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2024年9月 新刊&おすすめ絵本

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絵本紹介

2024.09.17

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9月17日は中秋の名月 美しい月の絵本(2024年9月 新刊&おすすめ絵本)

目次

月が美しい季節。秋の夜空に浮かぶ月をただ眺めているだけで、穏やかで澄んだ感覚に包まれます。まるで月と一対一で対話しているような心もちにも。 平安時代に中国から日本の貴族社会に伝わったお月見の風習は、江戸時代には庶民の間でも親しまれるようになったのだそうです。時代の流れの中、その意味合いも変化してきました。古来の人々は月になにを思い、月とどんな話をしたのでしょう。

秋の夜の束の間のひととき、月を見上げてみませんか。
そしてぜひ、月を描いた絵本も手にとってみてください。
絵本に出てくる月は、とても表情豊か。優しく見守っていてくれたり、話に耳を傾けてくれたり、時にはドキッとするような怪しさをまとったり。カレーの具材にまでなっちゃう変幻自在ぶり、でももしかしたらちょっと美味しいかも……? 美しいだけではない、驚きの月の姿に出会うことができます。

今年の中秋の名月は9月17日。 みなさんの目に映る月は、どんな顔をしているでしょうか? 

あなたは、大切な宝物ーー愛情を伝え合う親子のやさしい時間。アメリカで200万部のベストセラー『だいすきだよ おつきさまにとどくほど』おやすみ絵本にも

  • だいすきだよ おつきさまにとどくほど

    みどころ

    毎朝いっしょに起きて、いっしょに遊んで。背中にのせてお山のてっぺんに行き、魔法みたいな空を見て。ぎゅっとして、おはなすりすりして。今日もまた一日いっしょ。楽しかったね。さあ、だっこでねんね。

    あなたは、だいじな宝物。この上なくたいせつで、小さなかわいい宝物。

    「だいすきだよ。お月さまにとどくほど」

    湖の向こうに昇る朝日。白く輝く山々に囲まれた草原。寝ころべば空にはオーロラが光り、夜になれば夜空に浮かびあがるまるい月。そんな美しい背景の中で描かれるのは、あふれる愛情に包まれる白くまの親子。絵を見てうっとりした気持ちになっていると、聞こえてくるのは心地よい優しい言葉の数々。絵本の中の親子と自分たちが重なっていくようです。

    おやすみ前に過ごす「甘くて幸せな時間」。それが、子どもたちにとってどれだけ大切なものなのでしょう。絵本を読みながら積み重ねていってくださいね。手にとりやすいサイズ、丈夫なボードブック、英語の表記、嬉しいポイントも揃っています。

この書籍を作った人

前田 まゆみ

前田 まゆみ (まえだまゆみ)

神戸市生まれ。神戸女学院大学英文学科卒。おもに草花の絵を中心に1994年ごろから絵本作家として活動。著書に『野の花えほん』『いきもの図鑑えほん』(あすなろ書房)、『幸せの鍵が見つかる世界の美しいことば』(創元社)など。絵本に『くまのこポーロ』『おさんぽ』『おかいもの』(主婦の友社)、翻訳書に『翻訳できない世界のことば』(創元社)、『もしかしたら』『だいすきだよ おつきさまにとどくほど』(パイ・インターナショナル)などがある。ふだん着るものの多くを自分で縫うなど、縫い物が好き。近年、弓道を嗜む。京都市在住。

おなかペコペコ、今日はカレーにしよう。海王星をザク切りに、金星は輪切り、水星はみじん切りにして……『まるごとうちゅうカレー』はどんな味?!

  • まるごとうちゅうカレー

    みどころ

    暗い宇宙のただなかで、太陽をめぐる8つの惑星。みんなの地球は青く輝き、土星の輪っかは美しく、今日も変わらずそこにある。これから、なにが起きるのかも、知らないままに……。

    とつじょ宇宙に鳴り響く、グ〜と大きなおなかの音。そしてニョキっと伸びてくる、巨大な腕。腕はおもむろに海王星をわしづかみにすると、包丁でザクザク、ひとくち大に切っちゃった!?

    巨大な腕は、ほかの惑星もぜんぶかき集めると、いっきに下ごしらえをはじめます。火星はむかれ、金星は輪切り、水星は細かくみじん切り。それからアツアツのフライパンで、いっぺんにジュー! そして、地球にも腕はのびてきて──?

    想定外のスケール感に、思わず笑いが込みあげる! ホットケーキにオムライス、お料理をつくる様子を描いた絵本は数あれど、まさか、惑星を材料にしたカレー作りを描いたものは初めてでしょう。

    著者は、人の体をキャンバスにした独創的な作品を発表する、アーティストのチョーヒカルさん。表面に絵を描くことで、ある食べ物をまったく別の食べ物に変身させる『じゃない!』や、騙し絵のようなボディペイントを描いた『なにになれちゃう?』など、絵本の分野でも大活躍! 緻密かつ、みずみずしいイラストで、まさかのアイデアをかたちにする作品を発表しています。

    本作でとにかく不思議なのは、だれも食べたことがなければ、調理だってしたことのないはずの惑星たちが、なぜだかとってもおいしそう、ってこと! ひとかけらの太陽に、炊飯器の中の天王星、そしてなにより、思いもよらないかたちで調理されることになる、月。その舌触りや味まで思い浮かんでくるほどのリアリティは、魔法のようです。

    そうして完成するのが、あまりにも丸ごとすぎる『まるごとうちゅうカレー』。 炊いた天王星に染み込む、太陽のカケラが溶けた星空のルーが、なんとも食欲をそそります。
    ああ、もうがまんできない! ……けど、スーパーに惑星は売ってないだろうなあ。

「PHPにこにこえほん」シリーズ

この書籍を作った人

チョーヒカル

チョーヒカル (ちょーひかる)

1993年東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。身体にリアルで精緻な絵を描くボディペイントアーティストとして、広告・テレビを中心に世界を舞台に活躍。著書に『絶滅生物図誌』(雷鳥社)、『エイリアンは黙らない』(晶文社)など。絵本に『じゃない!』『やっぱり じゃない!』(フレーベル館)、『なにになれちゃう?』(白泉社)。

いつも一人ぼっちのふくろうのフーフー。唯一の話し相手、お月さまがやせていく様子が心配になり……乾栄里子さん×西村敏雄さんの最新作『おつきさまのりんご』

  • おつきさまのりんご

    出版社からの内容紹介

    昼間寝て、夜に活動するふくろうのフーフーは、いつもひとりぼっち。お月さまだけが話し相手でした。そして、お月さまが青白くやせてくると、心配して塔のてっぺんにりんごを置きます。そのりんごは……

この書籍を作った人

乾 栄里子

乾 栄里子 (いぬいえりこ)

1964年東京都生まれ。東京造形大学デザイン科卒業。大学卒業後インドへ渡り、バナスタリ大学でテキスタイルを学ぶ。床屋さんと動物たちとのやりとりをユーモラスに描いた絵本『バルバルさん』(絵・西村敏雄 福音館書店)で絵本作家デビュー。東京都在住。

この書籍を作った人

西村 敏雄

西村 敏雄 (にしむらとしお)

愛知県生まれ。東京造形大学デザイン科卒。インテリアとテキスタイルのデザイナーとして活動後、絵本の創作を始める。第1回日本童画大賞優秀賞受賞。絵本に『バルバルさん』『もりのおふろ』『どうぶつサーカスはじまるよ』(福音館書店)、『どろぼうだっそうだいさくせん!』『もじもじさんのことば劇場 オノマトペの巻』(偕成社)、『そこにいますか―日常の短歌』(岩崎書店)、『うんこ!』(文溪堂)、『どうぶつぴったんことば』(くもん出版)他多数。

お得意の魔術でお月様を空から落としてしまったムッシュ・ムニエル。その月を入れたカバンを盗まれた?!人気シリーズ第3弾『ムッシュ・ムニエルとおつきさま』

  • ムッシュ・ムニエルとおつきさま

    出版社からの内容紹介

    大人気のシリーズ第3弾。
    なんと今回は、魔術で空の月をカバンの中に入れてしまったムッシュ・ムニエル。その上、ふたごのはかせにその大切なカバンをとられてしまいます。さあ、たいへん!
    どきどきさせる展開は、ムッシュ・ムニエルの得意わざ。

「ムッシュ・ムニエル」シリーズ

この書籍を作った人

佐々木 マキ

佐々木 マキ (ささきまき)

1946年神戸市生まれ。絵本に『やっぱりおおかみ』『まじょのかんづめ』『おばけがぞろぞろ』『くりんくりんごーごー』(以上福音館書店)、『変なお茶会』『ピンクのぞうをしらないか』『はいいろこくのはいいろひめさま』『ムッシュ・ムニエル』シリーズ(以上絵本館)、『やまからきたペンギン』(フレーベル館)『ねむいねむいねずみ』シリーズ(PHP研究所)、『おばけのばむけ』(教育画劇)など。童話に『なぞなぞライオン』『おれはレオ』(以上理論社)などがある。

すすきやお団子をお供えし、丘の上でお月見のはじまり!みんなが盛り上がる中、お月様を飲み込もうとしている妖怪が……?!『ようかいむらのまんまるおつきみ』

  • ようかいむらの まんまるおつきみ

    出版社からの内容紹介

    月見の丘で、すすきやおだんごをおそなえしてお月見がはじまりました。大だぬきと小だぬきのはらつづみがもりあがってきたとき、お月様がどんどん丘に近づいてきます。のづちのようかいのぱっくりんがお月様をのみこもうとしているのです。お月様がのみこまれると夜はまっくらやみになります。お月様はいったいどうなるのでしょうか。

「ようかいむら」シリーズ

この書籍を作った人

たかい よしかず

たかい よしかず (たかいよしかず)

大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。

森に住むひとりぼっちのフクロウが出会ったのは孤独なコウモリ。お月さまが大好きなふたりは、すぐに仲良くなったけれど……『つきの よるは さわがしい』

  • つきの よるは さわがしい

    出版社からの内容紹介

    とおいむかし、ある森にフクロウと空をとべないコウモリがすんでいました。ひとりぼっちのいっぴきといちわは、はなしをするとすぐになかよくなりますが、じつは…。お月さまをめぐる三角関係のすれちがいをユニークに描いたおはなしです。

ブランコとダンゴムシ、ナマズとやなぎ、くじらと灯台……意外なふたりが仲良しになる不思議な月夜。シュールな井上洋介ワールド全開『つきよのふたり』

  • つきよのふたり

    みどころ

    夜は、子どもにとって、どんな存在なのでしょうか。

    真っ暗で、何も見えなくて、怖いもの。
    その暗闇からおばけがやってくるんじゃないかって、恐ろしいもの。
    もっともっと遊びたいのに寝なければならない、悔しいもの。

    そんな風に、ネガティブなイメージが多いかもしれません。

    この絵本は、子どもたちが寝静まった夜が舞台。
    それもきっと、10時や11時ではなく、2時か3時くらいの真夜中です。
    自分が寝ている間に、いろんなものたちが、お外ではなかよくしている。
    例えば……
    「つきよに ナマズとやなぎ なかよし」
    「つきよに ゆうびんポストとじてんしゃ なかよし」
    「つきよに チョウチョとせんろ なかよし」
    各ページに1組ずつ、「つきよのなかよしたち」が登場します。

    子どもにとって夜のイメージが大きく変わることになるかもしれません。

    中にはきっとお子さんが知らないものも出てくるでしょう。
    (灯篭、ドラム缶、灯台など……)
    これって何?と興味を持ったお子さんには、「これはね……」と説明してあげてくださいね。
    お子さんの新しい世界が広がるはずです。
    そして、「チョウチョとせんろは、どうしてなかよしなのかなぁ?」などと、「なかよしの秘密」を親子で探ってみるのも楽しいかもしれません。
    大胆に描かれた井上洋介さんの絵もまた魅力のひとつ。お母さん、お父さん世代には、『くまの子ウーフ』の絵が、なじみ深いのでは?
    じんわりした絵の具のにじみの中に、真夜中の静寂とどこか楽しげな逢瀬が、見事に表現されています。

この書籍を作った人

井上 洋介

井上 洋介 (いのうえようすけ)

1931年東京都生まれ。第37回小学館絵画賞、第6回日本絵本大賞、第25回講談社出版文化賞受賞。画集に『木版東京百画府』(京都書院)、『電車画府』(パルコ出版)など。絵本に『まがればまがりみち』『あじのひらき』(福音館書店)、『でんしゃえほん』(ビリケン出版)、『あなぼこえほん』(フレーベル館)、『ぼうし』(イースト・プレス)、『ぶらぶらどうぶつえん』『わっ』『やまのばんさんかい』(小峰書店)など多数。漫画、イラストレーション、本の挿絵など、幅広く活躍。多彩な仕事を紹介した『井上洋介図鑑』(河出書房新社)がある。

地球の人たちの仲間に入りたい『月おとこ』は流れ星のしっぽにつかまり念願の地球へ!ところが……トミー・ウンゲラーが描くスリリングで不可思議なおはなし

  • 月おとこ

    出版社からの内容紹介

    月にすんでる月おとこは、たのしそうな地球のひとたちとなかまになりたいと思っていた。そしてある日、流れ星のしっぽにつかまり、地球におちてくる。みんなびっくり仰天の大さわぎ。月おとこは、ろうやに入れられてしまうが…。国際アンデルセン賞受賞作家の夢あふれるお話。

この書籍を作った人

トミー・ウンゲラー

トミー・ウンゲラー (とみーうんげらー)

1931年フランスのストラスブール生まれ。1956年にアメリカに移住し、画家・漫画家・絵本作家や広告美術など幅広く活躍。ヘラルド・トリビューン賞、国際アンデルセン賞画家賞等を受賞。主な絵本に、『すてきな三にんぐみ』(偕成社)、『ぺちゃんこスタンレー』(あすなろ書房)、『へびのクリクター』(文化出版局)、『ゼラルダと人喰い鬼』(評論社)などがある。

動画公開中

文/竹原雅子
編集/木村春子

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