語は、主人公のぼくが、真夜中に外の音で目覚めるシーンから始まります。
何と、世界中の動物達が集まってきたのです。
そして、ぼくの家の前に整列して、歌を歌い始めたのです。
「みんな目覚めて
早く目覚めて
今、目覚めなきゃ
間に合わない!
みんなの地球が
崩れている!
燃えている!
沈んでいる!
ゴミの山に埋もれる!
早くみんな
早く目覚めて!」

その後のページで、具体的に氷が溶けシロクマが困っている姿や、砂漠が広がって食物がなく困っているヤギの姿等があり、今の環境問題を明確に表現しています。
そう、これは、地球の環境問題を考えさせる絵本なのです。
最後には、ぼくが警鐘を鳴らす文章があって、結構読ませる構成になっていると思います。

構成自体は理解出来るのですが、環境問題を訴求するのであれば、もっと具体例を打ち出した方が、子供の理解は進むような気がしました。
ただ、こうした作品は貴重で、読み聞かせして考えさせることは必要だと思います。
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