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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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なかなかよいと思う 対象が難しい作品  投稿日:2012/01/22
カワウソ村の火の玉ばなし
カワウソ村の火の玉ばなし 作: 山下 明生
絵: 長谷川 義史

出版社: 解放出版社
文/山下明生、絵/長谷川義史さんのコンビの作品なので、読んでみました。
物語は、お宮の境内で行う宮相撲の話がメイン。
素人相撲大会なので、誰しもが見たいイベントなはずなのに、カワウソ村の住民は決して見ることが出来なかったという設定です。
その宮相撲は、予想通り権助が圧倒的。
あと1人勝ち抜けば優勝となるものの、あまりの強さに誰も勝負しようと土俵にあがるものがいないのです。
そんなとき、飛び入り参加した男に投げ飛ばされてしまったから、さぁ大変。
しかも、その男が、カワウソ村の者だったものだから、権助を始め追い駆けた者達に暴行を受けるのです。
最後は、少し怪談ぽく終わるのですが、それだけなら、昔話の再話位に受け止めれば良い話です。

何と、後書きを見ると、福岡県筑後地区の被差別部落に伝わる民話を、再構成したものとあり、物語を振り返った時に、その奥深さに驚愕としてしまいました。
こんな形で、部落問題に接するとは夢にも思わず、しっかりと受け止めて読み聞かせしないとならないと思った次第です。

山下明生さんが小さい読者の興味を誘うよう配慮したとあるように、昔話としても通用する作品です。
ただ、その原話に思いを馳せると、物語の持つ本質が分かる年齢の子供に読んで欲しい作品と言えると思います。

それにしても、長谷川義史さんの絵のテイストは、昔話に実に相応しいもの。
もっと、山下明生さんとのコンビで世に多くの作品を輩出して欲しいものです。
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ふつうだと思う ネモ船長のノーチラス号がGood  投稿日:2012/01/21
スミス先生と海のぼうけん
スミス先生と海のぼうけん 作: マイケル・ガーランド
訳: 斉藤 規

出版社: 新日本出版社
2003年から刊行されたスミス先生シリーズの1冊。
「スミス先生とふしぎな本」は以前読んだ事があり、本の中の出来事が現実になる、その発想にワクワクした記憶があります。

今回の舞台は、水族館。
ここで、スミス先生が本を読むのですが、水族館で本を読む?って一寸違和感を感じます。
本に出てくる物語は、白鯨、人魚姫、宝島、ロビンソン漂流記、ガリバー旅行記、海底二万哩と、海に因んだものばかり。
確かに、水族館と繋がりは無い訳ではないものの、ここで読む必然性が感じられません。

物語は、いつものように、本の中の出来事が現実化し、みんなもその世界に登場することになるのですが、絵が余りにマンガチック過ぎの感があります。
特に、ロビンソン・クルーソーなんて、興醒めしてしまいました。
ネモ船長のノーチラス号なんて、それなりに雰囲気が醸し出されていたので、とても残念。

物語の発想は面白く、絵も場面によってはとても良いシーンもあるのですが、全体の流れとして考えると、纏まりに欠けたきらいがあります。
物語に登場する本が、小学生以上が対象なのに、絵のテイストが小学生未満というアンバランスさは、やはり気になるところです。

登場人物のことはさておき、物語として幼稚園児対象とした読み聞かせを楽しむのが良いのかも知れません。
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自信を持っておすすめしたい エコを分かり易く描いた作品  投稿日:2012/01/19
わたしがぼくがちきゅうのためにできる10のこと
わたしがぼくがちきゅうのためにできる10のこと 作: メラニー・ウォルシュ
訳: 山本 和子

出版社: チャイルド本社
読後感は一言、「これはいい」です。
2008年のイギリスの作品で、何と英・米・独・伊・韓国など世界19か国同時刊行されています。
これは、その内容が時代に合っているからに他なりません。
メラニー・ウィッシュは、「ピィピィなくのはさるだっけ」「ぶたにしましまあったっけ?」等の作品を読んだ事がありますが、絵の色合いとキャラクターに卓越したものが感じられたのに、ストーリー自体が弱かった記憶があります。
この作品は、その卓越した絵に、秀逸なストーリーが添えられているので文句なしです。

物語は、
「へやをでるとき、わたし ぼくは・・・
でんきをけします」
という書き出しで始まります。
そこには、
「電気をこまめにけしたり、小さなワットにかえると、大切なエネルギーや電力のせつやくになるよ」
という但し書も添えられています。
そんなエコに関するショートストーリーが10程あるのですが、どれもが、直ぐ実践できること。
しかも、何故そうすると良いのかを、分かりやすく説明しているので、お子さんも納得して取り組むこと間違いありません。
わが国は、昨夏、国中をあげて節電に取組みましたが、この絵本を読んであげていたら、お子さんも喜んで参加したのではないでしょうか?

一番良いと思ったのは、お絵かきするとき、紙の表裏を使いますというくだり。
この絵本は仕掛けの要素もあるのですが、実際に両面をお絵かきしたページがあって、実に分かりやすい例示だと思います。

そして、最後。
「わたし ぼくは ちきゅうが だいすきだから」
というコメントで終わるのですが、実に完成度の高い絵本と言えると思いました。

小さい頃に、こうした良書に出会うことは、とても望ましいことだと思います。
是非、1度エコを考えるためにも、この作品の読み聞かせをオススメします。

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なかなかよいと思う 懐かしい回文の絵本  投稿日:2012/01/19
さかさことばのえほん
さかさことばのえほん 作: 小野 恭靖
絵: 高部 晴市

出版社: 鈴木出版
すずき出版の「日本のことばに親しむ話題の絵本」の1冊。
伝統的な日本語の言葉遊びである、回文の絵本です。

思えば、このさかさことば、小さい頃に競って覚えた記憶があり、とても懐かしく読みました。
しかも、小野恭靖さんの描く絵は、さかさまにしても、絵として見えるように描かれているので、1度で2度美味しい作品となっています。

我家的には、鮮やかな色彩の絵を好むので、一寸この少し暗めの絵調は外れなのですが、この回文には正にピッタリの絵だと思います。
おそらく、この回文にはまるお子さんも多く、直ぐに暗記してしまうことでしょう。
こうした日本語を楽しく学べる絵本というのは、貴重で是非読み聞かせのレパートリーに入れて欲しいと思います。
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なかなかよいと思う 風景描写が綺麗  投稿日:2012/01/17
ともだち
ともだち 作・絵: ヘルメ・ハイネ
訳: いけだかよこ

出版社: ほるぷ出版
1982年初版のドイツの絵本。
おんどり、ねずみ、ぶたの3匹が主人公なのですが、手塚治虫氏のW3(ワンダースリー)を思い出しました。
W3は、1965年からTV放映されたSF。
銀河パトロールの宇宙人3人が、地球の動物の姿を借りて地球を調査をするもので、それぞれウサギ、カモ、ウマに変身し、タイヤのみの自動車を操り、その活躍にワクワクしたものです。
何故、W3を思い出したかというと、今回の3匹は、自転車を3匹で運転していたらです。
おんどりがハンドルの上に乗り、ねずみとぶたが、それぞれのペダルに乗って漕ぐというのが、何ともユニーク。
とてもインパクトのある図です。

その自転車に乗って、あちこちに出かけるのですが、外の景色がとても綺麗です。
一面が草原の絵とか、並木を通るシーンの絵とか、絵本を超えた水準の絵だと思いました。

ただ、ストーリーはいたって平凡なもの。
せっかく設定が良いので、ワクワク感のあるストーリーだったら、もっと楽しめるのに一寸勿体無い気がしました。
ともだちを考えさせる絵本で、安心して読み聞かせることのできる絵本としてオススメです。
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なかなかよいと思う アイデア抜群の作品  投稿日:2012/01/16
おふとんかけて!
おふとんかけて! 作・絵: D・ハコエン&S・シャーシュミット
訳: いしづ ちひろ

出版社: BL出版
「そろそろ、おやすみの じかん。
おふとん かけて ほしいこ、だあれ?」
という書き出しで始まります。

最初に登場するのは、ぶたさん。
次のページを捲ると、それが毛布になっているという仕掛け絵本です。
ページ自体が毛布になっているというアイデアは、◎。
しかも、その毛布の柄が派手派手なのも良いです。

物語は、その繰り返し。
登場するのも、はりねずみとか、くじゃくとかちょっと日本の絵本ではあまり思いつかない生き物が描かれているのも、良い感じです。
しかなんか、日本でお馴染みの角のしかでなく、アメリカのアニメで良く見る特徴のある角のヘラジカが登場するのですが、海外作品ならではの楽しみでしょう。

最後は、聞き手のお子さんに毛布をかけるという、おやすみの絵本という設定です。
仕掛け絵本というには、シンプル過ぎるきらいがありますが、アイデアの勝利と言ったところ。
この繰り返しは、おそらくたまらないはずです。

シンプルながら、鮮やかな絵とのマッチングも良い、おやすみ前にオススメの絵本です。



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自信を持っておすすめしたい お値打ち品  投稿日:2012/01/15
続・時の迷路 明治、大正、昭和、そして未来へ
続・時の迷路 明治、大正、昭和、そして未来へ 作・絵: 香川 元太郎
出版社: PHP研究所
時の迷路が良かったので、その続編ということで読んでみました。
この作品も、とても良いです。
幕末から現代に焦点を当てた時に関する迷路で、時代の様子が実に分かりやすく描写しています。
難しいことは抜きにして、歴史というものに接する絶好の入門書だと思いました。

それも、ゲーム感覚で取り組めるのですから、子供にとって病み付きになること受けあいです。
あまり難解な迷路でなく、何とかこなせるという難易度の設定も、実に巧妙と言えそうです。
しかも、この作品が良いのは、単に迷路だけに留まらないということ。
迷路にも、難易度が異なる2つのルートがあり、隠し絵やクイズがそれぞれの時代毎にあるので、色んな側面から取り組めるのです。
隠し絵は、かなり良く出来ていて、答えを見ないと分からないものもあり、ゲーム世代であっても、充分に楽しめる水準だと思います。

しかも、1300円(税別)という定価は、お値打ち品。
プレゼントにもオススメします。
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なかなかよいと思う 虫好きにオススメ  投稿日:2012/01/15
ヘラクレスオオカブトムシのいちばんくん
ヘラクレスオオカブトムシのいちばんくん 作・絵: のぶみ
出版社: ひかりのくに
のぶみさんの2009年の作品。
2007年からの「しんかんくん」シリーズで、のぶおさんの長男 勘太郎君が登場しますが、この作品も勘太郎君が登場。
しかも、勘太郎君とヘラクレスオオカブトのツーショットの写真もありました。
我家もムシキングにはまった時、この作品の、のぶみさん一家と同じ状況だった記憶があります。

物語は、勘太郎君の誕生日に、何かの幼虫を貰うシーンから始まるのですが、部屋中に虫の標本や虫眼鏡、虫取り網むし取り網あったりして、その虫好きが窺い知れます。
何の幼虫か?分からないというプレゼントって、素敵な発想ですよね。

さて、その幼虫が成虫になったのですが、何と世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトムシ。
一寸、贅沢なプレゼントという感じです。
それから、現実と空想の混じったストーリーが展開するのですが、昆虫がしゃべったりするというのは、子供の憧れ。
カブトムシのバトル大会があったりして、上手い具合に空想の物語を挿入しているので、これは、子供にとってたまらないはずでしょう。

沢山のカブトムシ、クワガタムシが登場するので、図鑑のような使い方も出来る作品です。
のぶみさんの作品は、勘太郎君が登場してから、子供目線の内容に大きく変わった気がします。
ムシ好きのお子さんにオススメします。
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ふつうだと思う のぶみさんのファーストブック  投稿日:2012/01/14
ねずみのチュウ
ねずみのチュウ 作・絵: のぶみ
出版社: 小学館
のぶみさんの2010年7月発刊の自叙伝「暴走族、絵本作家になる」をたまたま読み、その赤裸々な絵本作家になった経緯を知り、のぶみさんの作品を読むようになりました。
それまで、我家では、のぶみさんの作品を読んだ事がありませんでした。
絵のテイストが、我家の好みでないからです。

この作品は、ことば記念におくる絵本とあります。
意味のある言葉を言い始める頃に読んであげましょうと、汐見稔幸 白梅学園大学学長・東京大学名誉教授のコメントがあり、ファーストブックの範疇の絵本です。
汐見稔幸さんは、沢山の教育関係の書籍を発刊されていることで知られています。

物語は、単純明快。
最初は、
「ごはんを たべているの だあれ?」
と質問があり、後ろ向きのネズミの姿が描かれています。
3匹は、「ちゅう」と言っているのに、1匹は、「かじかじかじ」と言っているという設定なのですが、1匹だけ違うのですから、それが正解というのは当たり前。
対象がファーストブックですから、良いのかも知れませんが、一ひねり欲しかったところ。
次のページで、前を向くので、正解がわかります。

そんな設定の質問が6問あるのですが、擬音の楽しさを伝え、その真似をすることで、コミュニケーションが図れる作品だと思います。
絵自体は、可愛いという水準からすると、平均レベルのもの。
読み手の力量によって、充分に楽しめる作品と言えそうです。

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ふつうだと思う のぶみさんのファーストブック  投稿日:2012/01/14
こぶたのぶう
こぶたのぶう 作・絵: のぶみ
出版社: 小学館
のぶみさんの2010年7月発刊の自叙伝「暴走族、絵本作家になる」をたまたま読み、その赤裸々な絵本作家になった経緯を知り、のぶみさんの作品を読むようになりました。
それまで、我家では、のぶみさんの作品を読んだ事がありませんでした。
絵のテイストが、我家の好みでないからです。

この作品は、あんよ記念におくる絵本とあります。
あんよができるころから読んであげましょうと、汐見稔幸 白梅学園大学学長・東京大学名誉教授のコメントがあり、ファーストブックの範疇の絵本です。
汐見稔幸さんは、沢山の教育関係の書籍を発刊されていることで知られています。

物語は、単純明快。
最初は、
「こぶたの ぶうが かくれたよ」
と質問があり、
次のページに時計、コップ、花瓶、哺乳瓶があって、鳴き声だけが聞こえます。
3つが、「げこ」と鳴いているのに、1つが、「ぶう」と鳴いている設定なので、質問にもなっていないレベル。
対象がファーストブックですから、良いのかも知れませんが、一ひねり欲しかったところ。
次のページで、その後ろから現われるので、正解がわかります。

そんな設定の質問が4問あるのですが、擬音の楽しさを伝え、読み方の工夫をすることで、コミュニケーションが図れる作品だと思います。
絵自体は、可愛いという水準からすると、平均レベルのもの。
読み手の力量によって、楽しめるかどうかが分かれてしまう作品と言えそうです。

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