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ぷっくり ぽっこり

ぷっくり ぽっこり(偕成社)

穴に指をいれて、ぷっくり〜ぽっこり! 新感覚のあかちゃん絵本!

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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ふつうだと思う ユーモア溢れる作品  投稿日:2011/12/24
めっけもののサイ
めっけもののサイ 作: シェル・シルヴァスタイン
訳: 長田 弘

出版社: BL出版
1964年に初版刊行(邦訳は1988年)された作品の復刊です
シェル・シルヴァスタインの絵本と言えば、「おおきな木」「ぼくを探しに」といったところが思い浮かびます。
シンプルな絵に、大人が大いに考えさせられる内容の文章が添えられているのが特徴的な作品でした。
翻って、この作品。
絵自体は、そのままで、内容は、ユーモアに満ちたサイに纏わるものになっていますが、私自身は一寸ついていけない感がありました。
このユーモアセンスが理解できればOKという類いの絵本です。
万人向きではなく、はまるお子さんには喜ばれる、そんな絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 世のお父さんに読んで欲しい  投稿日:2011/12/24
てんごくのおとうちゃん
てんごくのおとうちゃん 作・絵: 長谷川 義史
出版社: 講談社
長谷川義史さんの2008年の作品で、ご自身の実話。
お父さんとのエピソードが一つ一つ大切に綴られている、長谷川義史さんの渾身の一作と言えるもの。
私にとっては、正に珠玉の1冊と言える作品であり、心の宝物となっています。

物語は、
「はいけい、てんごくの おとうちゃん、
げんきに していますか?」
で始まります。
これを読んだだけで、私はもう駄目です。
自分自身と照らし合わせてしまい、子供達と、こんな風に1つ1つのエピソードを紡ぐことができているのか?自問自答してしまい、反省することしきりだからです。

長谷川少年は、こう言います。
ぼくは
「かわいそうに」と ひとに
いわれるたびに おもうねん。
ぼくより おとうちゃんが
かわいそうなんと
ちがうやろかって。

子供って、周りの大人が思うよりも、現実を見据えることができるのかも知れません。
でも、この一言は、心の琴線に触れるもの。
こんなことを、子供に思ってもらえるパパでありたい、心からそう思えてなりませんでした。

長谷川さんの描く世界は、昭和に彩られていて、私自身と重なる部分が多くいつも自分自身が感情移入してしまいますが、特にどっぷりと浸かってしまった感じです。
背表紙のセピア色の家族のポートレート、おめかしして出かけた動物園でしょうか?
確かに、自分自身が子供の頃、何故か動物園に行くときに、おめかしして出掛けた記憶があります。
文中のセピア色の部分は、天国のおとうちゃんとの再会したシーンですが、これも実体験とのこと。
不思議な体験は、子供の頃ってあるもので、信じれる気がします。

どのシーンをとっても、釘付けにされていましました。
ただ、残念なのは、子供に読み聞かせできないこと。
とても平常心で読み聞かせできるとは思えないからです。
世のお父さんに、是非一読して欲しい作品です。
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なかなかよいと思う シリーズ3冊の纏め読みがオススメ  投稿日:2011/12/24
からあげくん
からあげくん 作: 村上 康成
出版社: 小学館
村上康成さんの「いただきまーす!」シリーズの一冊。

「にわとりさん
むねにく
ももにく
てばさきにく」
と、いきなり、にわとりさんが、各部位の肉になるという衝撃的な書き出しです。
ももにくに、足がついているのが妙にリアルで絵本なのにどうなのか?と思ったのものの、村上康成さんのデフォルメが絶妙で生々しさがないのが凄いところです。
しお、こしょう、にんにく、しょうが、レモンじるを揉み揉みして、小麦粉をまぶしてとどんどんからあげを作る工程が続きます。
シンプルな工程が、リズム感よく綴られています。

それだけだと普通の絵本ですが、そこは村上康成さん。
他の「いただきまーす!」シリーズのたまごやきくん、おむすびくんと一緒にピクニックに行くというエンディングになっています。

村上康成さんのほのぼの感を、存分に堪能できる作品として、オススメします。
文章が少ないので、2歳前後位から読み聞かせが出来る絵本で、食育にも役立つことでしょう。
3冊とも読まれることをオススメします。
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自信を持っておすすめしたい バートン流のはだかの王さま  投稿日:2011/12/23
はだかの王さま
はだかの王さま 作: アンデルセン
絵: バージニア・リー・バートン
訳: 乾 侑美子

出版社: 岩波書店
小さい頃、自分が大好きだった「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」「ちいさなおうち」「せいめいのれきし」のバージニア・リー・バートンの作品。
特に「せいめいのれきし」を、夢中になって貪り読んだ記憶が鮮明に残っています。

1949年の作品で、邦訳は何と2004年。
時を越えて蘇った作品です。

何と言っても、この作品はバートンのお父さんがこの作品が好きで、良く読み聞かせしてくれた思い出から生まれたというのが最高に素敵です。
最初に「この物語を、子どもたちとともに楽しんだ、父への感謝をこめて」とあり、そこに掲げられたソファで本を読む父を囲む子供達の肖像画が、実に印象的です。

物語は、勿論アンデルセンで誰しもが1度は読んだことのあるもの。
それに挿入された絵は、バートンならではのミュージカルを彷彿させるようなスケールのある広がりが特徴的です。
この絶妙な構成は、誰しもが彼女の絵と分かるものでしょう。

他の「はだかの王さま」と違うのは、バートンの描く王さまが、スリムでかつお馬鹿と思えないということ。
はだかの王さまのイメージって、とにかく恰幅が良くてお馬鹿さんというのが定着していると思うのですが、それを大きく変えたものです。
バートン流の描き方は、これはこれで、訴求したいことが明確なので良い感じだと思います。
「パレードははじまってしまったのだから、つづけねばなるまい」と王さまは考えるのですが、この潔さが新鮮です。
おそらく、この王さまのことですから、後段があれば、このことを反省して次に活かすことは間違いないでしょう。

一寸変わった「はだかの王さま」ですが、バートンの絵と相まって高い水準の絵本となっています。
アンデルセン童話を読むきっかけとしても、是非オススメします。
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なかなかよいと思う 食育に相応しい作品  投稿日:2011/12/23
ホットケーキできあがり!
ホットケーキできあがり! 作: エリック・カール
訳: アーサー・ビナード

出版社: 偕成社
ホットケーキの絵本と言えば、やはり、しろくまちゃんのホットケーキが思い浮かびます。
1972年の作品で、しろくまちゃんがホットケーキを焼く過程を綴ったもの。
フライパンの上でホットケーキが変化していく様に、惹かれたお子様は多かったことでしょう。

さて、この作品は、あのエリック・カールがホットケーキを描いた1970年の作品で邦訳は2009年。
しろくまちゃんのホットケーキとの大きな違いは、材料からの課程が描かれていることに尽きるでしょう。

物語は、ジャックがホットケーキを食べたいとかあさんに言うシーンから始まります。
すると、かあさんは、小麦を刈り取り、水車小屋で挽いて粉にしてくるよう指示するのです。
そう、このお話は、ホットケーキの材料を揃えていくことから始まるのです。
小麦粉1つとっても、その生成にはいくつもの過程があることが、実に分かりやすく描かれています。
正に自給自足を地でいく感じなのですが、食を考えるにうってつけの物語だと思います。
ホットケーキを食して終わるのですが、自分で食材を揃えているのですから、その美味しさもひとしおといったところでしょう。

エリック・カールにしては珍しい人物を主人公にした絵本でしたが、農場が舞台なので多くの動物も登場するので、とても賑やかな作品に仕上がっています。
食育にも役立つ作品としてオススメします。
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ふつうだと思う 祖母と子どもの暖かい関係に共感  投稿日:2011/12/23
ぼくのおばあちゃんはスター
ぼくのおばあちゃんはスター 作: カール・ノラック
絵: イングリッド・ゴドン
訳: いずみ ちほこ

出版社: らんか社
カール・ノラックは、ハムスターのロラシリーズでも有名なベルギーの絵本作家です。
何とその作品は、39ヶ国語に翻訳されているそうなので、人気のほどがうかがえます。
そのノラック作の「ノラック&ゴドンの絵本 ちいさな子どもと暮らす日々」シリーズの最新刊。
最新刊と言っても2008年の作品で、邦訳は2011年11月となっています。

「パパはおおおとこ」、「ママは魔法使い」、「おじいちゃんはチャンピオン」に見立てるその着眼点は素晴らしく、本当に子供の目線から描いています。
今回の第4弾は、今までと趣向が異なり、お星様に見立てています。
「おばあちゃんは おほしさま。
ぼくだけのために キラキラ ひかっている。」
という書き出しで始まります。

例えているものが、今回は物。
前回までは、人に例えていたので、その面白さがあったのですが、今回はその面白さが半減。
それも、星があちらこちらに散りばめられているのでもなく、如何にも中途半端な例えに終始した感が否めませんでした。
祖母と子供の暖かな関係に共感できるのですが、今までの3作品と比すると厳しい採点になりました。
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なかなかよいと思う 暖色系の絵が柔らかい  投稿日:2011/12/23
はじめてのやさいスープ
はじめてのやさいスープ 作: ジェーン・モデシット
絵: ロビン・スパウォート
訳: おびかゆうこ

出版社: 福武書店
作/ジェーン・モデシット、絵/ロビン・スパウォートご夫妻による1988年のアメリカの作品。
ジェーン・モデシットさんは栄養学者というだけあって、そのスープの食材に技ありという感じがしました。

物語は、うさぎの夫婦が引っ越してくるシーンから始まります。
ところが、昼食に食しようと思ったニンジンがないことが判明、ご近所さんに分けて貰おうとご挨拶の開始です。
リスからタンポポの葉、カケスからパセリ、カエルからトマト、ハリネズミからキャベツと頂けるのですが、肝心のニンジンは貰えなかったので、二人はガッカリ。
いつも、
「〇〇なんか、たべたことないからなあ。
いままで たべたことがないものを ひるごはんにするなんて きがすすまないよ」
という同じフレーズの繰り返しが、実に良い感じです。
二人は気を取り直して、スープを作るのですが、これが最高に美味しいスープになったものだから、ご近所もお誘いするという展開になります。

野菜を巡る会話のやり取りが楽しい作品です。
動物によって、好きな野菜は異なるのですから、微妙な差異が出るのは仕方のないところで、そこを上手く会話に取り入れています。
色の濃淡のつけ方が独特な絵は、多用した暖色系と相まって、実に柔らかい作風に仕上がっていて、見る者の心を暖めてくれること間違いないでしょう。

最後にスープのレシピもあり、食育にも役立つ作品だと思います。
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なかなかよいと思う マンガチックな絵  投稿日:2011/12/23
まじょにはクッキーおとうとうさぎ!
まじょにはクッキーおとうとうさぎ! 作・絵: ヨンナ・ビョルンシェーナ
訳: 菱木 晃子

出版社: クレヨンハウス
2009年のスウェーデンの絵本。
作者のヨンナ・ビョルンシェーナは、初めての絵本「おばけのめをみて おとうとうさぎ!」で、スウェーデンの子供が選ぶ本の人気投票「BOKJURYN 2007」の0〜6歳部門のベスト1を受賞しています。
この作品は、その人気絵本「おとうとうさぎ」シリーズの第2弾にあたります。
特筆すべきは、作者が1983年生まれと非常に若いということでしょうか。

物語は、
おばあちゃんうさぎは、おとうとうさぎのおばあちゃん。
クッキーづくりにめいじんです。
という文章で始まります。
そのクッキーが、しあわせのクッキーと呼ばれていることが、話の大きなポイントです。

おとうとうさぎは、森の中で魔女に捕らわれてしまうのですが、勇敢に戦うシーンもあり、手に汗握る冒険物語となっています。
最後には、その歩いた森の地図があるので、物語の内容が確認出来るのも優れたところです。
絵自体は、絵のコマがちいさいことと、色合いが同系色なのに沢山詰め込んでいることで、一寸見にくい感があります。
どちらかというと、マンガチックなもので、好き嫌いがはっきりする作品かも知れません。
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自信を持っておすすめしたい 絵が抜群に楽しい作品  投稿日:2011/12/23
うたうホッペくん!
うたうホッペくん! 作: キム・ヨンジン
絵: キム・ヨンジン
訳: 星あキラ キム・ヨンジョン

出版社: フレーベル館
キム・ヨンジンさんと言えば、「べんきょうなんて やるもんか!」の絵が鮮明に記憶に残っています。
韓国の絵本なのに、洒落たニューヨーク辺りのイラストレーターの作品と言われても気づかない程。

そのキム・ヨンジンさんが、文と絵とも手掛けた2006年の作品です。
主人公のホッペくんは、コブタ。
学校で音楽の先生に歌が上手いと言われ、嬉しくなって、パパとママに報告するのですが、二人とも聞いてくれません。
これって、両親がやってはいけない行為のワースト1ですよね。

ホッペくんはしょんぼりするのですが、次の土曜日、おばあちゃんの家に行くのでウキウキです。
おばあちゃんの家には、歌を教えてくれたおじさんがいるからなのですが、そのおじさんも旅行中。
おばあちゃんの家での食事がすすみません。
ご飯の途中で抜け出して、おじさんの部屋に行くのですが、そこには驚きの展開が待っていたのです。

何と言っても、キム・ヨンジンさんの絵が最高です。
隠し絵がふんだんにあって、何かを象徴するような物を盛り込む辺りは、どこか大好きなアンソニー・ブラウンに通じるところがります。
気になったのは、青いリンゴ。
色んなページに挿入されています。
また、部屋のところどころに、鉄人28号のモデルがあるのは、何とも嬉しいものでした。
秀逸なのは、食事の絵。
ブタさんの食事なので、お世辞にも上品な食べ方とは言えないものですが、エビとかタコの目から涙が零れ落ちているのには、大笑いです。

絵の楽しさに加えて、ストーリー展開の面白さもあって、実に楽しめる絵本に仕上がっています。
絵は何度見ても、新しい隠し絵の発見があるものなので、超オススメです。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 楽しいストーリー展開  投稿日:2011/12/23
ぺギーちゃんの たんじょうび
ぺギーちゃんの たんじょうび 作・絵: エミール・ジャドゥール
訳: 石津 ちひろ

出版社: 小学館
エミール・ジャドゥールは、ベルギー出身の絵本作家。
「シーマくんとペギーちゃん」シリーズは、現在フランスで9冊が刊行される人気とのこと。

物語は、シマウマのシーマ君の持っているカバンの中味を、ペンギンのペギーちゃんが尋ねるシーンで始まります。
「うーん、もしかして…キリン?」
「まさか!くびが ながすぎて はいらないよ」
その時、カバンからキリンの頭が飛び出して、カバンもキリンの模様になっています。
そんな質問、回答の度に、カバンがいろんな動物に変化するのが、何とも愉快。
エンディングで分かるカバンの中味は、仲の良さを際立たせるもので、ほのぼのとさせること受けあいの作品です。

シンプルな絵具の絵ですが、シーマ君の青い縞のタッチが印象的。
ペギーちゃんはペンギンとは思えないし、シーマ君もとてもシマウマっぽくないのですが、そこがまた良い味を醸し出しているのでしょう。
ごく短いストーリーなので、気軽に読み聞かせできる作品です。
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