この物語の中で「はじめてのクリスマス」を迎えるのはいったい誰なのでしょう?
むかしむかし。サンタのクリスマスは、さびしいものでした。一年中おもちゃをつくり、クリスマスイブに世界中の子どもたちにくばり終わると、サンタは家に帰って眠ります。そしてクリスマスの朝、すぐにまたおもちゃづくりをはじめるのです。
「え、それだけ?」
その話をエルフたちに聞いて驚いたのは、ほらあなに住んでいるしろくまです。しろくまは、サンタさんのために何か特別で素敵なことをやらなくちゃ!とはりきります。まずはエルフたちの出番です。クリスマスの朝ごはんに特別なドーナツ、その後はクリスマスツリーを探しに出かけます。大きなツリーに飾り付けをし、靴下をつるします。それからそれから……。
人気絵本作家のマック・バーネットと国際アンデルセン賞画家賞を受賞したシドニー・スミスがタッグを組んだクリスマス絵本、期待が高まりますよね。実直なサンタの人柄、エルフたちの優しさ、そしてサンタを思う「誰かさん」の大活躍。それらが全て相まって、とびきりあたたかで幸せな一冊が誕生しました。
「メリークリスマス!」
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
むかしむかし。サンタのクリスマスは、さびしいものでした。世界中の子どもたちにプレゼントをくばったあと、家にかえってねむったら、よく日からまた、おもちゃづくりをはじめるだけ。それを知ったしろくまは、エルフたちにいいました。「え、それだけ? クリスマスなのに?」エルフたちは、そうだんをはじめます。「サンタさんのために、なにか とくべつで すてきなことを やらなくちゃ!」さあ、サンタはどんなクリスマスをむかえることになったのでしょう。 人気絵本作家のマック・バーネットと国際アンデルセン賞画家賞を受賞したシドニー・スミスがタッグを組んだ、とびきりあたたかなクリスマス絵本!
毎年、クリスマスには大忙しのサンタクロースは、自分自身は寂しい日を過ごしているようです。
そんなサンタのために、エルフたちとしろくまが相談して慰労会を行うことにしました。
それが、サンタにとっての、サンタのための初めてのクリスマスでした。
今までこんなことを考えたこともなかったので、独創的な絵本です。
クリスマスの日に、サンタクロースが本来の仕事をしないでいたら、プレゼントを待ちわびる子どもたちはどうなるのか、心配ではありますが、楽しく読みました。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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