TOP500

ジュンイチ

パパ・60代・東京都

  • Line

ジュンイチさんの声

1648件中 271 〜 280件目最初のページ 前の10件 26 27 28 29 30 ... 次の10件 最後のページ
自信を持っておすすめしたい 気持ちを考えるに最適  投稿日:2011/08/21
おこる
おこる 作: 中川 ひろたか
絵: 長谷川 義史

出版社: 金の星社
中川ひろたかさんと言えば、「ピーマン村」シリーズがつとに有名です。
長谷川義史さんは、「おへそのあな」「いいからいいから」等の作品で知られています。
そんな二人が、「おこる」という気持ちに関して、考えさせる絵本として世に送り出した絵本です。

前半は、ぼくの怒られる1週間が描かれています。
ぼくは、思い立って怒られない場所を目指すのですが、寂しすぎるという結論に至ります。
後半は、ぼくが怒る側にたったシーンを描いています。

まず、この構成が最高に素敵です。
起こる側と怒られる側の両面から気持ちについて、分析してあるのです。

でも、何と言っても良いのは、最後の2頁の文章。
「おこったあとって
こころはどんより
おこったからって
きもちが すっきりするわけじゃない。

なるべく おこらない ひとに
なりたいんだけどなぁ。」

凄く心に染み入る言葉ではないでしょうか?
気持ちを考える点で、子供への読み聞かせは勿論、大人が子供を怒ることを再度考えさせられるので、年齢を問わずオススメしたい絵本です。
姉妹編として、「ないた」(絵は長新太さん)があり、こちらも読んでみたいと思います。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 言葉遊びを楽しむ作品  投稿日:2011/08/20
われた たまご フィリピン民話
われた たまご フィリピン民話 作・絵: 小野 かおる
出版社: 福音館書店
フィリピン民話の再話。
物語は、みふうずらの夫婦が出かけた先から戻ると、卵が割れてしまっているシーンから始まります。
みふうずらとは、ツル目ミフウズラ科の鳥。
全長約14センチ、ウズラに似ていて熱帯アジアに分布し日本では南西諸島に生息するとのこと。
そばに、馬の足跡があったので、夫婦の犯人探しが始まるのです。

馬と会い、みふうずら夫婦はこう尋ねます。
「うま うま
どうして わたしたちの すのうえをかけたんだい。
わたしたちの たいせつな たまごが われてしまったじゃないか。」
馬はこう答えます。
「それは なんとも おきのどく。
にわとりのやつが ぎゃあ ぎゃあ さわいだので、びっくりして かけだしたのさ。」

馬の次は、にわとりに尋ね、その繰り返しが続きます。
文章自体は、つみあげうたのような要素が盛り込まれています。
また、動物達は、みふうずらについていくので、どんどん行列が長くなるというのも、楽しい光景だと思います。
最後に、人間に到達するのが何とも皮肉。
でも、そこで終わってしまう、みふうずらの夫婦の姿が一寸可愛そう過ぎる気がします。

この絵本は、物語の内容を楽しむというよりは、つみあげうたという言葉遊びを中心に楽しむ類いの絵本だと思います。
みふうずらと、動物のやり取りは、子供の大好きな繰り返しなので、きっと子供の共感を得るものでしょう。
参考になりました。 0人

ふつうだと思う ほのぼの感が良い  投稿日:2011/08/19
ワニぼうのゆきだるま
ワニぼうのゆきだるま 文: 内田 麟太郎
絵: 高畠 純

出版社: 文溪堂
作の内田麟太郎さんと言えば、「おれたち、ともだち!」シリーズでつとに知られています。
絵の高畠純さんと言えば、「だじゃれ」シリーズが記憶に残っています。
その二人による、「ワニぼう」シリーズの一冊です。

物語は、ワニぼうとおとうさんが、雪だるまを作っているシーンから始まります。
やはり、雪だるまは、ワニ顔なのが笑えます。
三体作ったのですが寂しそうなので、寄り添うようにくっつけます。
翌朝は、家族3人でお出かけ。
どこもかしこも、雪だるまだらけ。
これって、雪があまり降らない町では良く見かける光景です。
ここでは、雪だるまが、動物達。
沢山の種類の動物の雪だるまがあるページは、圧巻。
何ともほのぼのとさせられる良い感じです。

離れている雪だるまは、糸電話で繋がっているので納得ものなのですが、糸電話の存在を知っているのか、一寸疑問。
私の子供の頃の定番で、糸電話は存在したのですが、二人の息子の時は見かけたことがないからです。

ワニぼうが、糸電話を作るシーンなんかとても良いのですが、ここは、糸電話を実際に子供と実演してみた方が良いと思いました。
そんなにストーリー展開に起伏はないのですが、そのほのぼの感がたまらない作品です。
安心して読み聞かせ出来る作品としてオススメします。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 日米の最高峰のコラボ作品  投稿日:2011/08/18
ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ
ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ 作: マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵: 林 明子
訳: 坪井 郁美

出版社: ペンギン社
この作品は、”Willie’s Adventures”という作品に収められた3編のひとつ”Willie’s Walk”をもとに創られたお話と但し書にあります。
作は、マーガレット・ワイズ・ブラウン。
実に1944年の作品です。
そして、絵は、林 明子さん。
この二人の作品ですから、外れのはずがありません。
それにしても、凄いコラボレーションだと思います。

電話が鳴っているシーンから物語は始まります。
1984年の初版本ですから、ダイヤル式の懐かしい電話ですが、主人公のぼくが電話に出ます。
相手は、おばあちゃんで、ぼくにひとりで来るようにとのお誘いの内容。
行き方は、とにかくぼくの家の前の道を、真っ直ぐに行くというもの。
ぼくは、直ぐに真っ直ぐ歩き始めます。
物を知らないぼくは、目にするものが全て新鮮。
直ぐに田舎道になり、花とか野イチゴや蝶に出会います。
小川を渡り、丘を越えると、家らしきものに到着します。
でも、そこは馬小屋。
次の家らしきものは、犬小屋。
その次の家らしきものは、ミツバチの巣箱。
何とかミツバチから逃げて、やっとのことでおばあちゃんの家に到着するのです。

ぼくは、日本人に見えるのですが、町並みが南欧のような感じで、おばあちゃんも洋風な趣がします。
ケーキを二人で食するシーンで終わるのですが、そのアメリカンサイズのケーキや、巨大なコップは、どう見ても日本らしくなく、国籍不明という感がありました。

でも、林明子さんならではの、優しい絵は、見るものの心を掴んで離さないはず。
おそらく、同年代のお子さんだと、感情移入してしまって、手に汗握るストーリーに興奮してしまうのではないでしょうか?
最初にぼくが電話を取るシーンの壁には、おばあちゃんの絵が飾られていたり、裏表紙には、ぼくがケーキをほお張るシーンがあったりと、小技も光ります。
何より凄いのは、その絵の余白の使い方。
実にバランス良く、白い余白に文章がある構図は、計算し尽くされたものだと思います。

ぼくの一人称で書かれた文章は短く、読みきかせし易い作品で、幼稚園位までのお子さんにオススメします。
参考になりました。 3人

自信を持っておすすめしたい 科学の絵本としてオススメ  投稿日:2011/08/17
シロナガスクジラより 大きいものって いるの?
シロナガスクジラより 大きいものって いるの? 作・絵: ロバート・E・ウェルズ
訳: せな あいこ

出版社: 評論社
題から想像すると、シロナガスクジラと動物の比較かと思いきやさにあらず。
最初に、シロナガスクジラの尻尾とゾウ、ウマ、ライオンの比較があって、その大きさに驚く方も多いはず。
なんせ、シロナガスクジラは、全長30m、体重150tですから、途方もない大きさなのです。

でも、動物が登場するのは、ここまで。
大きさの比較は、動物ではなく、もっと大きいものに向かいます。
「ものすごーく大きいびんに、シロナガスクジラを100匹ずつ入れたとして、それを10段重ねても、エベレストの山の上に乗っけても、こんなに小さくしか見えないんだよ!」
という、突拍子もない比較が始まります。
次は、エベレストを100個積み上げても、地球から見たらちょこんと髭が生えたようなものと、どんどんエスカレートしていきます。

地球を100個、網袋に詰めたり、太陽をオレンジに見立てて100個を箱詰めにしたりと、その比較の方法が実にユニーク。
これなら、楽しくて仕方ないはず。

最後は、銀河系を越えて宇宙というところまで到達します。
宇宙って、こんなにも壮大なものなのかと認識を新たにすることでしょう。
途中から、ちょっと難解になる感がありますが、星について学ぶ頃の副読本としては最高の教材となるに違いありません。
この絵本は、シリーズになっているので、他の作品も読んでみたくなりました。
対象は、小学校中学年くらいが丁度良いと思います。
プレゼントにも、オススメです。
参考になりました。 4人

なかなかよいと思う 心に染みる作品  投稿日:2011/08/17
しあわせの石のスープ
しあわせの石のスープ 作・絵: ジョン・J・ミュース
訳: 三木 卓

出版社: フレーベル館
石のスープと言えば、マーシャ・ブラウンの「せかいいちおいしいスープ」や、「オオカミと石のスープ」が思い浮かびます。
実は、石のスープというのは、ポルトガルに伝わる民話だそう。
似た民話はヨーロッパ各地にあり、北ヨーロッパでは石の代わりに釘、東ヨーロッパでは斧が使われているようです。

舞台は中国。
3人の僧侶が、ある村にやってくるシーンから始まります。
良く働くものの、それは自分の為だけにという意識が、村人達に共通していたのです。
村に入っても、誰一人、家から出ないで居留守。
僧侶は、「この村の人たちは、幸せを知らぬ。」
「だが、きょうはな、村人に石からスープをつくることを教えてやらねばならぬ。」
と言って、火を起こし、井戸水が入った鍋に三つの石を入れたのです。

それから、次から次へと、「〇〇があれば、もっと美味しくなるのに」と言った言葉に、見物に来た村人達が反応して、どんどん食材が鍋に入れられていくのです。
大きな鍋を、村人達が覗き込む一枚が秀逸。
誰かが、心を開いて、人のためになることをすると、別の人が、もっと良いことをするので、スープはどんどん美味しくなっていくのです。
最後は、皆で晩餐会を催すのですが、皆の心が解き放たれて、分ち合って協力することの大切さを知るのです。

この絵本を読んでの一番の驚きは、作者のジョン・J・ミュースが、生粋のアメリカ人であること。
名前が伏せられていれば、誰しもが、中国の絵本と思うに違いないと思えるほど、特徴を上手く掴んだ絵だと思います。
何より良いのが、人の表情の捉え方。
まるで、そこに居るかのような描写は、一見の価値あるものだと思います。

小学生低学年あたりのお子さんが、自分で読む類の作品で、心の琴線に触れる作品としてオススメします。
参考になりました。 3人

自信を持っておすすめしたい 働かざる者 食うべからずを地で行く作品  投稿日:2011/08/17
おとなしいめんどり
おとなしいめんどり 作・絵: ポール・ガルドン
訳: 谷川 俊太郎

出版社: 童話館出版
ポール・ガルドンは、1914年ハンガリー生まれ。
1928年14歳のとき、家族でアメリカ移住し美術学校に通った後、出版社の美術関係の仕事に就き絵本の世界へ足を踏み入れています。
民話やグリム童話などを再話し、挿絵を描き生涯にわたり300冊以上の作品を世に送り出したアメリカの人気絵本作家。

原題は、「The Little Red hen」
物語は、
「むかしむかし
ねこと いぬと ねずみと
おとなしいあかいめんどりが
いごこちのいい ちいさいいえに すんでいた。」
という書き出しで始まります。

働き者のおんどりと、怠け者の3匹の対比が最高です。
特に、おんどりが何かを頼むと
「いやだね」と ねこは いった。
「いだだよ」と いぬは いった。
「いやだな」と ねずみは いった。
と、この繰り返しがたまりません。

おんどりは、小麦の種を見つけ、3匹が手伝ってくれないので、種蒔き、水やりから刈り取りまで、全部やってしまうのです。
最後は、小麦を挽いて粉にして、お菓子を焼くのですが、その香ばしい匂いに誘われて、3匹はやってきます。
ここからのやり取りが、実に爽快。
日本の話だとこうは決してならないような展開が、溜飲を下げるというに相応しく納得の出来るものだと思います。

働かざる者 食うべからずを地でいくようなストーリーは、小気味良いテンポがあって、楽しめること間違いありません。
いつもながらの、雰囲気のあるガルトンの絵も、ストーリーと合っているので、完成度の高い作品となっていると思います。

幼稚園児の読み聞かせに、是非オススメしたい作品です。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う なぞなぞの入門編  投稿日:2011/08/16
なぞなぞな〜に あきのまき
なぞなぞな〜に あきのまき 作・絵: いまきみち
出版社: 福音館書店
「なぞなぞなーに」は四季の4冊が出ています。
「はるのまき」「なつのまき」を読んだので、次作を読んでみました。

「ては たくさんなのに
あしは いっぽんのもの
な〜に?」
というのが、最初の問い。
答えは、木。

同じ場所で、次から次へとなぞなぞが6問 出題されますが、前の2作に比するとなぞなぞらしい問いかけがGood。
やはり、なぞなぞは、問いが面白くないと意味ガありません。
登場するのは、以前と同じおばあちゃんと孫。
秋のシーンに、二人が妙にマッチしています。
秋に纏わる物が、なぞなぞになっており、ストーリー展開も小気味良く一気に読み聞かせ出来る作品になっていると思います。

親子の対話のツールとして、なぞなぞはとても有効です。
この作品は入門編としてオススメします。
参考になりました。 0人

あまりおすすめしない なぞなぞは良い出来栄え  投稿日:2011/08/16
なぞなぞな〜に ふゆのまき
なぞなぞな〜に ふゆのまき 作・絵: いまきみち
出版社: 福音館書店
「なぞなぞなーに」は四季の4冊が出ています。
「はるのまき」「なつのまき」「あきのまき」は既読なので、最後の一冊です。

「5人 きょうだいで
3ばんめのきょうだいが
いちばん おおきいもの
な〜に?」
冬の巻なのに、答えは、ゆび。

全く季節に関係のないなぞなぞって、この題名からすると大きな違和感を感じずにはいられません。
おばあちゃんと孫が、こたつに入ってのなぞなぞのやり取りは良いのですが、計6問のなぞなぞのうち、冬に関係するものは何と2題。

「ひとつめこぞうで
いっぽんあしのもの
な〜に?」
というなぞなぞは、定番のものですが、何故冬の巻なのか、理解出来ません。
他のなぞなぞも、冬に関係のないものばかりだったので、厳しい評価となりました。
なぞなぞ自体は良かったのに、残念です。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う リズミカルな文章がオススメ  投稿日:2011/08/15
りんごが コロコロ コロリンコ
りんごが コロコロ コロリンコ 作・絵: 三浦 太郎
出版社: 講談社
色鮮やかなキャラクターを描く三浦太郎さんの絵は、我家で人気です。
それと三浦さんの作品は、自身の経験に基づいた作品であることが多いのも、人気の秘密でしょう。

今回の作品は、2011年1月発刊のもの。
物語は、ぞうさんがりんごの木からりんごを取ろうとするシーンから始まります。
ところが、りんごは、ぞうさんのうえを転がっていきます。
その時のフレーズが、
「りんごが コロコロ コロリンコ」
このフレーズが、繰り返されるのですが、リズミカルなので読みやすいし、子供に心に触れるものだと思います。
ぞうさんの後ろには、きりんさん。
りんごは、今度はきりんさんのうえを転がっていきます。
そのまた後ろのにも、動物がいて、この繰り返しが続きます。
しかも、繰り返しだけでなく、結末も中々のものだと思います。

シンプルな直線的な絵は、鮮やかな色合いと相まって、実に魅力的なもの。
ストーリーも、シンプルそのもので、子供の気にいる要素が盛り沢山の絵本です。
ファーストブックの類にしては大判ですが、2歳位からの読み聞かせにオススメします。
参考になりました。 1人

1648件中 271 〜 280件目最初のページ 前の10件 26 27 28 29 30 ... 次の10件 最後のページ

年齢別で絵本を探す いくつのえほん

出版社おすすめ

  • ねこはるすばん
    ねこはるすばん
    出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
    にんげん、でかけていった。ねこは、るすばん。とおもったら、? 留守番の間に、こっそり猫の街にでかけて

全ページためしよみ
年齢別絵本セット