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あなたのからだをだいじにするほん

あなたのからだをだいじにするほん(Gakken)

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世界の国からいただきます!

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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ふつうだと思う 親子で遊べる絵本  投稿日:2011/08/15
なぞなぞな〜に なつのまき
なぞなぞな〜に なつのまき 作・絵: いまきみち
出版社: 福音館書店
「なぞなぞなーに」は四季の4冊が出ています。
以前、「はるのまき」を読んだので、次作を読んでみました。

「いつも さきに いこうと
きょうそうしているもの
な〜に?」
というのが、最初の問い。
答えは、あし。

なるほどと思いつつも、一寸なぞなぞの王道から外れている感もありました。
問いは、全部で6問。
夏らしい海水浴に、おばあちゃんと孫という組合せは良いものの、肝心のなぞなぞが、今ひとつのような気がします。
なぞなぞって、答えを聞いたときに、な〜んだという感覚が大事だと思うのですが、これってなぞなぞ?というものもあり、一寸肩透かしを喰らった感じがしてならないのです。

なぞなぞは、親子の対話ができるので、入門編として遊んでみては如何でしょうか?
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自信を持っておすすめしたい レベルの高い昔話  投稿日:2011/08/13
かえるをのんだととさん
かえるをのんだととさん 作: 日野 十成
絵: 斉藤 隆夫

出版社: 福音館書店
再話とあったので調べてみると、「まわりもちの運命」という昔話が出典のようです。
これは、ぼうふらを飲んだ男が具合が悪くなり、金魚、鳥、鳥刺しと食べていくお話で、日本各地の伝承しているもの。
今回のお話は、新潟県の「段々飲み」があらすじが同一です。
また、1975年に「のみこみとっつぁ」文/寺村輝夫文、絵/梅田俊作であかね書房より出版されておりましたが、絶版のようです。

昔話にはいろいろなパターンがありますが、これは笑える話の部類です。
物語は、ある日、ととさんのお腹が痛くなり、かかさんにどうしたら良いか聞くシーンから始まります。
ととさん=パパ、かかさん=ママ
かかさんは、「お寺の和尚さんに聞いてみなさるといい」と言うので、ととさんは、相談に行きます。
この時代、和尚さんというのが一番の身近な博学だったのでしょう。
和尚さんは「腹の中に虫がおるせいじゃ。
カエルを 飲むと いいぞ」
とアドバイスします。
確かに、その回答は正しい側面もありますが、腹の中という想定からすると?のもの。
それから、どんどん話はエスカレート。
虫→カエル→ヘビ→キジ→猟師と、食物連鎖を見るような展開です。
最後は、鬼。
ここまで来るとあり得ない話で、結末も、これが面白い。

あり得ない話で、しかも、話の繰り返しというのは、子供が普遍的に好む物語なので、高い評価に繋がっているのでしょう。
絵は実に味わい深いもので、それぞれのキャラクターの描き方が秀逸です。
かかさんは、いつも働いているし、和尚は以外にひょうきんだし、ととさんなんて、まるでウワバミを彷彿させるもの。
様々な側面から見ても、レベルが高い作品です。
昔話は、それ程年齢を問わず楽しめるので、この作品も幼稚園〜小学校中学年あたりまでが、適齢かと思います。
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なかなかよいと思う 成長する子供への賛歌  投稿日:2011/08/12
たくさんのドア
たくさんのドア 作: アリスン・マギー
絵: ユ・テウン
訳: なかがわ ちひろ

出版社: 主婦の友社
アリスン・マギーと言えば、ママが泣ける本の上位に位置する「ちいさなあなたへ」と、パパが泣ける本の上位に位置する(私が思っているだけ)「きみがいま」でつとに知られています。

原題は、「So Many Days」で、これを「たくさんのドア」としたところに、訳者の類い稀な才能を感じます。
子供は、たくさんのドアを開けて、いろいろなことを経験していく。
子供が出会ういろんなシーンが登場します。
そして、文章の中に繰り返し、
「あなたは どんなひとになり 
いったい どこへ いくのだろう
どうやって こたえを みつけていくのだろう」
という一文が添えられているのですが、親として心に染みる言葉だと思います。

親の子供への想いと、それに応えて成長していく子供、双方への賛歌と言えそうな内容の絵本です。
この作品も、読み聞かせというよりは、大人の絵本の類いと言えると思います。
ただ、「ちいさなあなたへ」と「きみがいま」に比すると、内容が抽象的なだけに、心にそれ程響きませんでした。
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なかなかよいと思う ママが共感できる作品  投稿日:2011/08/12
まっててね
まっててね 作: シャーロット・ゾロトウ
絵: エリック・ブレグヴァド
訳: みらい なな

出版社: 童話屋
シャーロット・ゾロトウは、1915年米国ヴァージニア州ノーフォークに生まれの96歳。
現在のハーパーコリンズ社に就職し、編集者として功績を残した一方、児童書作家としても著名で、70冊以上もの作品を世に送り出しています。
1953年「あらしの日」(絵 マーガレット・ブロイ・グレアム)、1963年「うさぎさん てつだってほしいの」(絵 モーリス・センダック)でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

主人公は、女の子。
物語は、歳の離れた結婚した姉が、泊まりにきたシーンから始まります。
今の自分と姉を比較するシーンが続きます。
姉は何でも出来るけど、私は、まだ出来ないと姉に対する憧憬に、胸が熱くなる方も多いはず。
いつか、そんな姉のようになるから、まっててねというのが、この物語の題名の由来です。
最後のママの言葉、
「ちゃんと できるようになるのね。
なんて うれしいのでしょう。
あなたがいるってことだけで
かあさん しあわせなのに!」

この作品は、女の子限定でしょう。
さらに言えば、ママの心の琴線に触れる、作品としてオススメしたいと思います。
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自信を持っておすすめしたい 心暖まるストーリー  投稿日:2011/08/11
こねこのクリスマス
こねこのクリスマス 作: ターシャ・テューダー
絵: エフナー・テューダー・ホールムス
訳: 辻紀子

出版社: いのちのことば社フォレストブックス
ターシャ・テューダーは、1945年に「Mother Goose」1957年「1 is One」で、コールデコット賞オナー賞を受賞しています。
ただ、残念ながら未訳。
ターシャには、長女ベサニー、長男セス、次男トーマス、次女エフナーと4人の子供がいますが、この作品はエフナーの作で、ターシャ・テューダーが絵を描いているという記念すべき作品です。

物語は、クリスマスの前夜、吹雪の森の中を、一匹のこねこが歩いているシーンで始まります。
何故、こねこが?と思ったら、実は人間に捨てられて、途方に暮れて森の中を彷徨っていたのでした。
次のシーンは、森の中の4人家族の住む家の暖かいシーンが繰り広げらます。
息子達がクッキーを焼いたり、馬小屋を飾りつけをしたりと、心まで暖かくなるような明るい家の中は、およぞ吹雪の森とは対照的。

次のシーンで、森の中に2頭の馬に引かれた背の高い男の人が、沢山の木の実なんかを運んでくるのですが、その鈴の音に動物達が集まってくるのです。
森の動物達にとっては、クリスマスプレゼントのようなものなのですが、この背の高い男の人は、先ほどの森の中の家のご主人です。
あの家の暖かさは、やはり、この主あってのものなのだという気がしてなりません。
このとき、こねこを発見し、この男の人は、ある想いを巡らすのです。

結末は、大いに楽しみに出来るもので、良く出来たストーリー展開だと思います。
ただ、ページ毎の話がかなりとぶので、丹念に読み聞かせしないと、理解が難しいでしょう。
読んだ人の感想の中には、男の人を変ったサンタクロースと捉えていた位ですから、展開に補足がいるかも知れません。

クリスマスの相応しい作品としてオススメします。
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なかなかよいと思う 楽しいお話  投稿日:2011/08/10
まほうのなべ
まほうのなべ 作・絵: ポール・ガルドン
訳: 晴海 耕平

出版社: 童話館出版
1976年のポール・ガルトンの再話を、1998年に童話館出版が発刊したもの。
調べると、岩崎書店で1980年にも発刊されていました。
出典は、グリム童話のようで、「おいしいおかゆ」という題名でも、出版されています。

物語は、村外れに住む気立ての良い娘とお母さんが、とても貧乏で娘が食材を探しに行くシーンから始まります。
何も見つけることが出来ない娘の前に現れたのが、曲がった杖をついたおばあさん。
これって、悪い魔法使いで娘がさらわれるというパターンが多いと思うのですが、さにあらず。
何と、呪文を唱えると、オートミールが出来るという魔法の鍋をくれたのです。
オートミールの一般的な食べ方は、オートミール1に対し、湯5の割合で鍋に入れて、かき混ぜながら粥状に煮たもので、お粥にあたるもの。
ただ、絵だけを見ると、一寸お粥には見えないかも知れません。
その鍋を手に入れてからは、二人は食うに困ることはなくなります。

ところが、娘が居ないときに、おかあさんが魔法の鍋を使用してオートミールを作ったのですが、止める呪文を忘れてしまうのです。
こんな簡単な呪文を忘れるの?という疑問はさておき、村中がオートミールで覆い尽くされてしまい、大混乱。
結果は見てのお楽しみにして頂きたいのですが、結構笑える結末だと思いました。
ポール・ガルトンの絵のテイストが、中世の時代に相応しく絵も堪能できる作品としてオススメします。
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自信を持っておすすめしたい ファンタジーの傑作  投稿日:2011/08/10
まほうのえのぐ
まほうのえのぐ 作・絵: 林 明子
出版社: 福音館書店
我家のみんなが大好きな林 明子さんの絵本。
「はじめてのおつかい」「きょうはなんのひ」「こんとあき」を読んだときに衝撃を受けましたが、この作品は、別のジャンルではありますが、素晴らしい出来栄えの作品だと思います。

林さんの別の顔のファンタジー作品ですが、正直脱帽。
ストーリー、絵、構成とも満点、非の打ちどころが全くありません。

物語は、主人公の女の子 よしみちゃんのおにいちゃんが、得意になって絵の具を使って絵を描いているシーンから始まります。
よしみちゃんは、
「わたしも絵の具でかきたい」と訴え、おにいちゃんも根負けして絵の具箱を貸してくれるのです。
この兄妹の関係って、とても良いですよね。
絵の具を貸すって、かなり勇気がいるし、大切にしているだけに、妹を想う優しさにまず感激しました。

それから、よしみちゃんの絵の具を使ったお絵かきが始まるのですが、段々と絵の具が減っていきます。
リスとかカラスとかが絵の具を持っていってしまうのです。
ヘビが絵の具をくわえているのに気付いて、追いかけていくと、そこでは動物達がおにいちゃんの絵の具を使って絵を描いているのです。
よしみが出ていくと、みんな一度は逃げ出すのですが、またみんな戻ってきてお絵かき大会が始まるのです。

クマ、キツネ、サル、ウサギ、テン?、リス、ネズミ、カラス、ヘビ、トカゲ、コトリ、シャクトリ虫、アリ等、見るだけでほのぼのとしてしまいます。
それにしても、カラスの描く都会の絵が上手すぎて笑えてしまいます。
キツネなんかも、尻尾で絵を描いていて、この発想が〇。

おにいちゃんの呼ぶ声で、動物達は自分の作品を持って逃げてしまいます。
最後はおにいちゃんが、
「うわあ、すごい!
ほんものの まほうの えのぐだ」
と言って倒れるシーンで終わるのですが、その絵は裏表紙にありました。

その絵は、確かに一緒に絵を描いた動物達が描かれていて、賑やかこの上ないもの。
隣にあるのは、シャクトリ虫の絵。
また、キャンバスの端が欠けているのですが、これは、物語の最初でリスが切り取った後と、色んなところに細工が施されています。
文章のところの枠組みには、シャクトリ虫の動く姿が描かれていたり、森の木には表情があったりと、他にも仕掛けが盛りだくさん。

きっと何度読み返しても新しい発見があるし、読み返したくなる絵本だと思います。
ファンタジー作品の最高峰の1つと言っても過言ではないと言える作品として、絵の具を使いだす年頃のお子さんの読み聞かせのオススメです。
参考になりました。 0人

ふつうだと思う 親しみ易い絵  投稿日:2011/08/09
たいせつなてがみ
たいせつなてがみ 作・絵: マックス・ベルジュイス
訳: のざかえつこ

出版社: らんか社
マックス・ベルジュイスは、「かえるくん」シリーズでつとに知られているオランダの絵本作家。
「かえるくん」シリ−ズは12冊発刊されており、表紙の絵を見て、あの絵本作家かと思った方も多いはず。

物語は、王様ライオンが一番大切な友達に手紙を書いているシーンで始まります。
大切な友達とは、アメリカ大統領。
王様ライオンは、最初、ワニくんに手紙を託そうとするのですが、付人の郵便で送付した方が早いというアドバイスに基づいて、手紙はポストに投函されます。
ワニくんは、心配でたまらず、やはり、自分で届けようと手紙を追い駆けるのです。
それから自転車によるワニくんの冒険が始まるのですが、どうも王様の国は、アメリカとは海を隔てているようで、手漕ぎボートでの太洋の横断も決行します。
手紙はというと、中々憎い展開があって、嬉しい結末を迎えるのです。

ただ、いろいろな場所を越えていくのですが、物語の起伏に乏しい気がしました。
また、文章が冗長な感じがあり、どちらかというと読み聞かせよりも、小学校低学年の子供が自分で読む類の絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 原爆について知って欲しい時にオススメ  投稿日:2011/08/09
ピカドン
ピカドン 作: 木下蓮三
絵: 木下小夜子

出版社: ダイナミックセラーズ出版
先週の土曜日は、8月6日。
今、私は、広島に住んでいるので、8時からの広島平和記念式典に参加してきました。
また、18時からの灯篭流しも見ました。
その後、原爆に関する絵本を何冊か読んだのですが、その中でもとびきりの一冊です。
読後感は、凄いの一言。
そして、この出来事は風化させることなく、次世代に、そして世界に伝えていかないといけないと、深く思いました。

文章は、最初にある
「1945年8月6日、 午前8時15分、
広島市民の上に、人類史上初めて、
1発の原子爆弾が落とされた。
人々はその時の太陽の百倍の閃光を
“ピカッ”と言い、続いておそった
衝撃波を“ドン”と呼んだ。」
という文章しかありません。

それからは、まるで映画の1コマ1コマを見るように絵が描かれています。
それは、今までの絵本で出会ったことのない手法。
著者の木下 蓮三氏は、TV番組「ゲバゲバ90分」「カリキュラマシ−ン」等で一世を風靡、CMで国際賞を多数受賞とあったので、納得できました。
最初は、戦時中ではあるものの、家族との触れ合いの中に幸せを見出している、そんな人々の風景が描かれています。
生活は困窮していても、家族がいるからという、ささやかな幸せです。
それが、原爆の投下のシーンから地獄絵図に変貌します。
これが真実なのですが、とても直視できるようなものではないかも知れません。

巻末に絵の説明があり、英訳も掲載されています。
その文章を読むと、日本国内のみならず、世界中に伝承していかなければならない、そんな思いにかきたてられてしまいました。
ただ、対象年齢は難しいものがあります。
多感なお子さんだと、夜寝れなくなってしまうかも知れません。
冷静に現実を見据えることが出来る中学生以上が、適齢かと思います。
大人の方にも、是非読んで認識を新たにして欲しい、必読の一冊としてオススメします。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 絵が絶品  投稿日:2011/08/08
ねずみのよめいり
ねずみのよめいり 作: 小澤 俊夫
絵: 金井田英津子

出版社: くもん出版
2007年の作品。
和歌山県で語り継がれていた昔話を再話したものとありましたが、私の良く知っている昔話を忠実に再現しています。
昔話というのは、それだけの年月を経てもなお、伝承されてきたものですから、良く出来ているに決まっています。
人々に諭したり、楽しませたりと色んな作品がありますが、どれも子供に読み聞かせしたいものばかりです。

物語は、
「むかし
ある大きな古い家に、
ねずみのふうふが
すんでいました」
というくだりで始まります。
注意して見ると、壁の隅からねずみのふうふが顔を覗かせているのが、とてもキュート。
この作品が良いのは、何と言っても絵。
描いた金井田英津子さんは、版画作品がメインのようで、この絵本の中にも所々版画が登場します。
気にいったのは、版画よりもその絵。
モノトーンを基調に、赤い部分は暗い赤を使用し、黄色い部分を黄色で色付けしているのですが、実に効果的な配色です。
決して明るい色合いではないのですが、淡い色で昼と夜を見事に描ききっていると思います。

「ねずみのよめいり」の絵本は数多くありますが、この絵は一見の価値ありと思います。
昔話の読み聞かせをしたい時には、是非オススメします。
参考になりました。 0人

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