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夏の風物が楽しい
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投稿日:2012/01/08 |
かがくい ひろしさんと言えば、「だるまさん」三部作シリーズがつとに有名です。
三部作で50万部突破しているとのこと。
加岳井 広という苗字ですが、とても珍しい。
調べたら、かがくいさんは、2009年9月28日に54歳という若さで急逝されていたのですね。
僅か2005年〜2009年という創作活動ですから、本当に短い間に名作を残されていたのだと思います。
物語は、カタツムリの天気予報士が、「梅雨明けはもうすぐでしょう」とTVで解説しているシーンで始まります。
その番組を見ているのは、太陽。
「それでは そろそろ みんなに しらせますか・・・」
と言うと、次のページからは、擬人化した夏の風物が登場して、一斉に駆け出すのです。
こんな風に夏が訪れたら、さぞかし楽しいだろうなという展開で、なつのおとずれという題に相応しい内容だと思います。
擬人化したキャラクター達は、どれも個性豊か。
ただ、一寸、妖怪チックな感じがします。
他の作品にも共通するのですが、かがくいさんのキャラって、何処となくゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪を連想してしまうのです。
ストーリー、絵とも、申し分ない出来栄え。
夏の暑い盛りに、読み聞かせして欲しい作品です。
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新幹線好きにオススメ
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投稿日:2012/01/08 |
のぶみさんの2007年の作品で、デビュー作「ぼくとなべお」から数えて70冊目にあたります。
そして、デビュー作以来の大ヒットになり、シリーズ化されているのは、ご承知のとおり。
今まで、我家では、のぶみさんの作品を読んだ事がありませんでした。
絵のテイストが、我家の好みでないからです。
ですから、沢山の作品を出されている方だなという印象しか持っておりませんでした。
ところが、本日、のぶみさんの2010年7月発刊の自叙伝「暴走族、絵本作家になる」をたまたま読み、その赤裸々な絵本作家になった経緯を知るにつけ、どうしても読みたくなった次第です。
さて、物語に登場するのは、かんたろうと新幹線。
のぶみさんのお子さんをモデルにした作品ですが、絵本の主人公は新幹線。
新幹線の目線で物語は進行するのが、Good。
しかも、その新幹線が、めっきり来なくなったかんたろうを心配して、かんたろうの家に行くというのですから、新幹線好きにはたまらないはずでしょう。
おそらく、かんたろうに我が身を投影して、わくわくするお子さんも多いことだと思います。
「暴走族、絵本作家になる」には、この作品が世に出るまでの、血の滲むような努力が綴られていましたが、それが納得出来る出来栄えの作品です。
子供の目線で描かれたこのシリーズは、ヒットするべくして世に出たといえそうです。
新幹線好きに、特にオススメの作品です。
また、「暴走族、絵本作家になる」も合わせて読んで欲しい作品です。
のぶみさんの生き様に感銘を受けること間違いなく、1時間で読めますので、こちらもオススメです。
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モンゴルの雄大さに感銘
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投稿日:2012/01/08 |
モンゴルの作品ということで、興味深々で読みましたが、後書きを見て驚きました。
ご夫婦での作品なのですが、活動拠点は日本で、現在埼玉在住。
お二人とも、モンゴル文化芸術大学美術学部卒業で、文教大学の留学生として来日しているとのこと。
するとこの作品は、日本の作品ということになるのでしょうかね?
物語は、夜になり、バートルのおじいちゃんの家に、子供達がお話を聞きにやってくるシーンで始まります。
家は、もちろんゲル。
今夜の話は、こころの花の朝露の話。
昔々、おかあさんとむすこがいて、おかあさんに恩返しのため、むすこは、毎朝、朝露を集めておかあさんに飲ませたところ、おかあさんは元気に長生きしたというもの。
そこで、バートルは、早速、その夜、こころのはなのある場所に向かいます。
マンガスとかショルマスといったモンゴルの化け物を、上手く登場させて、バートルの果敢な行動を際立たせることに成功しています。
何とか逃げ切ったら、朝が明け、こころのはなのある場所が遠くに見えているというのも、絶妙な展開です。
そのことを話すと、おかあさんが抱きしめるのですが、こんなに嬉しいことはないでしょう。
息子の優しい心に、誰しも心打たれるに違いありません。
モンゴルの雄大が草原を舞台に、家族を思う気持ちを描いた、どこか日本にも合い通じるものがあると思える作品でした。
お二人が描く、日本を題材とした作品も読んでみたいものです。
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動物の図鑑の趣
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投稿日:2012/01/07 |
はじめてであうずかん(全5巻)の1冊。
題のけものですが、毛物の意とのこと。
なので、全身に毛があり、四足歩行する動物を取り上げているのですが、題名として一寸どうかな?という感があります。
「動物」くらいの方が良かったのではないでしょうか?
この手の絵本だと、薮内正幸さんの作品が思い浮かび比較してしまいます。
薮内さんの毛並みまでも一本一本丁寧に描いた精緻な絵は、絵本から飛び出さんばかりのリアリティに溢れたもの。
いつも、その質感に圧倒されてしまうのですが、それに比すると、この作品は絵自体が少しデフォルメされている気がします。
少し、動物達が太っているので、逆にその分、小さい子供にとっては親しみ易いかも知れません。
犬、猫から始まるのですが、その後が家畜。
〇〇のけものと言ったカテゴリーに分けて、図鑑のような見せ方をしているページがふんだんにあるので、動物園に行ったような楽しさが味わえると思います。
ただ、カテゴリーの設定の仕方や、けものを始めとするネーミングに、一寸違和感があり、もっと目線を下げた方が、より親しめると思いました。
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短いながら楽しめるストーリー
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投稿日:2012/01/04 |
竹内祐人さんと言えば、「おてて たっち」「おでこ ぴたっ」「おはな つんつん」等のくもんのはじめてであうシリーズで知られています。
そんな竹内さんの描く動物達の絵本です。
主人公はひよこ。
みんなおやつですよと、雌鳥に呼ばれているのに、1匹のひよこだけ、飛び跳ねるかえるについて行ってしまいます。
何処にも居ますよね、じっとしていない子って。
そんな子を描いた絵本を想像して貰うと、イメージし易いはず。
それから、ひよこの冒険が始まるのですが、土の中あり、海ありとこれが中々のもの。
登場するのも、かえる、てんとう虫、はち、もぐら、あり、かに、くじらとバリエーションも豊富。
きっと、気にいった生物に必ず出会えることでしょう。
文章は、リズミカルで小気味よいもの。
しかも、短いので〇。
絵も、デフォルメの具合が程良く、親しみを持って接することが出来るもの。
ストーリー展開も、短いながらハラハラする場面もあり、起承転結がしっかりしているので、バランスの良い水準の高い絵本に仕上がっていると思います。
ファーストブックの次の段にオススメします。
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リズミカルな文章が良い
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投稿日:2012/01/04 |
マーガレット・ワイズ・ブラウンは、42歳の若さで1952年に亡くなったのですが、実に100冊以上を世に残しています。
さらに凄いのは、70以上もの未出版の原稿が残されていたこと。
彼女の姉妹、Roberta Brown Rauchが売ろうとして上手くいかず、杉のトランクに何十年もしまっておいたのですが、1991年ウォーターマーク社のエイミー・グレイが500枚以上のタイプ原稿を再発見し、これらの出版にとりかかったとされています。
エズフィール・スロボドキーナは、1940年の「おさるとぼうしうり」がつとに有名。
名前からするとロシア出身と思いきや、29歳の時にロシアから学生ピザでアメリカに移住してきて、1937年にマーガレット・ワイズ・ブラウンに出会ってから、絵本にイラストを描くようになったとのこと。
そんな二人の1953年の作品です。
物語は、
「Aは ALONE
ALONEは ひとり
こねこが ぽつん
ニャ〜と なく」
というAから始まります。
AからZまで続きますが、どれも、マーガレット・ワイズ・ブラウンらしいリズミカルなもの。
読み聞かせに相応しい作品と言えるでしょう。
絵も、ぼくを中心にした日常生活を描いたものが中心なので、親しみを持って見ることができるもの。
色合いが一寸暗めの感がありますが、くっきりとした輪郭の絵なので、問題ないでしょう。
ABCの絵本って、今までも沢山ありますが、やはり文章がリズミカルなものに限ります。
そうした意味合いからすると、合格点の絵本だと思います。
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おいしい絵本シリ-ズと趣が異なります
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投稿日:2011/12/30 |
公文出版の山岡ひかるのおいしい絵本シリーズの1冊。
『いろいろたまご』『いろいろじゃがいも』『いろいろごはん』があります。
作者の山岡ひかるさんは、あの有名な四日市市の子供の本の専門店メリーゴーランド主催の絵本塾出身とのこと。
他の作品は、食材が主人公。
程よく擬人化された食材達の仕草と表情が、とても可愛らしく、子供の心を掴んだ作品でした。
今回は、食材が主人公ではなく、サンドイッチ屋さんが舞台。
そこに、ぼくを始め、動物達もサンドイッチを注文に来るというストーリーです。
サンドイッチの食材は、とても色鮮やかなもので、小さいお子さんでもしっかりと認識できるものです。
幼児向けの絵本は、やはり、これくらいしっかりとした輪郭の絵が望まれると思います。
とても美味しそうなサンドイッチが出来上がるのですが、これだけ趣が違うと、一寸違和感を覚えてしまいました。
おいしい絵本シリーズの範疇ではあると思うのですが、統一感のあるシリーズを期待している方には、肩透かしの作品でしょう。
他の擬人化された食材の作品が良かっただけに、一寸がっかりしました。
それでも、単一の作品としては、食育に役立つ綺麗な絵の作品として、オススメします。
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トゥートとパドルの原点
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投稿日:2011/12/25 |
作・絵 ホリー・ホビー、訳 二宮由紀子とくれば、誰しもが知っている「トゥートとパドル」シリーズです。
そのホリー・ホビーの2010年の彼女の自伝的作品です。
「トゥートとパドル」シリーズを読んだときに、その原点を見出すことができて、さらにシリーズが楽しめること間違いありません。
物語は、私が祖母の家の3階で暮らす都会のシーンで幕開きです。
近所には沢山の子供がいて、どの家もぎゅうぎゅうに暮らしている、とても賑やかな生活がそこにはありました。
それが、突然、両親が古い農場を買い、田舎暮らしを始めることになります。
私は、直ぐ森や野原が好きになり、動物の世話に夢中になるのです。
その時憧れたのが、乗馬。
私は、世界中の何よりも、馬が欲しかったのです。
その憧憬は、馬のいる生活を空想させ、馬の絵をそれこそ沢山描くことに繋がるのですが、まさに彼女が絵本作家となる原点が、そこにはあるのです。
馬を飼うことに家族から反対されるのですが、私は諦めきれない。
私の誕生日、両親が納屋にプレゼントがあると言われた時の、期待に満ちた私の気持ちは想像に難くありません。
誰しもが馬のプレゼントと思うのですが、それは馬ではありませんでした。
私の想いを、可能な限り受けとめた両親の行為に拍手したい気持ちに駆られます。
同時に、馬でなかったことをガッカリするのでなく、感謝の気持ちに変えていく私にも、拍手したい、そんな素敵なエピソードだと思います。
「トゥートとパドル」を読む上で貴重な作品ですが、1つの作品としてもオススメです。
特に、起承転結のしっかりとした構成が優れた作品だと思います。
読み聞かせよりは、小学校低学年以上のお子さんが、自分で読むのに適しているかも知れません。
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妹の仕草が可愛い
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投稿日:2011/12/25 |
1993年のイギリスの作品。
原題は、Me too
面白いのは、兄妹の妹の視線で描かれたのがこの作品で、兄の視線で描かれた「ぼくのほうがえらい」というペアの作品があるということ。
物語は、
「あたしの おにいちゃんは ほんとに すごいよ」
という書き出しで始まります。
それからは、おにいちゃんがやる行為を、あたしも同じようにやろうとするシーンが続きます。
同じようにできるとあたしは言うのですが、どう見ても出来ていないというのが、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
こんなことって、兄弟姉妹がいるご家庭で、必ず思い浮かぶシーンではないでしょうか?
それでも最後は、納得のエンディングなので、文句のつけようがありません。
兄のいる妹に読み聞かせしたい作品です。
ペアの「ぼくのほうがえらい」と合わせての読み聞かせをオススメします。
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食育に相応しい作品
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投稿日:2011/12/24 |
村上康成さんの「いただきまーす!」シリーズの一冊。
どうしても比較してしまうのが、とよたかずひこさんの「おいしいともだち」シリーズなのですが、もっとシンプルな構成になっています。
「おこめさん
ごはんつぶになって
あつまれ あつまれ」
という書き出しで始まります。
その後も、握って、梅干入れて、最後に海苔を巻いて出来あがりといった、至極単純なストーリーが展開します。
まぁ〜おにぎりですから、作り方に差異がある訳でもなく、梅干の他にはサケとフリカケというパターンです。
それだけだと普通の絵本ですが、そこは村上康成さん。
他の「いただきまーす!」シリーズのたまごやきくん、からあげくんと一緒にピクニックに行くというエンディングになっています。
村上康成さんのほのぼの感を、存分に堪能できる作品として、オススメします。
文章が少ないので、2歳前後位から読み聞かせが出来る絵本で、食育にも役立つことでしょう。
シリーズの他の作品も、読んでみたくなりました。
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