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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

ロングセラー
どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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自信を持っておすすめしたい 空想の絵が楽しい  投稿日:2011/12/20
おねえちゃんは、どこ?
おねえちゃんは、どこ? 作: スヴェン・ノルドクヴィスト
訳: 石井 登志子

出版社: 岩波書店
スヴェン・ノルドクヴィストは、スウェーデンの絵本作家。
まだ、邦訳は少ないようです。

あとがきに、こうあります。
「ぼくが、はじめてこの絵本のアイデアを得たのは、25年前になります。
それは、長い、連続した絵として描いた、夢のような景色をたどる旅になるものでした。
最初、文章はありませんでした。
絵が重要だったのです。」

この絵本は、絵が先にあって、あとから文章を添えたもの。
ですから、文章がなくても理解できる作品になっています。

物語は、ネズミのおとうととおじいちゃんが、おねえちゃんを捜しに行くというシンプルなもの。
おねえちゃんの目印は、黄色い毛と赤いパンツ。
それから、二人は気球に乗り込み探索を始めるのですが、その見開き一杯に展開する絵が実に見事。
綺麗とかではなく、その摩訶不思議な世界に惹き込まれてしまうのです。
こればっかりは見ないと分からないのですが、「不思議の国のアリス」とか「チョコレート工場の秘密」を彷彿させるようなテイストです。
そこに展開する世界は、子供の頃に憧れた世界。
何度も繰り返し魅入ってしまうこと間違いありません。

しかも、その見開きの絵の何処かに、おねえちゃんの姿があるのです。
大きさにして数ミリの絵なので、もしかすると、子供でないと見つけられないかも知れません。

不思議な空想の生物・植物のオンパレードで、大きさの概念を無視したり、目の錯覚を利用した絵なんかもあって、絵そのものを堪能できる作品です。
子供だけでなく、大人も、スヴェン・ノルドクヴィストの描く絵を楽しんで欲しいと思います。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい ちびくろサンポの復刻版  投稿日:2011/12/19
トラのバターのパンケーキ
トラのバターのパンケーキ 作: ヘレン・バンナーマン
絵: フレッド・マルチェリーノ
訳: せな あいこ

出版社: 評論社
1996年のアメリカの作品ですが、何の事はない、あの「ちびくろサンボ」の新刊です。
「ちびくろサンポ」と言えば、赤い表紙の1953年初版の岩波書店版が懐かしいと思う人が多いはず。
あのトラが回転してバターになってしまうシーンは、40年以上経過した今でも目に焼き付いています。
それが、黒人差別の問題となり、日本では1988年以降、絶版になったのですが、この名作のどこが黒人差別なのか分からず、当時、不思議に思った記憶があります。

それが、大好きなフレッド・マルチェリーノの絵により、発刊されたのはとても嬉しいことです。
彼は、1991年の「ブーツをはいた猫」で、コールデコット賞を受賞しており、その絵の美しさは定評のあるところ。
ただ、残念なのは、絵本の版が小さいと言うこと。
やはり、フレッド・マルチェリーノの絵は、大判でこそ、その精緻が絵が楽しめるからです。
綺麗な絵ではあるのですが、一寸物足りない感は否めませんでした。

とは言え、文章の面白さは勿論、絵との相性も良く、高い水準の絵本に仕上がっています。
岩波書店版を読んだ時の衝撃的なインパクトはないものの、オススメの絵本です。
また、岩波書店版は、是非読んでみたいと思っています。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 食育に相応しい作品  投稿日:2011/12/18
いろいろごはん
いろいろごはん 作: 山岡 ひかる
出版社: くもん出版
公文出版の山岡ひかるのおいしい絵本シリーズの1冊。
『いろいろたまご』『いろいろじゃがいも』『いろいろサンドウィッチ』があります。
作者の山岡ひかるさんは、あの有名な四日市市の子供の本の専門店メリーゴーランド主催の絵本塾出身とのこと。

「ほかほか ごはん ふっくらごはん
なにに なるかな いろいろ ごはん』
という問いに対して、調理の様子が描かれて
「なったよ なった」
と答えます。
この語呂がとても親しみ易いので、読み聞かせにピッタリだと思います。

絵は、茶碗に盛られたごはんを、上手く擬人化していて、その仕草と表情がとても可愛らしく、子供の心を引き付けて止まないはず。
キャラクターの虜になるお子さんが、続出するのが目に浮ぶようです。
さらに、その彩色もとても奇麗だと思います。
ただ、おにぎり、のりまき辺りは分かり易いのですが、炒飯は別として、お茶漬け、雑炊は、判別が難しい気がしました。
お椀に入っているだけですから無理はないのですが、実際に見せてあげた方が良いかも知れません。
食育にも役立つ文句なしにオススメしたい絵本です。
参考になりました。 2人

なかなかよいと思う 珍しいオーストラリアの作品  投稿日:2011/12/18
ゆめみるリジー
ゆめみるリジー 作・絵: ジャン・オーメロッド
訳: はやかわ ゆか(RIC出版)

出版社: RIC出版
2004年のオーストラリアの作品。
オーストラリアの開拓時代を描いていて、「大草原の小さな家」を彷彿させるもの。
TPP交渉の情報から、オーストラリアの作付面積は、アメリカの比ではありませんでしたから、日本では想像出来ないスケールだと思います。

主人公のリジーは、父さん、母さん、赤ちゃんと4人暮らし。
周りに誰一人住んでいないとありますが、父さんが白檀を町に売りに行く仕事をしていて、町までの距離が80`とあるので、隣近所が途方もなく離れているのでしょう。
父さんが、町に仕事にいった後のリジー達の生活が中心に描かれていますが、リジーは空想ばかりしています。
一見、寂しい暮らしのはずなのですが、リジーは、空想することで楽しく暮らしているのです。
良く読むと、父さん、母さんも空想することが自然のようです。
リジーが空想するのは、両親との会話の中で育まれたもので、素晴らしい親子関係だと思わずにいられませんでした。

振り返って、周りに何もかもがあり、空想することから遠ざかってしまっている日本の子供達と、どちらが幸せなのか?考えさせられてしまう作品でした。
子どもよりも、大人の心に染み入る作品と言えるかも知れません。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい ファーストブックでもOK  投稿日:2011/12/18
たかい たかい
たかい たかい 作・絵: ジェズ・オールバラ
出版社: 徳間書店
ジェズ・オールバラの『ぎゅっ』シリーズの1冊。
他に、「ぎゅっ」「やだ!」があります。
共通しているのは、主人公がサルの子ジョジョであることと、出てくる言葉が極めて少ないということ。

原題は「Tall」
出てくる言葉は、何と、「ちっちゃい」「たかい」「おちるー」「ジョジョ」「ママ」だけ。
でも、それだけで充分の作品です。

物語は、主人公のサルの子ジョジョが、岩に登って「たかい」と言うシーンで始まります。
ジョジョはとても喜んでいるのですが、そこにやってきたカメレオンが立ち上がるとジョジョより高くなってしまったものだから、ジョジョが「ちっちゃい」と落ち込んでしまいます。
そこで、カメレオンが肩車。
また、ジョジョは、大喜び。
すると、次々に大きな動物がやってくるので、ジョジョは喜んだり落ち込んだりを繰り返すのです。

最後に登ったのは、キリンの角。
これ以上の高さの動物はいないと思えたのも束の間、ジョジョは転落してしまいます。
果たしてどうなるかはお楽しみですが、やっぱりママの存在が一番というエンディングは、このシリーズのお決まりで、納得ものでしょう。
ジェズ・オールバラの描く動物は、いつもながらに親しみ易く、表情がとても豊かなので、見る者を飽きさせないと思います。
1〜2歳からとありましたが、0歳からでも楽しめる内容だと思います。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 正統派の絵本  投稿日:2011/12/18
スプーンくん
スプーンくん 作: エイミー・クラウス・ローゼンタール
絵: スコット・マグーン
訳: いしづ ちひろ

出版社: BL出版
2009年のアメリカの作品。
主人公は、スプーンくん。
次のページには、スプーンくんのファミリー紹介があるのですが、もうここでスプーンにも沢山の種類があることを暗示しています。

毎日、楽しく過ごしていたスプーンくんですが、元気がありません。
ママが聞くと、スプーンくんが、ナイフくん、フォークちゃん、おはしさんと、僕と違ってみんな凄いとママに打ち明けるのです。
その頃、その友達も同じように、スプーンくんのことを羨ましがっているというのが大きなポイント。
ママも、「スプーンくんて、じぶんが どんなに しあわせかってことに、きづいてないんじゃないかしら?」と優しく諭してくれるのです。

隣の芝生は青いということを、地でいったような作品です。
スプーン、ナイフ、フォーク、お箸と、それぞれ、得意とする機能は異なります。
でも、自分にない機能ばかり考えてしまうと、自分は何も出来ないのだと思えて仕舞いがち。
そんなことを、スプーンという分かり易い物を通して教えてくれる作品です。

スプーンをメインに据えたことで、この物語は成功したも同然。
毎日、使う道具ですから、子どもの心にもすっと落ちるはずでしょう。
スプーン、ナイフ、フォーク、お箸に、線で描いた手足をつけたキャラクターも、とても親しみ易いもので、気にいる子どもも多いことだと思います。

正統派の絵本として、オススメです。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 原発に関する衝撃の作品  投稿日:2011/12/18
ちきゅうの子どもたち (新装版)
ちきゅうの子どもたち (新装版) 作: グードルン・パウゼヴァング
絵: アンネゲルト・フックスフーバー
訳: さかよりしんいち

出版社: ほるぷ出版
1990年に発刊され、2011年8月に新版で出版されたドイツの絵本。
正直、衝撃的な絵本です。
読み終わった後、呆然としてしまいました。
何せ、20年も前の作品でありながら、原発の危険を明確に示し、自然エネルギーの活用を訴求しているのですから。

作者のグードルン・パウゼヴァングは、『みえない雲』という本を書いています。
この作品は、バイエルン州の原子力発電所で起こった架空の放射能漏れ事故を題材としたもので、2006年に映画化もされています。
ドイツだけでも150万部が発刊され、原発を推進する政治家や原子力業界の関係者にも読まれ、さらにドイツやベルギーの多くの学校で国語教材として用いられるようになったとのこと。
ドイツ国外においては、日本を含めた13カ国で翻訳されています。
批評家は、本と映画が、架空の内容であるのに実際の事故が元になっているという印象を与えかねないと非難し、原子力発電の推進派は、このような事故がドイツの原発で起こりうることにはっきりと異議を唱えたようです。

そのドイツでは、日本の原発事故を踏まえ、原発の完全廃止に向け舵を取ったのは、記憶に新しいところです。

そのグードルン・パウゼヴァングが、原発も含めた環境問題を題材に絵本にしたのが、この作品です。
空想での作品だからこそかも知れませんが、強烈なインパクトがあります。

物語は、擬人化した地球が、大人に警鐘を鳴らすシーンから始まります。
その時の一文に、
「わたしのどうぶつたちをころし、わたしをコンクリートづめにする。
そして地のそこからは、せっせと、石油は、鉄や、石炭をほりだす。
それでもたりずに、こんどは、原子炉をつくって、ねむっていた力をめざめさせてしまった。
あんな手のつけられないもの、つかいこなせるわけがないじゃない。
まったく、どうかしてるわ!」
とありました。
言葉にならないとは、このことと思えてしまいました。

でも、その警鐘に対して、大人は耳を貸しません。
それどころか、「子供達は、子供達で、何とかするさ」と言い放つ始末です。
そこで、地球は、子供達に同じように語りかけます。
すると、子供達は驚き、親に地球の危機を訴えるのですが、やはり聞き入れてくれないのです。
それから、少しメルヘンがかった展開があるのですが、地球の将来の危機に理解を示した大人達は、最後は子供達と一緒になって、環境の改善に邁進するのです。
それは、物質的には少し不便な生活なのですが、それこそが大事だと気づくのです。
最後に、原子炉は止められて、太陽発電や風力発電が登場するのですが、衝撃的なエンディングでした。

文章の端々に、環境問題に対する提言が盛り込まれています。
しかも、それが、原子力問題にまで触れているのですから、本当に是非とも多くの人に読んで欲しい作品です。
文章が長いので、小学校中学年以上の子供が、自ら読むのが良いと思います。
子供らに負の遺産を残さぬよう考える教材として、大人にも1度は読んで欲しい作品です。
 
しかし、この絵本が全く話題にならないのが、至極不思議です。
メディアも、原発の問題に対して、政府見解とか批評家の意見だけを流すだけでなく、こうしたドイツの書籍を紹介することも、大きな役目だと思えてなりません。
参考になりました。 4人

なかなかよいと思う 馬鹿馬鹿しさが楽しい作品  投稿日:2011/12/17
うちゅうじんは パンツが だいすき
うちゅうじんは パンツが だいすき 作: クレア・フリードマン
絵: ベン・コート
訳: 中川 ひろたか

出版社: 講談社
2008年、イギリスで発売後、たちまち30万部超の大ヒット作品という「きょうりゅうは パンツが だいすき」に続くシリーズ第2弾。
恐竜が絶滅したのは、パンツが原因だったという奇想天外なストーリーに、大いに魅了させられた記憶が鮮明に残っています。
作のクレア・フリードマンは、他に「ただしい!?クマのつかまえかた」といった作品もあり、その発想の面白さが注目の作家です。

お話は、宇宙人が地球を目指して航海するシーンで始まります。
宇宙人が地球にやってくる理由は、ただただ パンツ欲しさのためという、またまた奇想天外な物語が展開します。
宇宙船のレーダーが、庭に干してあるパンツが、風に揺れるところまで映しだすなんて、一寸馬鹿馬鹿しいかも。
地球の干されているパンツを見つけるや否や、宇宙人のパンツの試着の開始。
ただ、それからは、パンツで宇宙人が遊ぶシーンが続くのですが、この展開は今一歩のような感がありました。
前作では、純粋に恐竜がパンツの争奪戦を繰り広げ、その馬鹿馬鹿しさが最高に愉快だったのですが、その水準の面白さには到達していないと思えたからです。
それでも、ベン・コートが描く絵は、健在。
色鮮やかな絵は、パンツにうってつけのものです。

楽しさ満載の一冊として、オススメします。
2011年10月に、「サンタクロースも パンツがだいすき」も発売されていて、こちらも読んでみたくなりました。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 仕掛けが面白い  投稿日:2011/12/17
だあれだ
だあれだ 作・絵: まつおか たつひで
出版社: ポプラ社
松岡達英さんの2006年の作品。
松岡さんといえば、科学絵本の第一人者として知られ、「ぴょーん」に描かれた動物の跳躍の姿が印象に残っています。

「みてるの・・・だあれだ?」
「ん!!」
と、壁から顔を半分覗かせて、猫を覗いている動物がいます。
次のページに
「ねずみさん!」
と答えがあるという展開で物語は始まります。
同じ繰り返しが続くのですが、動物だけでなく、かみきりむしやかぶとむしといった虫も登場します。
その姿形は、デフォルメされているものの、流石に松岡さんの描く虫なので特徴を外さないもの。
かぶとむしの飛躍するシーンなんて、子どもは大喜びのはず。

顔が半分見えている超簡単なクイズなので、小さいお子さんでも充分楽しめること受けあいです。
最後に覗いているのが猫というのも、展開として良く出来ていて、また最初から読みたい感覚にさせると思います。

かえるとか犬とか、松岡さんの描く動物達は他の作品と同じなので、シリーズ感覚で読み聞かせできるのも、高いポイントです。
ファーストブックの次の段階にオススメします。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 底抜けに楽しい作品  投稿日:2011/12/17
じゃがいもポテトくん
じゃがいもポテトくん 作・絵: 長谷川 義史
出版社: 小学館
長谷川義史さんと言えば、「おへそのあな」「てんごくのおとうちゃん」等の作品で、心が熱くなった記憶が鮮明に残る作者です。

今回の主人公は、じゃがいものジャームス。
家族 親戚 みんなで北国から八百屋さんにやってきたという設定です。
ところが、土曜日の朝、父さんのジャックが山田さんの奥さんに買われていってしまうのです。
「とーさーん さようならー」
「ジャームスー げんきでなー」
かなしいはなしです…。
と描かれ、家族はみんなこんな風に買われていき、その都度「かなしいはなし」ですとあるのですが、この言い回しが、何とも楽しいもの。
最後に、僕 ジャームスも青木さんの奥さんに買われていきます。

そして、月曜日の何処かの幼稚園のお昼に、園児達がお弁当をあけると、何と、ジャームス達みんなが、おかずになって再会するのです。
めいめいが、自分が調理されたものを誇りに思っているようで、楽しい場面です。
みんなじゃがいもが好きなんですねと結んでいるのですが、食育にも役立ちそうな話です。
それにしても、この物語の展開といい、そのネーミングを含めた言い回しといい、とても愉快。
きっと、子どもを虜にすること間違いありません。
それに、八百屋の親父が東スポを持っていたり、魚屋では、イカが逃亡しようとしていたりと、小技もあって、全体的に纏まった作品だとお思います。
文句なしに楽しい作品としてオススメします。
参考になりました。 0人

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