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穴というテーマがグッド
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投稿日:2010/09/25 |
矢野アケミさんは、三重県四日市市にある、かの有名な「メリーゴーランド」主催の絵本塾で絵本づくりを学び、この作品がデビュー作品となります。
題名のジェリーとは、犬の名前。
ジェリーは、穴が好きなので、穴があったら直ぐに頭を突っ込みます。
その穴というのが砂山の穴、長靴、ド−ナッツ、ちくわ、とどんどん穴のサイズが小さくなっていくのが、とてもユニーク。
ストローに頭を突っ込んでいるところなんて、素晴らしいアイデアだと思います。
また、ジェリーの下半身しか見えないというのもグッド。
シンプルに、くっきり描いているので、小さいお子さんでも理解し易い内容です。
子供って、トンネルごっこが好きですから、こんな展開を喜ぶこと間違いないでしょう。
シリーズ化しているので、まとめて読むと良いと思います。
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絵本の伝記はかくありたい
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投稿日:2010/09/24 |
ケニア出身の女性環境保護活動家のワンガリ・マータイの自伝の絵本。
彼女は、2004年に「持続可能な開発、民主主義と平和への貢献」のため、環境分野の活動家としては史上初のノーベル平和賞を受賞しています。
また、2005年2月14日から10日間、京都議定書関連行事出席のため来日した際、「もったいない」という言葉を知って感銘を受け、「MOTTAINAI」キャンペーを展開し、日本でも馴染み深い人物でもあります。
彼女は、ケニア山の麓のイヒデという村の生まれ。
緑豊かな土地だったのですが、6年のアメリカ留学を終えて戻ってみると、村の景色は一変していたのです。
ワンガリは、木々が切り倒され、土地は痩せ、綺麗な飲み水も少なくなった現状を憂いて、自分の家の裏に9本の苗木を植えたのです。
これが、かの有名なグリーンベルト運動の始まりです。
その運動の広がる様が、実に上手く描かれています。
それこそ、グリーンベルト運動という言葉に相応しい構図で苗木が植えられていく様子は、言葉で語る何十倍も分かりやすいもの。
その課程で、女性が生き生きと変貌していく姿には、思わず拍手をおくりたくなることでしょう。
平易な文章と分かり易い絵が相まって、伝記として素晴らしい仕上がりになっています。
読み聞かせというよりは、小学校低学年のお子さんが自分で考えて読むのに適している絵本だと思います。
「わたしたちには、地球が傷をいやすのを助ける使命があります。
助けながら、自分の傷もいやしていくのです−それはまさに、命あるすべてのものを、その多様性も、美しさも、不思議さもふくめて受け入れることなのです」
ワンガリのこの言葉は、環境問題を考える上で、心の琴線に触れるものだと思います。
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林明子さんにしては珍しい展開の作品
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投稿日:2010/09/23 |
我家のみんなが大好きな林明子さんの作品なので読んでみました。
「クリスマスの三つのおくりもの」という3冊シリーズの1冊なのですが、クリスマスシーズンに相応しいもの。
サイズがミニ絵本というのも洒落ています。
お話は、おかあさんが作ったクリスマスケーキにいちごが三つだけのっているシーンから始まります。
いちごが売っていなかったのが理由なのですが、三人の子供の分はあるからと言うおかあさんに対し、おとうさんの物欲しそうなところが上手い演出です。
そう、男は得てして、自分のことばかり考えてしまうという痛いとこをついています。
そのときのおとうさんの顔色を見たかすみちゃんが、いちごを探してくると出かけるのですが、その行動を親として喜んでいいのか、見透かされたことを恥じるべきなのか微妙なところです。
後半は、ウサギが登場して、まるでピーター・ラビットの世界が繰り広げらッれます。
林明子さんの作品にしては珍しい展開なのですが、最後のページの暖かい家族の姿は、いつも通りのもの。
是非、クリスマスプレゼントにオススメします。
残りの2冊も直ぐ読みたくなりました。
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古典だけど、新しい
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投稿日:2010/09/23 |
ルース・クラウス作とあったので、古典かなと思って読んでみたのですが、中を開けてビックリ。
1951年のアメリカの作品なのですが、実に絵が綺麗なのです。
それもそのはず、絵を描いたマリー・ブレアは「イッツ・ア・スモールワールド」のデザインを手がけた人。
確かに、ページを捲ってみると、鮮やかなあの世界が広がっていて、BGMが思わず聞こえてきそうな雰囲気を醸し出しています。
見開きのページには、わたしと動物がいて、同じようにポーズをとっているシーンが展開します。
わたしは、動物に合わせて着飾っているように見えて、その嬉しそうな表情がたまりません。
満面に笑みというのはこのことを言うのでしょう。
その絵も鮮やかという言葉がピッタリするくらい魅力的なもの。
そこに、谷川俊太郎さんのリズミカルな文章が、華を添えているといった趣の絵本です。
冒頭に書かれた谷川さんの
「この絵本の良さは無邪気というひとことに尽きると思います。
絵の、コトバの、そして描かれた子どもの無邪気さ、それは今の時代にも私たちが大切にしなければならないもののひとつではないでしょうか」
という一文。
谷川さんならではのコメントに感銘を受けました。
是非、必読書としてオススメします。
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ママの偉大さが分かる絵本
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投稿日:2010/09/23 |
何と言っても題名が言いえて妙。
ワクワクしながら読みました。
「ぼくのママはね
ほんとに
ほんとに
こわいんだ」
という但し書も何とも言えません。
お話は、散らかったうさぎのうさぼうの家の前をサーカス団が通り過ぎるシーンから始まります。
うさぼうは、ママにサーカスに行きたいとおねだりするのですが、部屋を片付けてからという、伝家の宝刀のようなお答え。
どうしたって片付かないので、うさぼうは家を飛び出して、サーカス団に入れて貰う交渉をします。
その時、サーカス団の団長に
「君は 何が できるの?」と言われて答えた言葉が
「恐怖のママを持ってるよ」
それから、ハラハラするような展開が続きますが、最後にママが全てを解決してくれるというお話です。
その解決方法たるや、成る程と納得できるもので、ママの偉大さがわかるもの。
やはり、ママには敵いませんよね。
ママの愛情も感じられるスマッシュヒットという感じの絵本でした。
絵が可愛いので、見るだけでも楽しめると思います。
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小学校入学前にオススメ
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投稿日:2010/09/23 |
中川ひろたかと村上康成のコンビが、新1年生になる喜びを、ランドセルを中心に描いた会心の一冊。
幼稚園から帰ってくると、ぼくに届き物が。
開けると何か変なにおいとあって、臨場感溢れるシーンです。
おじいちゃんから届いたのは、青いランドセル。
一面に大きく描かれたランドセルが、その喜びの大きさを表現しているかのようです。
ランドセルが売れるのは、勿論入学前ですが、同じくらい売れるのは8月だと聞いたことがあります。
何故か?
孫が帰省するのに合わせて、祖父母が購入するからだそうです。
我家では、長男がランドセルを小学校中学年までしか使用しなかったため、とても綺麗だったので、次男にこれで良い?って聞いたのですが、自分のが欲しいとせがまれて、結局購入しました。
それだけ、ランドセルって思い入れがあるものなのでしょう。
お話は、ぼくがそのランドセルにものを一杯詰めて、出かけるシーンへと続きます。
お辞儀して、ランドセルの蓋があいて中のものがこぼれ落ちるというお約束のシーンもあったりして、ぼくの嬉しさがひしひしと伝わってきます。
最後におじいちゃんへの電話で終わるというのも、読後感を一層心地よくしてくれていて、文句なしに楽しめる作品だと思います。
是非、小学校入学前に読み聞かせして欲しい作品です。
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文句なしにオススメ
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投稿日:2010/09/23 |
小さい頃、自分が大好きだった「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」「ちいさなおうち」「せいめいのれきし」のバージニア・リー・バートンの作品。
特に「せいめいのれきし」を、夢中になって貪り読んだ記憶が鮮明に残っています。
この作品は邦訳が1980年なので、読んだことはなかったのですが、一目見てバートンの作品と分かるもの。
初版自体は1952年。
「サンフランシスコに、はじめてケーブルカーが走ったのは、1987年8月1日のことでした。」というフレーズで始まるまえがきが奮っています。
そう、これは、ケーブルカーの歴史を綴り、廃止運動を乗り越えて存続するに至ったケーブルカーをメーブルという主人公を通して描いたものです。
丁寧に史実に基づいて書かれたお話は、社会的資料として価値のあるもので、バージニア・リー・バートンのその努力に敬意を払わずにいられません。
その特徴のある色づかいと構図の素晴らしさは見事の一言。
駅の名前を配置した見開きのページとか、市役所に請願書を提出するために市民が押し寄せるページとかは、誰にも真似出来ない領域のものだと思います。
文章自体は、彼女の他の作品よりもかなり多くなっているので、読み聞かせの年齢対象が一寸高めになるかも知れません。
小学校低学年が自分で好んで読むのに向いている作品とも言えそうですが、読み手を虜にするのは間違いありません。
私自身子供の頃出会っていたら、間違いなく心を奪われたであろう一冊です。
文句なしにオススメします。
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湯気に顔があるのがGood!
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投稿日:2010/09/23 |
2歳のお話絵本シリーズの1冊。
じゃがいもくん、たまねぎくん、にんじんくん、とうもろこしくんが、野菜の王様は僕だとけんかを始めます。
じゃがいもくんは、フライドポテトを自慢したりと、それぞれが、得意の料理で勝負するのですが、この勝負はなかなか良く出来ています。
野菜に顔があるのは良くあるのですが、湯気にまで顔があるのがGoodアイデア。
実に美味しそうに感じるものです。
エンディングは、やっぱりこうきたかという感じで、もうちょっとヒネリが欲しかったところです。
2歳向きという触書どおり、擬人化した野菜に動きがあるので結構気にいって貰える作品だと思います。
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一寸難解な絵本
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投稿日:2010/09/22 |
パパとママとぼくと妹の4人家族が舞台。
ぼくが、犬のように振舞うシーンから始まります。
そして犬のように振舞うシーンが延々と続きます。
気になるのは、日本語訳のためなのかどうか分かりませんが、ママが妹を「ロージー」と呼び、ぼくのことを「あんた」と呼んでいること。
あんたって呼ばれて、愛情を感じることのできる子供っているのでしょうか?
何かのメッセージだと思うのですが、一寸理解に及びません。
また、犬の真似をするシーンがずっと続くものだから、正直言って読んでいるのが苦痛です。
最後は、犬を飼ってもらうことになって、ぼくは人間に戻るのですが、果たして両親の愛情を確認したかったのか?それとも犬が欲しかったのか?汲み取ることが出来ませんでした。
絵本なのですから、読者によって様々な考えをもたせるのではなく、分かり易く伝えたいことを感じさせることが肝要なのではないかと思います。
最後まで作り手の意図が理解できず残念でした。
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仕事ぶりを紹介する貴重な絵本
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投稿日:2010/09/22 |
表紙のテイストを見て、1960年代あたりの作品だと思ったらさにあらず。
2009年3月の作品でした。
どこか古風な感じの絵なのですが、野球ではなくサッカーが登場するのが今風といったところ。
おとうさんの仕事ぶりを、子供の目線から見ているので、実に良くその仕事内容がわかります。
勿論、実際の消火活動もありますが、それ以外の避難訓練、地震から身を守る活動、洪水・山崩れの対応とかも描いているので、その仕事の意義が理解しやすいと思います。
毎日の訓練状況などもあって、上辺だけの紹介に留まらず地道な訓練がその活躍の根底にあるというのも、納得できるもの。
そして、この作品が優れているのは、奥さんとぼくが、おとうさんの仕事を理解して見守る姿を描いていること。
その切ない気持ちが何とも言えません。
こうした仕事を紹介する作品というのは、とても貴重だと思います。
私自身はサラリーマンですが、こんな風に紹介してくれる作品があったら是非読み聞かせしたいものだと思いました。
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