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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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ふつうだと思う 個性の大切さを諭してくれる絵本  投稿日:2011/11/12
わにになった子ども
わにになった子ども 作: シンシア・ライラント
絵: ダイアン・グッド

出版社: 新樹社
シンシア・ライラント/文、ダイアン・グッド/絵の2007年のアメリカの作品。
二人は多くの合作を発表していますが、最初の合作である「When I Was Young in the Mountains Diane Goode」で1983年にコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

物語は、主人公のぼくの
「ずっと 子どもで いるのは、もう あきあき。
へんしんできたら いいな」
という心の叫びで始まります。
そんなぼくに、遠くの国のあばちゃんが贈ってくれたプレゼントが、ワニの変身セット。
ぼくは、立派なワニに変身し、ワニになりきります。

面白いのは、ワニになりきったぼくに対して、周りの人がみんなその行為を肯定して対応していること。
ワニの恰好をして学校に行くなんて有り得ないこと。
でも、その個性を尊重するという姿勢は、極端だからこそ、読み手の心に響くものがあると思います。

エンディングの
「わにに なった 子どもの ころの すてきな お話」
という一文に、実話のような響きがあって、素敵な終わり方だと思いました。
少しでも、主人公のぼくの気持ちを感じてくれれば良い、そんな絵本です。
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なかなかよいと思う 虫が食する音が印象的  投稿日:2011/11/11
おなかのすいた ばったのトト
おなかのすいた ばったのトト 作・絵: 得田 之久
出版社: 福音館書店
昆虫絵本の第一人者、得田之久の2003年にちいさなかがくのともに掲載された作品。
物語は、主人公のとのさまばったのトトが、えのころぐさを食べるシーンから始まります。
えのころぐさ?ネコジャラシではないの?と思ったら、ネコジャラシとは俗称。
花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草が転じてエノコログサという呼称になったとされ、漢字でも「狗(犬)の尾の草」と表記するとのこと。

そこに、かまきりが現れたので、トトは飛んで逃げ出します。
最初に出会ったのは、蝶。
「チルリ チルリ」が、花の蜜を飲む音という描写に、想像力をかきたてられました。
次々に登場する虫たちの食する音が、実に印象的。
この発想って子供に読み聞かせするのに、とても良いのではないでしょうか?
最後は、えのころぐさに辿り着くのですが、物語としては平凡なものです。
それだけに安心して読み聞かせ出来る作品だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 我が身と投影できる作品  投稿日:2011/11/08
ゆきだるまのスノーぼうや
ゆきだるまのスノーぼうや 作・絵: ヒド・ファン・ヘネヒテン
訳: のざかえつこ

出版社: フレーベル館
ヒド・ファン・ヘネヒテンは、ベルギーの絵本作家。
幼児・低学年向けの絵本を次々と執筆しており、世界的な人気絵本作家で、彼の本は世界30カ国以上で翻訳されているそうです。
彼の作品では、「パパ、おばけがいるよ」「ちいさいなしろいさかな」シリーズや「ずっとママといっしょがいいの」が、印象に残っています。
その2010年の作品で、邦訳は2011年10月。

場所は、雪しか降らない国。
主人公のスノーぼうやは二人の雪だるまとともに、ずっと立っているという始まりです。
傍に自転車があり、伏線となっています。

スノーぼうやは、動きたくて仕方ないのですが、動くと融けてしまうと怒られてしまいます。
でも、動きたいという衝動は止めることができず、とうとうスノーぼうやは動きだします。
滑って転んで、また立ち上がり、自転車に乗って何処までも走ります。
その先に見えたのが、踊っている雪だるまの集団。
物知りのおじいさんの言葉がふるっています。
「ぼうや、よく おきき。
ゆきだるまは たいてい じっとしている。
いちども うごかなかったせいで、こちこちに なってしまうからだ。
こわがりも いるし、うごいただけで とけてしまうと
おもっているものも いる。
だがね、そんなことは ばかげとる。
ゆきだるまを とかすのは あつい たいようだけ。
そして、さむい さむい この ゆきだるまのくにでは、
けっして とけることは ないんだよ」 

やってみないことには、わからない、そんな当たり前のことを諭してくれる作品です。
これを勇気と呼べるのかは疑問ですが、自分の信念を曲げないスノーぼうやの姿に共感できるお子さんは多いことでしょう。
なんと言っても、そのスノーぼうやの絵が印象的です。
表情が豊かで、まるで自分のことと、我が身を投影できることだと思います。
エンディングもとても心地よいもので、きっと心に残る作品になるに違いありません。

幼稚園位のお子さんに是非オススメします。
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なかなかよいと思う ファーストブックにオススメ  投稿日:2011/11/08
ころころころ
ころころころ 作: 元永 定正
出版社: 福音館書店
元永 定正さんは、10月3日に亡くなられたので、哀悼の意を込めて読みました。
1922年生まれの御年88歳とのこと。
元永さんは、前衛画家として初めて紫綬褒章を受章。
三重県上野市生まれで、忍者の子孫としても知られています。

物語は、いろだま ころころ という書き出しで始まります。
そして、いろだまが、階段、赤い道、でこぼこ道、坂道、嵐の道、山道、すべリ台とどんどんころがっていくのです。
このリズム感に溢れたフレーズも良いし、ページを捲った時に色の変化も刺激的で、赤ちゃんの心に響くはず。
いつもながら、大人にはこの良さは理解出来ないかも知れませんが、お気に入りの一冊となるお子さんも多いことでしょう。
元永さんの作品群の中でも、オススメの作品でファーストブックに是非。
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ふつうだと思う トイレネタが盛り沢山  投稿日:2011/11/07
だれがトイレでうんちをするの?
だれがトイレでうんちをするの? 作: フレッド・エールリヒ
絵: エミリー・ボーラム
訳: 石原良純

出版社: Gakken
2002年のアメリカの作品。
注目したいのは、邦訳者。
石原良純とあります。
確認すると、TVで良く見かける御仁に間違いなく絵本邦訳初めてとありました。

物語は、
「ぶたは トイレで うんちを するの?」
という問いがあって、次頁に
「いいえ ぶたは トイレを つかいません。
ぶたは ぶたごやで うんちを します」
という答えがある書き出しで始まります。
それから、しか、うしと同じように話が続きます。

それからは、動物のうんちに関するウンチクのようなものが展開し、その後は、人間だけがトイレでうんちしますと続くのですが、話の流れがどうも飛び過ぎ。
「質問が大好きなこどもと読む本」と副題にあり、そんな側面もありますが、どれも中途半端。
トイレトレーニングの絵本と言うには、その箇所が短いく、焦点が呆けている感があり、盛り込み過ぎで読み聞かせの対象が難しい作品だと思います。
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なかなかよいと思う 前衛的な作品の極み  投稿日:2011/11/07
カニツンツン
カニツンツン 作: 金関 寿夫
絵: 元永 定正

出版社: 福音館書店
元永 定正さんは、10月3日に亡くなられたので、哀悼の意を込めて読みました。
1922年生まれの御年88歳とのこと。
元永さんは、前衛画家として初めて紫綬褒章を受章。
三重県上野市生まれで、忍者の子孫としても知られています。

例によって、ストーリー性はありません。
というか、いつも以上に弾けている作品です。
カニらしきものが唯一の物体で、あとは、抽象的な図のみ。
何より、登場する言葉が、どれも意味不明なもので、響きの面白さが全てという感じです。
巻末に、言葉の由来の掲載があり、納得できるものもありますが、やはり、大人にとっては理解し難い感じです。
でも、それが子供になると違うのです。
「もこ もこもこ」と「もけらもけら」あたりが好きなお子さんにとっては、たまらないはずでしょう。
ファーストブックにオススメです。
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ふつうだと思う フワフワ感のある絵が魅力的  投稿日:2011/11/06
さあ、おきて、おきて!
さあ、おきて、おきて! 作: C・M・ショー G・ショー
絵: ジョン・バトラー
訳: おがわ ひとみ

出版社: 評論社
2006年のイギリスの作品。
原題は、「Wake up、sleepy bear」

表紙からしてそうなのですが、登場する動物達が、まるでフワフワのぬいぐるみのようです。
最初に登場するクマは、まん丸。
お目目をごしごしするシーンなんて、たまらなく愛しいと思うお子さんが多いことでしょう。

それから、リス、ウサギ、小鳥、ネズミとお目覚めして、皆で向かった先にいたのは、かあさんジカ。
そして、目覚めたのは、子ジカ。
子ジカの生誕のシーンのようなのですが、ストーリーの展開に無理がある気がしてなりません。
生誕ということをテーマにしたかったのか?どうか疑問で、前半からの流れが不自然だと思いました。

ただ、絵自体は、とても可愛らしく魅力に溢れたもので、絵を見るだけでも価値ある作品と思います。
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なかなかよいと思う 自閉症を考える絵本  投稿日:2011/11/06
おいでよルイス!
おいでよルイス! 作: レスリー・エリー
絵: ポリー・ダンバー
訳: もとした いづみ

出版社: フレーベル館
2004年のイギリスの作品。
物語は、ルイスが転校してきたシーンから始まります。
ルイスは主人公の私の隣に座り、物語は、私の視線で語られていきます。
ルイスは一寸変わっていて、授業中は、壁をずっと見ているし、話しかけても同じ言葉を繰り返すだけ。
絵を描いても、何を描いているのか分からない。
休み時間にみんながサッカーしている時、ルイスはルールお構いなしに走り回っているだけなのです。

ある日、サムが新しいサッカーボールをみんなに見せびらかしていた時、ルイスに「ルイスも サッカー やる?」って聞いてから大きく物語は展開します。
ルイスは最初、ボールを止められなかったけど、だんだんとボールに足があたるようになってくるのです。
その時、サムは、「うまいぞ ルイス!」って叫ぶのですが、ルイスを受け入れようとするサムの心情に、心から感銘しました。

その日の午後、ルイスは絵をずっと描いていますが、私には、サッカーの絵に見えると言ったら、先生が専門家に見てもらいましょうと言うのです。
その専門家とは、サム。
サムは、休み時間にやったサッカーの絵だと言い、先生に「ルイスとサッカーの練習、してもいい?」と聞きます。

私は、授業中に外で遊んじゃいけないといつも言う先生が、認めたことに理解出来ないのですが、外で楽しくサッカーの練習をするルイスとサムを見て、今の瞬間は特別な時間だから規則は破っても構わないと知るのです。

ルイスを仲間として受け入れようとする周りの人の気持ちに、とても共感できました。
子供って、大人が思うよりもっと純粋に人と接することが出来る存在なのかも知れませんね。
そして、先生の指導は、特別対応するということでなく、個性を受けとめ自然に振舞うということで、素晴らしい行為だと思いました。
ただ、日本では中々難しいことかも知れません。

あとがきに、ルイスは自閉症であり、その症状とかについてのコメントがありましたが、これは不要な気がしました。
あくまでも、この絵本の内容を読み、読み聞かせて、感じればそれで良い、そんな絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 完成度の高い作品  投稿日:2011/11/06
あいててて!
あいててて! 絵: フレッド・マルチェリーノ
訳: せな あいこ
再話: ナタリー・バビッド

出版社: 評論社
2008年のアメリカの作品。
グリム童話の再話ということなのですが、確かに読んだことのあるような話です。
グリム童話は、「本当は恐ろしいグリム童話」という書籍が刊行されるくらい原作は残虐な話が多いのですが、今回は再話ということで、少し押さえ気味の感がありました。
原題は、「Ouch!」
邦題が、あいててて!なのですが、この題名の由来を知りたいところです。

物語は、王冠のアザのある赤ちゃんが生まれるシーンで始まります。
占い師が、「大きくなったらお姫様と結婚する運命じゃぞ!」と言ったものだから、聞きつけた王様は面白くありません。
王様は、身分を隠し男の子の家を訪ね、沢山のお金を渡し、王様になるに相応しく育てると引き取るのですが、それは全くの嘘。
赤ちゃんを箱に入れて川に投げ込んでしまうのです。
ところが、赤ちゃんは、粉やの親父に拾われて育てらます。
その後も、この男の子に運が味方し、逆に何とか王様になるという予言を阻止しようとする王様の悪巧みはことごとく失敗するのです。

地獄や悪魔も登場し、物語として読み手を惹きつけることは間違いありまえん。
そのエンディングで、王様が地獄の淵を流れる川の渡し守になってしまうのですが、これって、ハッピーエンドなのか、一寸疑問です。
王妃やお姫様は、どう思ったのかの記載はないので分からないのですが、やはりグリム童話という側面があるのかも知れません。

原作を読んだことがないので比較しようがないのですが、ナタリー・バビットが再話したストーリー展開が素晴らしく文句のつけようがありません。
人物像の描写も良いし、ワクワクドキドキ感に溢れていて、冒険活劇としても充分楽しめます。
そして何よりも、フレッド・マルチェリーノの描く絵が、秀逸です。
中世の風景や地獄絵図の素晴らしさもさることながら、人の表情の豊かさに魅了されました。
一見の価値は充分にあると思います。

完成度の高い作品としてオススメします。
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ふつうだと思う 歯磨きの大切さを諭してくれる絵本  投稿日:2011/11/06
だれがはみがきをするの?
だれがはみがきをするの? 作: フレッド・エールリヒ
絵: エミリー・ボーラム
訳: 石原良純

出版社: Gakken
2003年のアメリカの作品。
注目したいのは、邦訳者。
石原良純とあります。
確認すると、TVで良く見かける御仁に間違いなく絵本邦訳初めてとありました。

物語は、
「ライオンは はを みがくの?」
という問いがあって、次頁に
「いいえ ライオンは はを みがきません」
という答えがある書き出しで始まります。
それから、クマ、ペンギン、ワニと同じように話が続くのですが、それからは人の歯磨きについての話が展開します。

何故、動物は歯を磨かなくても大丈夫か、あるいは、人には歯が何本あるのかといったウンチクもあって、歯磨きの大切さを諭してくれる作品です。
「質問が大好きなこどもと読む本」と副題にあるように、そんなテーマの絵本で躾の一助としてオススメします。
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