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ジュンイチ

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自信を持っておすすめしたい 人種差別を考える入門書  投稿日:2011/11/05
おじいちゃんの手
おじいちゃんの手 作: マーガレット・H・メイソン
絵: フロイド・クーパー
訳: もりうちすみこ

出版社: 光村教育図書
アメリカの人種差別を題材にした2010年のアメリカの作品。
人種差別を題材にした作品というと、「ローザ」「むこうがわのあのこ」「キング牧師の力づよいことば」等のコールデコット賞を受賞した作品が思い浮かびます。
ただ、これらはどれも骨太の作品で、理解するのにある程度の年齢に達していることが条件です。
それに比するとこの作品は、題材が身近なだけに、人種差別を考える作品の入門編と言えると思います。

物語は、おじいちゃんが孫のジョ−ゼフに、靴紐の結び方、ピアノの弾き方、トランプの切り方、ボールの打ち方なんかを教えるシーンで始まります。
共通しているのは、「手」

そして、おじいちゃんは、昔、パン工場で働いていた時、黒人ということでパン生地に触ることを許されなかった時代のことを話し始めます。
1950年代から1960年代の初めまで、アメリカの大手パンメーカー3社、ワンダー・ブレッド、テイスティー・ブレッド、オーリーの工場では、アフリカ系アメリカ人に対する明らかな差別があったとのこと。
彼らは、床の清掃、トラックへの荷の積み下ろし、機械の修理などの仕事は出来ましたが、パン生地を扱うことは許されなかったのです。

そして、黒人達が立ち上がった様が描かれて、今があるとしています。
最後は、ジョーゼフの目線で語られますが、やはり共通しているのは、「手」

今回の題材は、人種差別の些細な出来事でしかないかも知れませんが、こうした歴史は、やはり記録として伝承すべきことだと思います。
そうした観点からすると貴重な作品であって、しかも、その題材が身近なだけに衝撃的な事実として受け止めることのできるものです。
「手」に焦点を当てたストーリーも良いし、おじいちゃんの目線から孫の目線に自然に移行する展開は、実に分かり易いもの。
また、油絵の絵具で描いた絵を練り消しゴムで消すという独特の技法の絵は、優しいタッチで、読み手の心を揺さぶってくることでしょう。

小学校低学年のオススメの絵本です。
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なかなかよいと思う ネコの精緻な絵が秀逸  投稿日:2011/11/05
ねんねんネコのねるとこは
ねんねんネコのねるとこは 作: エレノア・ファージョン
絵: アン・モーティマー
訳: まつかわ まゆみ

出版社: 評論社
1996年のフランスの作品。
ただ、元のテキストは、1957年のもののようです。
アン・モーティマーが描く作品は、「こねこのみつけたクリスマス」がありますすが、その猫の描写に感銘を覚えた記憶があります。

物語は、
「ねんねん ネコの ねる とこは
どんな とこでも
すやすや ぐう」
という書き出しで始まります。
それこそ、ピアノの上、窓の棚、ブランコの上、靴の中、犬小屋の上に至るまで、ネコが寝るシーンが続きます。
ネコを飼っている人なら、思わず納得の姿でしょう。

それにしても、魅力的な絵です。
まるでそこにネコがいるかのように感じさせる写実的で精緻な絵は、見る者を虜にすること間違いありません。

文字数が少ないので、セカンドブック辺りにオススメします。
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ふつうだと思う 女の子の願望に共感  投稿日:2011/11/05
ひつじいたらいいな
ひつじいたらいいな 作・絵: ミック・インクペン
訳: 角野 栄子

出版社: 小学館
著書のミック・インクベインは、1952年のロンドン生まれ。
ケンブリッジ大学に合格しながら、入学を辞退しグラフィックデザイナーの道を選んだという逸話の持ち主。

未読の著者だったので、表紙の絵が可愛いこの作品から読んでみました。
この作品はひつじと女の子が主人公ですが、同じく「こぶたがいたらいいな」があり、こちらは、こぶたと男の子が主人公になっています。

物語は、ひつじがいたら、こんなことをしたいなという、女の子の願望が綴られているもの。
実に女の子らしい発想のオンパレードで、きっと頷けるお子さんも多いことでしょう。
絵のタッチがとても優しいので、安心して読み聞かせ出来る作品です。
この著者は、かなり沢山邦訳されているので、他の作品も読んでみたくなりました。
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自信を持っておすすめしたい 擬人化したおいもが最高  投稿日:2011/11/03
さつまのおいも
さつまのおいも 文: 中川 ひろたか
絵: 村上 康成

出版社: 童心社
文/中川ひろたか、絵/村上康成の黄金コンビによる、有名なピーマン村の絵本シリーズの一冊。
物語は、
「おいもは つちのなかで くらしています」
という書き出しで始まります。
擬人化された畑のおいもが、ごはんを食したり、歯を磨いたり、トイレに行ったり、お風呂に入ったりするシーンが続きます。
そして、みんなでトレーニングするのですが、これは何のため?と思いきや、後半でその答えはわかります。

後半で、やっといつもの幼稚園メンバーが登場するのですが、それからおいもとの綱引きの開始です。
そう、おいもがトレーニングしていたのは、幼稚園児との綱引き対策。
おいも掘りというには、ちょっと違うとは思うのですが、これはこれでありかなという楽しい展開です。
何と言っても楽しいのは、最後のおならのシーンでしょう。
子供達の笑いの壺を押さえているとしか思えないエンディングは、納得もの。

他のピーマンシリーズと異なり、幼稚園中心の話ではないのですが、前半、後半との展開の切り替えが絶妙です。
文章、絵、構成全てにわたり、高い水準の作品で、文句なし。
食育や歯磨きのしつけにも役立つ側面もあり、幼稚園前の段階でも充分に楽しめる作品です。
おいも掘りの行事を行う幼稚園も多いと思うので、シーズンに読まれることを特にオススメします。
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自信を持っておすすめしたい 歳時記の図鑑としても活用できます  投稿日:2011/10/29
しばわんこの和のこころ
しばわんこの和のこころ 作・絵: 川浦 良枝
出版社: 白泉社
柴犬のしばわんこと、みけにゃんこが、心和ませる「和」の暮らし方を紹介する月刊「MOE」の大人気シリーズが絵本になったもの。
しばわんこに、和の心を持つ性格を付与したことで、この作品は成功したも同然。
その住環境も、古き良き昭和をイメージさせるものですから、和を語るに最高の設定でしょう。
歳時記の話を、実にコミカルに分かり易く伝えることができています。

しかも、巻末の参考文献を見ると、実に沢山の書籍を参照していることがわかります。
単なる歳時記の域を越えているのも、当然の結果です。

読み物としても良いのですが、その旬の時期に調べるための図鑑という位置付けでも立派に通用するもの。
特に、小学生が調べ物をするのに役立つこと間違いありません。

それにしても、しばわんこのキャラクターは最高レベル。
擬人化したその姿形は、その仕草は、何度見ても笑わずにいられないものです。
きっと、虜になるお子さんも多いことだと思います。

いろんな場面で役に立つ絵本としてオススメします。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 1級の自然科学の絵本  投稿日:2011/10/28
これがほんとの大きさ!
これがほんとの大きさ! 作・絵: スティーブ・ジェンキンズ
訳: 佐藤 見果夢

出版社: 評論社
スティーブ・ジェンキンズは、2004年に「こんなしっぽで なにするの」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。
他にも、「進化のはなし」「ほねほね絵本」等の科学の絵本で知られています。

ゴリラの手の平とピグミーネズミキツネザルとの対比が、かなりのインパクトの表紙からして、期待させるもの。
最初に驚いたのは、ダイオウイカの目玉。
目玉の直径30cmですから、想像を絶するとは正にこのこと。
次の驚きは、西アフリカに住むゴライアスガエル。
体長30cm、足を伸ばすと90cm、体重3sの全体像が3ページにわたって描かれている様は圧巻です。
でも、一番驚愕したのは、ナナフシ。
ナナフシって、日本にも生息していますが、ここに登場するマレーシアのナナフシは全長がなんと55cm。
これは、昆虫の域を完全に越えていて怖い位。
熊とか鰐とか象が大きいというのは、至極当たり前の話で想像も出来るのですが、こと昆虫に関しては、想像するだけで嫌悪感を覚えてしまいました。

他にも、顔だけとか、アリクイの舌だけとか、足だけのページもあって、その巨体を連想し易い作りになっているのは、素晴らしいと思いました。
その大きさを見せる発想の豊かさには、ただ、脱帽という感じです。
ただ、繰り返しになりますが、昆虫については、一寸強烈過ぎな気もしました。
巻末には、詳細な説明があるのですが、その大きさの全体像を掴むには非常に分かり易く、子供だけでなく大人も十分に楽しめる構成となっています。

いつものコラージュの画風は、その質感の表現力が多彩で、とても臨場感を持って見ることができると思います。

1級の自然科学の絵本としてオススメします。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい ポップな絵が秀逸  投稿日:2011/10/20
バングルスせんせいちこく!ちこく?
バングルスせんせいちこく!ちこく? 作: ステファニー・カルメンソン
絵: よしかわ さちこ
訳: きむら のりこ

出版社: ひさかたチャイルド
2008年のアメリカの作品。
表紙からして、ポップなアメリカンテイストの絵なので、いやがうえにも期待は高まります。
でも、絵は吉川祥子さんとあり、日本の方。
どういうきっかけで、このコラボなのかと思ったら、吉川さんは1988年に渡米。
サンフランシスコのカレッジでアートを学んだ後、ウガンダを経てご主人と再度アメリカ・オレゴンに戻り、アメリカ各地を転々としているとのことですから、このテイストになったというのも頷ける経歴です。

それにしても、玉川大学では写真を専攻し、ペンタックスに就職、その後3年間にわたる勤務の間に国画展などで3回ほど入選もしたのに、「写真は自分のメディアではない、やはりアート全体を勉強したい」と、サンフランシスコに留学したというのですから、その活力は相当なもの。

物語は、主人公のバングルさんが、寝坊するシーンから始まります。
バングルさんは、学校の先生で普段から遅刻は絶対しないようにと言っているのですから、遅刻は許されません。
それから、いろんな交通手段にチャレンジするのですが、事ごとく失敗。
その動きの速さは、特筆もの。
スリリングな展開は、実に楽しいもので、見る者を魅了するに違いありません。
そして、最後の交通手段は、自分の足。
ウィットに富んだエンディングも中々のものだと思います。

吉川さんのコメントで、「アメリカ人の描くイラストを見ると血が騒ぎます」とありましたが、どうして、既にもうアメリカテイストそのもの。
その明るくポップな楽しい絵はたまりません。
必ず、時計があって時間を刻々と伝える小技もあって、完成度の高い作品です。
絵にあわせスピードを変えて読み聞かせすると、効果抜群だと思います。
参考になりました。 2人

ふつうだと思う シンプルな内容  投稿日:2011/10/19
とおる
とおる 作: もりやま みやこ
絵: ふくだ いわお

出版社: ポプラ社
いろいろえほんシリーズの1冊。
淡い色のシンプルな絵が特徴の絵本なのですが、今回はほぼ一色刷りというもの。
ほぼというのは、白色があるから。

物語は、ベンチのある公園にペンキを持った犬がやってくるシーンで始まります。
そう、白色は、ペンキの色なのです。

犬がベンチにペンキを塗っていると、いろいろな動物達が通り過ぎていきます。
最初は、自転車にのったきつね。
次は、走っているヤマアラシ。
と、「とおる」という題名通りに話は進むのですが、物語はそれで終わり。
とおるという行為に着目したと言えば聞こえは良いのですが、あまり動きが感じられないのが気になります。
子供の好きな繰り返しの構成ではありますが、惹きつける魅力には欠けるもの。
その分、厳しい評価となりました。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う シンプルだけど、上手い構成の絵本  投稿日:2011/10/18
くらべっこ
くらべっこ 作: もりやま みやこ
絵: ふくだ いわお

出版社: ポプラ社
ねずみがやぎに向かって、「おおきいね」と言うと、
やぎがねずみに向かって、「ちいさいね」というシーンで物語は始まります。
これだけだと、良くあるお話のパターンですが、次のページを捲ると、牛が登場して、「もっとおおきいよ」と言うのです。
2つの比較でなく、3つの比較というのがミソ。
かなり世界が広くなって、表現力がアップした感じがします。

そして、大きさ→高さ→長さ→太さ→重さと続くのですが、そのテンポは心地よいもの。
最後は、みんないろいろと結んでいるのですが、姿形には沢山の種類があるのだ認識できることでしょう。

最初、淡い色だけだったので、物足りないと思ったのですが、逆にそのシンプルさが、物の差異を際立たせているのではないかと思います。
全体に統一感があって、読み聞かせし易い絵本です。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 難しいこと抜きに楽しめる  投稿日:2011/10/15
まあ、なんてこと!
まあ、なんてこと! 作・絵: デイビッド・スモール
訳: 藤本 朝巳

出版社: 平凡社
デイビッド・スモールは、妻であるサラ・スチュアートとの共同作品「リディアのガーデニング」で1998年コルデコット賞オナー賞受賞しています。
2001年には、「So You Want to be President? (Philomel」の絵を描いてコールデコット賞も受賞しています。
この作品は、1985年のもの。
原題は、「Imogene’s Antlers」

物語は、主人公のイモジェンが目を覚ましたら、何と角が生えていたというシーンで始まります。
しかも、その角というのが半端じゃありません。
ちょこんとした角というのはありがちなのですが、この角は雄大な牡鹿のもの。
でも、イモジェンが悠然として普段と変わらずにいるというのが何とも良いです。。
ママは「なんてこと!」を気を失うし、お医者さんに原因はわからず、校長先生は、睨んだままどうしようもありません。
それに比べて、弟のノーマンやお手伝いのルーシー、コックのパーキンズさんは、事実を受け止めて実にユニークな対応するのです。

その後も意外な展開があるのですが、翌日には、角が跡形もなくなっていて、これで終わりかと思いきや、さにあらず。
あっと驚くサプライズのエンディングが待っていたのです。

とにかく難しいことは考えず、楽しめる作品です。
また、困難なことがあっても、泰然と受けとめることを諭してくれる絵本とも言えそうです。
参考になりました。 0人

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