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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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なかなかよいと思う 二人目が生まれた時に読みたい  投稿日:2011/08/24
ねえだっこして
ねえだっこして 作: 竹下 文子
絵: 田中 清代

出版社: 金の星社
「ねえ だっこして」という題名から主人公は、あかちゃんかと思いきや、さにあらず。
何と、ねえ だっこしてと言うのは、傍らにいる猫。
ずっと、猫の目線で物語は進みます。

読み続けると、猫は、もしかすると赤ちゃんのお兄ちゃん、お姉ちゃんの気持ちを代弁しているのではないか?
と思えてきました。
猫に語らせることにより、気持ちの部分だけを、鮮明に描写する効果を狙った気がするのです。

最後は、以下の文で結んでいます。
「だけど だけどさ
わたし まってるから
あとでで いいから 

ねぇ おかあさん おかあさん
ときどき わたしも だっこして

すこしで いいから
だっこして」
心の琴線に触れる言葉です。

きっと、遠慮がちなお兄ちゃん、お姉ちゃんが思っているであろう気持ちは、両親として気をつけないとならないこと。

下のお子さんが生まれた頃に、読み聞かせをすると、親子で素直に感じることが出来る絵本としてオススメします。
参考になりました。 2人

なかなかよいと思う 衝撃のエンディング  投稿日:2011/08/24
せかいいちうつくしいぼくの村
せかいいちうつくしいぼくの村 作: 小林 豊
出版社: ポプラ社
1995年の作品。
作者の小林豊さんが、訪れたアフガニスタンの村を元にしており、小4の教科書(東京書籍)に掲載されているようです。

アフガニスタンと言えば、1979年末のソ連軍侵攻以来、タリバン、アメリカの侵攻を受けて国土の破壊が進行し、米軍が今も「対テロ戦争」を続けています。
現在も大量の難民(周辺国合計で約260万人)が発生している他、テロ、麻薬の問題など、懸念事項が未解決のまま残っているのですが、最初は、そんな国であっても人々は前向きに生きているというメッセージなのかと思って読みました。

物語は、
「すもも、さくら、なし、ピスタチオ。
はる。
パグマンの村は、はなで いっぱいに なります」
との書き出しで始まります。

夏になり、兄さんが戦争にいってるので、替わりに弟のヤモが、ロバのボンパーとお父さんと町に果物を売りに出かけます。
アフガンの喉かな光景があり、町も町人も実に大らかであって、異国風情を思う存分満喫できます。
ヤモが一人でさくらんぼを売るのですが、これなんか、同じ年代の子が商売をしてるのですから、感銘を受けることでしょう。
戦争で足を無くした人が出てきたり、町の食堂では、隣の人と戦争の話をしたりと、戦争の影は盛り込まれてはいるのですが、絵としては描かれておらず、あまり気にも留めませんでした。

果物を売った対価で、子羊を買い村に戻るのですが、夕日に照らされた帰り道も、実に美しい光景だと思います。
物語は、これで終わりと思いきやさにあらず。

最後のページに絵はなく、一文で終わるのですが、衝撃的な終わり方です。
大どんでん返しとは、正にこのこと。
あまりに強烈過ぎて、言葉を失ってしまう、そんな表現がピッタリ。
読んで感じて頂くしかないのですが、この作品は、その一文を伝えたいがために、それまでの文章が存在しているとさえ言える作品なのです。

続編として「ぼくの村にサーカスがやってきた」「せかいいち うつくしい村にかえる」がありますので、あわせて読むことをオススメします。
対象年齢は、小学校中学年以上が適切だと思います。
参考になりました。 3人

なかなかよいと思う 暖かい絵  投稿日:2011/08/24
こぎつねはたびだつ
こぎつねはたびだつ 作: ケイト・バンクス
絵: ゲオルグ・ハレンスレーベン
訳: 今江 祥智

出版社: ブロンズ新社
絵のタッチを見て、「リサとガスパール」シリーズを思い浮かべた方も多いはず。
これは、ゲオルグ・ハレンスレーベンが、アン・グッドマンと知り合う前にコンビを組んでいたケイト・バンクスと、久しぶりに組んだ作品なのです。

春になり、こぎつねが生まれ、独り立ちするまでを、淡々と描いた作品です。
それぞれのシーンが、まるで隠し撮りをしたかのような、真実味を持って展開します。
NHKの「ダーウィンが来た」を見るような展開で、手に汗握るシーンこそないのですが、一歩一歩確実に前進する姿に好感が持てることでしょう。

子供も関心を持てると思うので、読み聞かせに適した作品としてオススメします。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 懐かしい名作  投稿日:2011/08/24
泣いた赤おに
泣いた赤おに 作: 浜田 廣介
絵: 梶山 俊夫

出版社: 偕成社
言わずと知れた「ひろすけ童話」の代表作品の1つ。
1993年初版の大人の絵本 日本の童話名作選シリーズの一冊で、但し書に原作全文を載せていますとありました。
元の作品は、1965年12月に偕成社から出版されたもので、おそらく、私自身はこの作品を読んでいたのだと思います。
また、この作品は、学校教科書にも採用されています。

物語は、山の崖下に住んでいる赤鬼が、外見だけでなく、内面までもが、普通の鬼とは違っているという描写で始まります。
心優しい赤鬼は、人間と友達になりたのに、鬼というだけで人間は近寄ってこないのです。
そんな悩みを聞いた青鬼は、赤鬼の為に一芝居打つのです。
そのお陰で、赤鬼は人間と友達になれたのですが、青鬼が赤鬼のことを思って姿を消してしまうという余りにも有名なお話です。
このテイストは、何処か宮西達也さんの作品にも相通じるものがある気がしました。

相手を思いやる気持ちに、誰もが心打たれるお話です。
こうした話は、やはり世代を超えて読み続けていきたいもの。
泣いた赤鬼は、知る限りあと5作品はありますが、原文を掲載している本作品は正統派と呼べるものです。
ただ、如何せん文章が長いので、読み聞かせに難しいと思います。
小学生が、自ら読んで考えて貰う類の絵本として、オススメします。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい マータイさんの伝記  投稿日:2011/08/24
その手に1本の苗木をーマータイさんのものがたりー
その手に1本の苗木をーマータイさんのものがたりー 作・絵: クレア・A・ニヴォラ
訳: 柳田邦男

出版社: 評論社
ケニア出身の女性環境保護活動家のワンガリ・マータイの自伝の絵本。
彼女は、2004年に「持続可能な開発、民主主義と平和への貢献」のため、環境分野の活動家としては史上初のノーベル平和賞を受賞しています。
また、2005年2月14日から10日間、京都議定書関連行事出席のため来日した際、「もったいない」という言葉を知って感銘を受け、「MOTTAINAI」キャンペーを展開し、日本でも馴染み深い人物でもあります。

彼女の伝記の絵本は、「ワンガリの平和の木」と「ワンガリ・マータイさんとケニアの木々」があります。
特に、ジャネット・ウィンターさんの「ワンガリの平和の木」は、グリーンベルト運動と言う言葉に相応しい構図と、その課程で女性が生き生きと変貌していく様が平易に書かれていたことで、伝記とはかくありたいと高い評価をした記憶があります。

マータイさんは、ケニア山の麓の生まれ。
イチジクの木が、神さまの木とされていましたと書かれたページで、彼女が恭しく見上げるシーンが印象的。
その緑豊かな土地の絵は、広がりを持って見る者を楽しませてくれます。
20歳になり、アメリカの女子大に留学します。
先生たちが
「自分のことだけを考えるのではなく、もっと大きく世界のことを考えなさい」と説いたとあり、彼女の行動に大きく影響したことは間違いありません。
ところが、5年のアメリカ留学を終えて戻ってみると、村の景色は一変していたのです。
大地を農場とするために、木々が切り倒され、土地は痩せ、小川は枯れてしまっているのです。
彼女の目に映ったのは、昔大事にしてきたイチジクの木を切り倒してしまっただけでなく、生きていくために必要な土地を守ることすら忘れてしまった姿だったのです。

マータイさんは、責任を政府とかに転嫁するのではなく、出来ることから始めましょうと女性達に呼びかけます。
それは、苗木を植えること。
これが、グリーンベルト運動の始まりです。
多くの女性達に受け入れられ、苗木が育っていくシーンは、正に感動もの。
マータイさんが凄いのは、村々の学校にも苗木を贈ったり、刑務所の囚人や軍隊の兵士にまで、苗木を贈ったこと。
特に、兵士に向けて
「あなたがたは両手で銃を持っていますよね」
「でも、何を守るのですか?
風がふき雨がふると、この大地が失われていくのです。
銃は右手に持ち、左手には1本の苗木を持ちなさい。
そうやってこそ、よい兵士になれるのです」
との発言は、おそらく兵士の心の琴線に触れたのではないか?と思います。

この運動は、30年も続き、ケニアに4000万本の木が植えられたという結びで終わります。

訳者のあとがきにあるように、情熱と行動の人、マータイさんの若き日の心の成長と活動家としての人間像を浮き彫りした伝記の傑作だと思います。
マータイさんという人物を知ることは勿論、人として生きて行くにあたっての1つの指針となるような作品です。
是非 小学生に読んで欲しい作品として、オススメします。
参考になりました。 4人

なかなかよいと思う ナンセンス本の秀作  投稿日:2011/08/24
ぞうのたまごのたまごやき
ぞうのたまごのたまごやき 作: 寺村 輝夫
絵: 長 新太

出版社: 福音館書店
寺村輝夫さんの「王様シリーズ」の一冊。
何と言っても題名からして、いかしています。
ここで疑いを持ってしまうと、このナンセンス本の魅力が半減してしまうので注意が必要です。

物語は、王様が、王子様生誕のお祝いのご馳走に選んだのが、何と卵焼き。
意外に庶民的なので、笑ってしまいます。
ただ、国中の人々に振舞うのですから、大変な数の卵が必要。
大臣が、
「王さま、国には、そんなにたくさん卵がありません」
と言うと、王様はぞうの卵を探すように命ずるのです。
ぞうの卵、大きなフライパン、大きな竃と算段はつき、大臣のワンさん率いる大隊が、ぞうの卵探しに出かけるのです。

それから、何とも間抜けな話が続くのですが、一番の見所は、誰がぞうは卵を産まないか気付くことではないでしょうか?
大の大人が真剣にぞうの卵探しをし、収穫なく城に戻る際に、森の子供が笑うというシーンに、大笑いできることでしょう。

文章は長く、読み聞かせには辛いものがあります。
このナンセンスに、惹かれる子供なら良いのですが、好き嫌いの出る絵本だと思います。
参考になりました。 1人

あまりおすすめしない 本格的過ぎて難解  投稿日:2011/08/24
チビトガリネズミより小さいもの なあんだ?
チビトガリネズミより小さいもの なあんだ? 作・絵: ロバート・E・ウェルズ
訳: せな あいこ

出版社: 評論社
「シロナガスクジラより大きいものっているの?」が、とても面白かったので姉妹編の本作を読んでみました。
最初に登場するのが、チビトガリネズミ。
体長7.5cm(しっぽも含め)ですから、極小のネズミです。
ゾウとの比較も中々面白いもの。

次に登場するのは、テントウムシ。
テントウムシが、カブトムシの仲間とは初耳でした。
その次は、ゾウリムシとアメーバ。

ここまでは、何とかついてこれますが、これから以降は、かなり難解。
何せ、分子→陽子→粒子まで話は進むので、解説があっても大人でも難しいはず。
しかも、その形が球体ですから、なおさら比較し難いのです。

さらに、文章も詰め込み過ぎ。
見開きが、殆ど文章で埋め尽くされているページもあるので、これでは、理解しようとするのが無理というもの。

あまりに本格的過ぎて、対象年齢は大人と言っても良い位の水準の作品だと思います。
科学が大好きな子供にとっては、たまらない作品かも知れません。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 伝えたい日本語  投稿日:2011/08/23
おっと合点承知之助
おっと合点承知之助 作: 齋藤 孝
絵: つちだ のぶこ

出版社: ほるぷ出版
齊藤孝さんと言えば
『声に出して読みたい日本語』『三色ボールペンで読む日本語』『読書力』『会議革命』『質問力』『齋藤孝の「ガツンと一発」シリーズ』『原稿用紙10枚を書く力』『人を10分ひきつける話す力』等 沢山の書籍を読んだことがあります。

読書論から果ては、小学生の勉強法に至るまで広いジャンルを網羅し、固定ファンも多い作家です。

この絵本は、付け足し言葉の紹介です。
あとがきに解説がありました。

「付け足し言葉は、人に向かって調子よく使う言葉です。
相手との言葉のやり取りにつける、いわば潤滑油のような働きがあります。
たとえば、縁台で将棋を指しながら、相手と将棋だけでなく、言葉のやりとりも付け足し言葉で楽しむわけです。
付け足し言葉の多くはまったく根拠がないというものだけでなく、何かのシャレになっていたり、古典の引用になっていたりするものもあります。」

全部で15の付け足し言葉の紹介がありましたが、私が小学校の頃に良く使ったものに
「結構毛だらけ猫灰だらけ」
「驚き桃の木山椒の木」
なんかがあります。
今では廃れてしまっており、時代とともに盛衰もあるのだと思います。
「しーらんペッタンゴリラ」なんていうのは、今の時代のもの。

この言葉の持つ響きは、日本語の素晴らしさを良く表現しているもの。
核家族化が、こうした文化の伝承を無くしている側面もあり、こうした絵本の存在は極めて貴重だと思います。

きっと、子供には、この付け足し言葉の楽しさが分かるはず。
伝える機会を提供してくれた齊藤孝さんの志を受けとめ、是非、多くの人に読み聞かせして欲しい作品です。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 泣く気持ちを考える絵本  投稿日:2011/08/23
ないた
ないた 作: 中川 ひろたか
絵: 長 新太

出版社: 金の星社
中川ひろたかさんと言えば、「ピーマン村」シリーズがつとに有名です。
長新太さんは、「きゃべつくん」「ごろごろにゃーん」等のナンセンス絵本で知られています。
そんな二人が、「泣く」という気持ちに関して、考えさせる絵本として世に送り出した絵本です。

帯にあった中川ひろたかさんの言葉が秀逸でした。
「ぼくは、こどものころは、ひどいなきむしでしたが、
おとなになると、あんまりなけません。

ぼくは、こどものころのように、
まいにち、なけるようなひとになりたいのですが
どうも、うまくいきません。

おとなになってわかったことだけど、
すぐになけるのって、すばらしいことなのね。
まいにちなけるなんて、かっこいいことなのよ。

ひとには、いろんな「なく」があって
いろんな「なみだ」があります。
「なく」ことについて、すこしかんがえてみようかな」

前半は、ぼくが色々な理由で泣くシーンが展開します。
後半は、おとうさん、おかあさんに言及していて、おとなは泣かないと結んでいます。
泣くのは子供の仕事とさえ言われ、子供は、確かに泣くことによって、その辛い思いをきれいさっぱり流しているような気がします。
そう考えると、子供の泣く行為をたしなめるというのは、親の不用な行いなのかも知れません。
素直に自分の感情を泣くことによって表現出来ることは、実は、凄く素敵なことであって、子供の特権と思える、そんな印象を持ちました。

子供と一緒に泣くことについて考える良い機会になり、大人にとっては、子供が何故泣くのかを考えさせられる絵本として、オススメします。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 不思議な魅力に溢れた絵本  投稿日:2011/08/22
おどります
おどります 作: 高畠 純
出版社: 絵本館
高畠純さんと言えば、「だじゃれ」シリーズが記憶に残っています。
この絵本は、殆ど一発芸のような作品です。

物語は、
「ぶたが おどります」
と、ぶたが腰巻を持って直立しているシーンから始まります。
次のページには、
「メケメケ フラフラ
メケメケ フラフラ」
とあり、ぶたがフラダンスを踊っています。

この絵本は、様々な動物が登場し、この繰り返し。
踊っている時の動物達の楽しそうな表情が最高です。
また、踊る時に身に付ける小道具も良い感じです。

この単純な繰り返しは、子供の心を掴んで離さないはず。
最後に、
「さあ、きみも!」
とありますが、踊りだすお子さんも多いのではないでしょうか?

ただ、物心ついた時期になると、この手の話に対しては、冷ややかになってしまうので、2歳前後が一番適齢だと思います。
参考になりました。 1人

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