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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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ふつうだと思う 心理描写を巧みに描いた作品  投稿日:2011/12/14
ちいさなかがくのとも くさはら
ちいさなかがくのとも くさはら 作: 加藤幸子
絵: 酒井 駒子

出版社: 福音館書店
2008年9月に月刊絵本「ちいさなかがくのとも」に掲載され、2011年10月に発刊された作品。
おとうさん、おかあさん、おにいちゃんとわたしが、河原に遊びに行くシーンから始まります。
主人公の女の子のわたしは、2歳〜3歳といったところでしょうか?
蝶々に誘われて、河原の草原に分け入っていきます。

河原の草原って、背が高いものだから、わたしは周りが見えなくなってしますのですが、その目線の描き方が秀逸です。
自分だけが世間と隔離されてしまったような、その感覚は幼い頃、誰しもが記憶にあるもの。
その不安を暗い色で表現した後に、おかあさんが見つけてくれてホットするシーンとなるのですが、何と言っても酒井駒子さんの絵の力量に圧倒されることでしょう。

物語自体は、ほんの一瞬の出来事ですが、心理描写を巧みに描いた絵に惹きこまれることと思います。
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なかなかよいと思う ユニークなキャラが際立つ作品  投稿日:2011/12/14
まいごのペンギンピコ どっち こっち あっち
まいごのペンギンピコ どっち こっち あっち 作・絵: スヴェトラン・ユナコビッチ
訳: 那須田 淳

出版社: 講談社
表紙の動物達の楽しそうな姿に惹かれ、読みました。
何処かで見た絵と思ったら、スヴェトラン・ユナコビッチは「ひらいてごらん どうぶつえほん」シリーズの作者でした。
シリーズの中で、「このがっき だあれ?」を読んだことがあるのですが、クイズ形式の楽しい仕掛けにと、その愉快な絵に魅了された記憶があります。

物語は、主人公のペンギンのピコがまちで迷子になるシーンから始まります。
街中で、サッカー場で、デパートで、マラソン大会で、海岸で、船上でとピコ探しのシーンが続くのですが、これが、絵にとけこんでいて、なかなかのもの。
動物達の姿も、愛嬌のあるもので、それぞれの表情も個性豊かなものです。
良くあるパターンの物語ですが、そのユニークなキャラが秀逸で、誰しもが楽しめる作品になっていると思います。
幅広い層にオススメします。
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自信を持っておすすめしたい 笑いの連続の絵本  投稿日:2011/12/14
ただしい?!クマのつかまえかた
ただしい?!クマのつかまえかた 作: クレア・フリードマン
絵: アリソン・エッジソン
訳: しらいすみこ

出版社: ひさかたチャイルド
2010年のイギリスの作品。
題名に惹かれて読んだのですが、この題名は◎。
作のクレア・フリードマンは、「きょうりゅうはパンツがだいすき」が記憶に鮮明に残っています。

主人公のウサギのフィリップは、クマが大好き。
そこで「クマの つかまえかた」という本を買ってきます。
そもそも、そんなことあり?とは思いつつ、その発想が、この絵本の魅力です。
嫌がる友達のポポを仲間にして、「クマのつかまえかた」を実行に移すのですが、必要なものからして、魚取りの網と懐中電灯ですから、大笑いです。
それを、フィリップは真に受けて実行していくのですが、冷静なポポの発言との対比も面白いもの。

最後にクマの親子が登場するのですが、それが如何にも優しそうなクマというのも良い感じ。
本の最後のページは衝撃的な結末で、最後まで笑わせる内容が続くので、飽きることなく読みきかせ出来る作品だと思います。

ストーリーの面白さに加えて、どことなくユーモラスな絵もとても相性が良く、高い水準の絵本に仕上がっています。
絵本が好きになってきた頃の読み聞かせに相応しい、作品としてオススメです。
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自信を持っておすすめしたい だじゃれが最高  投稿日:2011/12/14
だじゃれオリンピック
だじゃれオリンピック 文: 中川 ひろたか
絵: 高畠 純

出版社: 絵本館
中川ひろたか・高畠純のコンビによる、だじゃれシリーズの第5弾。
第1弾「だじゃれ どうぶつえん」
第2弾「だじゃれ すいぞくかん」
第3弾「だじゃれ しょくぶつえん」
第4弾「だじゃれ レストラン」
に続く2008年の作品ですが、やはり、オリンピックの時に読みたいものです。

だじゃれだからと、馬鹿馬鹿しいと思うなかれ。
だじゃれにレベルがあるとしたら、最高峰と言えると思えるものが目白押しです。
体操種目から始まるのですが、
「おちてもへいきんだい」
「たいそう いたそう」
と並んでいて、いきなりギアが入った感じ。
次のバスケット種目も
「ビスケットボール」
「だんごシュート」
と、これも力作。
そんな感じのだじゃれが満載の作品で、最後まで笑いっぱなし。
子どもから大人まで、幅広くみんなで楽しめる作品だと思います。
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自信を持っておすすめしたい キャラクターが魅力的  投稿日:2011/12/14
おふとんかけたら
おふとんかけたら 作・絵: かがくい ひろし
出版社: ブロンズ新社
かがくい ひろしさんと言えば、「だるまさん」三部作シリーズがつとに有名です。
三部作で50万部突破しているとのこと。
加岳井 広という苗字ですが、とても珍しい。
調べたら、かがくいさんは、2009年9月28日に54歳という若さで急逝されていたのですね。
僅か2005年〜2009年という創作活動ですから、本当に短い間に名作を残されていたのだと思います。

今回の作品は、おふとんが中心のお話。
最初はたこ。
「たこさん たこさん
おふとん かけたら」とあって、
次のページで
「くーるくる」とたこがふとんに抱きついているシーンになっています。
その時のふとんの柄が、吸盤模様というのがお洒落。
次は題名のソフトなのですが、おふとんかけたら、
「と〜ろとろ」というのが、納得の展開です。

そんなふとんとの楽しいやり取りが続くのですが、ふとんの柄が、その登場する物に因んだものになっていて、良く考えられた発想だと思います。
一番気にいったふとんの柄は、裏表紙のキリンのもの。
ふとんがとても長くて、キリンのあの柄なので、とっても魅力的だと思いました。

かこさんの描くキャラクターが、どれをとってもチャーミングで、物語自体の展開も楽しいので、実に水準の高い作品に仕上がっています。
ふとんに入るのが楽しくなること受けあいの、寝る前にピッタリの作品としてオススメします。
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なかなかよいと思う 擬音語が楽しい作品  投稿日:2011/12/14
ぱくり
ぱくり 作・絵: ふじかわひでゆき
出版社: 佼成出版社
擬音語の絵本とありましたが、まさに擬音語が堪能できる絵本です。

最初は、「ぼり ぼり ぼり ぼり ぼり ぼり ぼり ぼり」
と言う音。
ありがビスケットをかじっている音です。
そんな生物が食する時のシーンが、擬音と共に続きます。

カワセミが魚を「ごくり」と捕獲しているシーンとか蛇が卵を「ごっくん」と飲み込んでいるシーンなんかもあって、かなり本格的。
ただ、絵本を縦にして、プロントサウルスらしき恐竜が高木の葉を「ムシャムシャ」と食しているシーンがあるのですが、一寸どうかな?と疑問が残りました。
対象年齢を考えると、現存する動物が望ましいと思えたからです。
縦に見せるにしても、キリンなんかがいるのですから、違和感がどうしてもありました。

全体的に、幅広い生物を取り上げている姿勢は好感が持てるもの。
同時期に、「のしのし」「ぶうぶう」と擬音語の絵本を刊行しており、これらの作品も読んでみたくなりました。
ファーストブックにオススメです。
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なかなかよいと思う 震災から生まれ出でた絵本  投稿日:2011/12/13
あさになったので まどをあけますよ
あさになったので まどをあけますよ 作: 荒井 良二
出版社: 偕成社
荒井良二さんの新作。
読後感は、とにかく絵が綺麗ということ。
それと、何か力強いメッセージのようなものを感じました。

その何かとは、東日本大震災にヒントがありました。
この作品は、荒井さんが3月11日の東日本大震災のあとに初めて描かれた絵本です。
震災後、絵本作家として何ができるだろうかと真剣に考えられたそうです。
東北でワークショップをしたり、被災者の方々と話しをする中で、日常を取り戻すための第一歩として、お手伝いできることは「朝、起きたらカーテンをあける」ことだと思われたことから、この絵本が生まれたとのこと。

そんな崇高な思いにはせる時、その絵の美しさに、さらに磨きがかかることに気づきました。
日常の些細な繰り返しこそが、幸せなのでしょう。
そんな小さな幸せを気づかせてくれる、作品だと言えると思います。

「あさになったのでまどをあけますよ」、とても素敵な響きの言葉です。
今生きていることに喜びを感じ、感謝したいと思わずにいられない気持ちになる作品でした。
多くの人に読んで欲しい作品です。
参考になりました。 7人

なかなかよいと思う 隣の芝生は青い  投稿日:2011/12/11
コウモリのルーファスくん
コウモリのルーファスくん 作・絵: トミ・ウンゲラー
訳: いまえ よしとも

出版社: BL出版
「すてきな三人組」で知られるトミー・ウンゲラーの作品。
初版は1980年で、邦訳は2011年となっています。
ウンゲラーと言えば、「オットー戦火をくぐったテディベア」「あおいくも」のように戦争を題材に考えさせられるもの、「エミールくんがんばる」「へびのヘクター」のようにほのぼのさせてくれるものと色々な側面があります。
今回の作品は、ほのぼの感がありつつも、考えさせられる作品に仕上がっています。

主人公のコウモリのルーファスは、自分の黒い衣装にうんざりしています。
夜行性ですから、黒の世界が基調なのですが、あるとき、屋外で上映されているカラー映画を見て、色のある世界に憧れます。
そう、夜でなく昼の世界に踏み入りたいと思ったのです。
そこで、眠いのを我慢して朝まで起きていて、昼の世界を初めて目にするのですが、色に溢れた世界に驚愕してしまいます。
自分も着飾ろうと、落ちていた絵具で彩色して飛び立つのですが、飛び立つや否や、人間に打ち落とされてしまうのです。

後半は、人間とのやり取りが描かれているのですが、隣の芝生は良く見えるといったところでしょうか?
勿論、知らない世界に踏み出すということは、至極大事なこと。
疑問を持たないで生きていたら、それこそ、何の成長も望めません。
やってみて、判断すれば良いだけの話です。
そんなことを諭してくれるような作品で、ウンゲラーらしい作品と言えそうです。
安心して読み聞かせできる作品としてオススメします。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 共感できる作品  投稿日:2011/12/11
ぼくはブルドーザー!
ぼくはブルドーザー! 作・絵: 三浦 太郎
出版社: こぐま社
三浦太郎さん、待望の新作です。
色鮮やかなキャラクターを描く三浦太郎さんの絵は、我家でも人気。
それと三浦さんの作品は、自身の経験に基づいた作品であることが多いのも、人気の秘密でしょう。

題名からして、「はたらくくるま」シリーズの続編かと思いきや、さにあらず。
働く車が大好きなぼくが、ブルドーザーやショベルカーになりきって、砂場でお城作りというお話です。

物語は、主人公のぼくが、砂場で遊ぶシーンから始まります。
ぼくは、砂場を工事現場に見立てて、砂を集めるのに足で蹴りだします。
次のページで、ぼくは、ブルドーザーに変身しているのです。

同じように、固める工程ではロードローラー、掘る工程ではショベルカー、バケツを釣り上げる工程ではクレーン車、水を入れる工程ではタンクローリーと、ぼくは働く車に変身します。
迎えに来たパパまで、リフト車に変身するという凝りようです。

これを読んで、あるあると思った方も多いはず。
あとがきを読むと、何とこの話は、三浦太郎さん、ご本人の記憶から作成されたとのこと。
三浦さんのご子息の話かと思っていたのですが、まさか、ご本人の話とは、驚きました。
このあたりが、三浦さんの作品の魅力なのでしょう。

男の子なら、誰しもが共感できる、そんな作品だと思います。
幼稚園位のお子さんにオススメです。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 食育に相応しい作品  投稿日:2011/12/11
たっくんごはん
たっくんごはん 作: 中川 ひろたか
絵: 石倉 ヒロユキ

出版社: 文溪堂
文は、「ピーマン村の絵本」シリーズでつとに知られる中川ひろたかさん。絵は、我家では「ポットくん」シリーズが大人気の石黒ひろゆきさんというある意味凄いコラボの作品です。

主人公のたっくんが、ごはんを食べるシーンから始まります。
それも、にんじんごはん。
スプーン、はし、フォーク、手とあって、どれで 食べる?
とクイズになっています。
次のページで、はしで食べるシーンが登場します。

同じように、「誰と食べる?」「どのエプロンにする?」「何をかける?」「何のおまじない?」等のクイズがあって、次のページには答えがある展開が続きます。
一緒に食するのが、犬、猫、熊、象というのがGOOD。

意識されていると思うのですが、ピーマン、ニンジン、ミルク、お魚等、必ずしも子どもが好きでない食材を選んでいるので、食育にも役立つことでしょう。
ただ、お肉にニンジン粉って、聞いたことがなく、あまり一般的でないような気がしました。

最後に
「いただきマンモス バルサミコす」
「ごちそうさんま しいたけ ゴリラ」
なんて言葉遊びの紹介もあって、内容の濃い作品だと思います。
食べることに興味を持ち始めた頃、オススメします。
参考になりました。 0人

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