絵本紹介
2024.05.16
目が覚めるようなあざやかな新緑が美しい季節。過ごしやすいこの時期は、青空の下での読書も気持ちが良さそうですね。今回は読み聞かせや読書のラインナップにおすすめしたい、人気のシリーズ絵本をご紹介します。
工藤ノリコさんの人気シリーズ、5匹のヒヨコのきょうだい「ピヨピヨ」たちのおばあちゃんとの楽しくておいしいひととき『ピヨピヨ おばあちゃんのうち』。放課後を共に過ごすおじいちゃんと孫の奇想天外でユーモアたっぷりなおしゃべり時間を描いた岡田淳さんの『いいわけはつづくよ どこまでも』。世界的大ヒット『マップス 新・世界図絵』には未収録の24カ国を集めた続刊『マップス・プラス 新・世界図絵』が登場!魅力あふれる絵地図を眺めながら、本の中で旅する気分を堪能できます。
おやすみ絵本、わらべ歌、オノマトペ。自分の塗った絵がアニメーションとして動き出す画期的なぬりえなど、乳幼児から小学生、大人まで夢中になる本がそろいました。この一冊をきっかけに、シリーズ通しての読破もぜひ!
出版社からの内容紹介
アンパンマンがおやすみパトロールへ出発!
みんな寝る準備ができたかな?
寝ようとしているみんなに、「おやすみなさい」とおふとんをかけていくしかけが楽しい、おやすみ前にぴったりの絵本です。
★くり返しが心地いい!
順番におふとんをかけていくという、同じ展開がくり返されることで、おやすみ前の心が落ち着きます。
「自分もおふとんがかかったら寝るんだ」と自然に入眠意識が高まります。
最後は、読者のみんなに、アンパンマンが「おやすみなさい」を言ってくれますよ。
★おやすみ前の準備の確認ができる!
「パジャマにお着替えできたかな?」「歯みがきできたかな?」と、アンパンマンがおやすみ前の準備の確認をしてくれます。
絵本と同じように確認することで、おやすみの時間だと認識できます。
この書籍を作った人
1919年高知県生まれ。東京高等工芸学校図案科卒業。高知新聞記者、三越宣伝部のグラフィックデザイナーなどを経て独立。漫画家として活動する。1973年最初の絵本『アンパンマン』(フレーベル館)を刊行。『アンパンマン』は人気が高まりアニメ化され現在も子ども達に大人気キャラクターとして広く知られている。また同時期に雑誌「詩とメルヘン」(サンリオ)を創刊し、30年間編集長を務めた。主な作品に絵本『やさしいライオン』『チリンのすず』(フレーベル館)、作詞に『手のひらを太陽に』『それいけ!アンパンマン』など。90年、勲四等瑞宝章受賞。95年、日本漫画家協会文部大臣賞受賞。日本漫画家協会理事長。
出版社からの内容紹介
赤ちゃん絵本の名手、とよたかずひこによる、たいそう絵本第5弾!
@振付イラストA楽譜B動画2次元コードつき。
「読んで、歌って、ふれあって♪」親子で何度も、
いく通りにも楽しめる手遊び絵本。
♪げんこつやまの たぬきさん おっぱいのんで…♪
おなじみのわらべ歌がお話絵本になりました。
歌詞に登場する「げんこつやま」で、動物たちが山登り。
うさぎさん、ぶたさん、くまさん、パンダさん…
次々登っていくうちに、驚きの生き物もやってきて…!?
好評のとよたかずひこの「たいそう絵本」シリーズ5作目。
巻末には振付と楽譜、さらに遊び方が簡単にわかる
【手遊び動画】2次元コードつき。0歳から。
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。主な絵本に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボン」シリーズ、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこ ももんちゃん』[第7回日本絵本賞]などの「ももんちゃん あそぼう」シリーズ、『おにぎりくんがね‥』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』『ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ』[第56回高橋五山賞](以上童心社)などがある。
出版社からの内容紹介
気持ちや動き、状態を表す言葉、オノマトペ。
ドキドキ、ムシャムシャ、ドドーン、ゴロゴロ……。
おやおや不思議!オノマトペで表現されると気持ちも動きも状態も、生き生き伝わってきます。
そして…実は妖怪たちだって、オノマトペが大好き。
オノマトペを楽しみながら、暮らしています。
はらはら はらら
ひらひら ひらら
ぴょんぴょん ぴょぴょーん
ぴょぴょーん ぴょん
さあ、妖怪たちといっしょにオノマトペ。
吹き出さずに、ちゃんと言えるかな?
ぜひ、声に出して読んでみてくださいねー。
この書籍を作った人
1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。
この書籍を作った人
僕にとって、絵本をつくるということは「あ!いいな」の気分が形にできるかどうかということです。だから、きょうも「いい気分」を探しています。1955年東京生まれ。セツ・モードセミナー研究科卒。グラフィック・デザイナー、イラストレーター。初の絵本作品は『おとうさんびっくり』(絵本館)。他に月刊漫画「ガロ」に描いた漫画を絵本化した『さがしものはネコ』(架空社)、主婦の友あかちゃんえほんシリーズ『みつけたよ!』『まあだだよ!』(主婦の友社)、『ばけれんぼ』(PHP研究所)、『まよなかのほいくえん』(いとうみく/文 WEB出版)、妖怪絵本シリーズ『妖怪横丁』『妖怪遊園地』『妖怪温泉』『妖怪食堂』(絵本館)など。
出版社からの内容紹介
りんごくんたちは、おおきな公園にお出かけ。そこで出会ったきういちゃんに、みかんちゃんは「いっしょにあそぼうよ」と誘います。ながいすべりだいでは、「きういちゃんおさきにどうぞ」。行列のブランコは「ならんでまっていようよ」。大きなトランポリンを見つけて走り出したみかんちゃんときういちゃん。気づいた時にはりんごくんたちとはぐれて、迷子になっていました…。かわいいくだものたちが、安全に仲良く遊ぶためのお約束を伝えます。
この書籍を作った人
絵本作家。1978年生まれ、埼玉県出身。武蔵野美術短期大学卒業。主な絵本に、『ごめんやさい』『おしえてくやさーい』(おやさい生活えほんシリーズ/ひかりのくに)、『おさんぽのおやくそくだもの』(文・きだにやすのり/あかね書房)、『おせちいっかのおしょうがつ』(佼成出版社)、『なっとうぼうや』(学研プラス)、『ごはんのとも』(文・苅田澄子/アリス館)、『おだんごねこさま』(文・令丈ヒロ子/岩崎書店)、『いちごサンタ』(文・大塚健太/kodomoe2021年12月号付録絵本)など。食べ物と子育てをテーマにしたユーモアあふれる絵本を描いている。
みどころ
5匹のヒヨコの兄弟がとっても愛らしい工藤ノリコさんの「ピヨピヨ」シリーズ最新刊。
第6弾はヒヨコたちがおばあちゃんのお家でおるすばんをします。
おばあちゃんに言われて、さくらんぼとしその葉を摘む、ひよこ兄弟。
「ふうー ピヨピヨ なかなか いっぱいに ならないや」と言いながらも、一生懸命お手伝いをして、おばあちゃんのところに持っていきます。
ヒヨコ兄弟が摘んだしそとさくらんぼを使って、おばあちゃんは夏にピッタリの飲み物と、ひんやりデザートを作ってくれます。それはいったい、何でしょうか?
暑い夏の日に、おばあちゃんの家に行くというのは、多くの子どもたちが体験しているであろう、夏のイベントのひとつ。普段とは違う環境の中にいるヒヨコ兄弟の姿に、共感を覚える子どもたちも多いと思います。
おばあちゃんが作ってくれる飲み物とデザートは、さすが工藤さん! と感動してしまうほど、涼やかで、おいしさがページからあふれ出します。大人は懐かしさを覚え、子どもは「私も、作ってみたい!」と好奇心に目を輝かすデザートになっているのもポイントです。
おばあちゃんのお手伝いをしたり、一緒に料理をしたり、お父さん、お母さんが子どものころのアルバムを見たり……。帰省したときに感じる「あるある」が随所にちりばめられた、「家族っていいな」と幸せな気持ちになる一冊です。
この書籍を作った人
1970年、横浜市生まれ。女子美術短期大学卒業。絵本作家、漫画家。絵本に『センシュちゃんとウオットちゃん』(小学館)『セミくん いよいよ こんやです』(教育画劇)『寿限無』(ほるぷ出版)『フローリアとおじさん』(白泉社)『ペンギンきょうだい れっしゃのたび』(ブロンズ新社)『ピヨピヨ スーパーマーケット』『ピヨピヨ メリークリスマス』『ピヨピヨ もりのゆうえんち』(佼成出版社)、読み物に『letters レターズ』(偕成社)『マルガリータとかいぞく船』(あかね書房)、マンガに『さすらいの就職犬!ワンワンちゃん』(白泉社)など多数。
出版社からの内容紹介
アンリくんは、フランスにすんでいます。
なかよしのねこのミシェルくんも、
同じ家にすんでいます。
ふたりはおばさんの住む農場に
あそびにいきました。
農場には、いろいろな動物がいます。
ミシェルくんは、牛や馬、犬、ニワトリ、
どの動物も「にがてだよ」といいます…。
(「アンリくん、どうぶつだいすき」)
ある日、アンリくんはミシェルくんを、
昼ご飯にしょうたいします。
ミシェルくんは、ナプキンを見て、
これはなに? フォークを見て、なにに使うの? と、テーブルマナーを知りません。
出てくる料理に、手をつけません…。
(「およばれ」)
ミシェルくんが薬を買いに行くというので、
アンリくんはいっしょに薬局に行きました。
アンリくんは、薬剤師さんに
「熱はあるの?」ときかれ、
「ありません」
「おなかが痛いの?」「いいえ」
「頭がいたいの?」
「いいえ、薬をほしがっているのは、
ぼくじゃなくて、ネコのミシェルくんです」
とアンリくん。
でも、ほんとうは…?
(「くすりをかいに」)
楽しいお話が3つ入った
『こんにちは、アンリくん!』続刊です。
出版社からの内容紹介
おじいちゃんはおとうさんのおとうさん。近くのアパートにひとりでくらしてる。おとうさんとおかあさんは仕事で家にはいないから、学校がおわったら、ぼくはおじいちゃんのアパートにいく。
手をあらってうがいして、テーブルの前のいすにすわったら、麦茶とおやつがでてくる。おじいちゃんはぼくに、いろんな話をしてくれる。
すごいクシャミのせいで追放されてしまったときのこと(「おじいちゃんのクシャミ」)や、友だちが先生にした奇想天外な遅刻のいいわけ(「いいわけはつづくよどこまでも」)、セールスマンをしていたとき営業に行ったお城で、とある王様を助けた話(「こんなところに王様が」)など今回の話は6話。
産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞の『願いのかなうまがり角』とおなじおじいちゃんと孫がおくる関西弁のユーモアあふれる連作短編。
この書籍を作った人
1947年兵庫県に生まれる。神戸大学教育学部美術科を卒業後、38年間小学校の図工教師をつとめる。1979年『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』で作家デビュー。その後、『放課後の時間割』(1981年日本児童文学者協会新人賞)『雨やどりはすべり台の下で』(1984年産経児童出版文化賞)『学校ウサギをつかまえろ』(1987年日本児童文学者協会賞)『扉のむこうの物語』(1988年赤い鳥文学賞)『星モグラサンジの伝説』(1991年産経児童出版文化賞推薦)『こそあどの森の物語』(1〜3の3作品で1995年野間児童文芸賞、1998年国際アンデルセン賞オナーリスト選定)『願いのかなうまがり角』(2013年産経児童出版文化賞フジテレビ賞)など数多くの受賞作を生みだしている。他に『ようこそ、おまけの時間に』『二分間の冒険』『びりっかすの神さま』『選ばなかった冒険』『竜退治の騎士になる方法』『カメレオンのレオン』『魔女のシュークリーム』、絵本『ネコとクラリネットふき』『ヤマダさんの庭』、マンガ集『プロフェッサーPの研究室』『人類やりなおし装置』、エッセイ集『図工準備室の窓から』などがある。
この書籍を作った人
1980年、東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了。漫画家・イラストレーター。 挿画に『ひらけ!なんきんまめ』(小峰書店)、『日曜日』シリーズ(講談社)など。絵を担当した絵本に『だいくのたこ8さん』(くもん出版)、『まよいみちこさん』(小峰書房)、『ふしぎなかばんやさん』(鈴木出版)、『おすしですし!』(あかね書房)など。作絵の絵本に『おしっこもらスター』(あかね書房)、『ふしぎなえき』(交通新聞社)など。漫画に『クッキー缶の街めぐり』(青林工藝舎)などがある。
出版社からの内容紹介
アニメーションの声優には、俳優として活躍する杏さんを起用! 紙とデジタルで楽しむフランス生まれの新しいぬりえシリーズです。
「ぬりえーしょん」は、紙の伝統とデジタルテクノロジーを融合させたフランス生まれの画期的なぬりえシリーズ。モバイルアプリ「BlinkBook」を使って、ぬりえをアニメーション化できる仕組みで、子どもの想像力、表現力、デジタル技術への好奇心をはぐくむ学習ツールとして、世界中で高い評価を受けています。
本書のテーマは「恐竜」。なが〜い首の巨大なディプロドクス、よろいのような皮膚とこん棒のようなしっぽを持つエウオプロケファルス、そして……大きなあごと鋭いつめのティラノサウルス! 恐竜たちの不思議をぬりえとアニメで楽しもう!
※ぬりえ8枚を収録。各30秒、計4分間のアニメーションが楽しめます。
※本書『うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 恐竜』で遊ぶには、専用のモバイルアプリケーション「BlinkBook」が必要です。「BlinkBook」は、App StoreおよびGoogle Playにて無料でダウンロードできます。お手持ちのタブレットまたはスマートフォンがアプリと互換性があることをお確かめください。
出版社からの内容紹介
ポーランドで人気の絵本作家夫妻による『マップス 新・世界図絵』に未収録の24か国をあらたにまとめました。各国の地図に、食べ物、歴史的な建物、有名な人物、動物、植物…さまざまな分野のイラストをちりばめ、楽しく紹介します。『マップス 新・世界図絵』と併せてギフトにおすすめです。
文:竹原雅子 編集:木村春子