のびほうだいの爪とぼうぼう頭でおなじみの絵本。もともと開業医ホフマンが3歳半の息子に描いてあげたもので、これが大評判となり、600版以上を重ねて、絵本史上最大の成功作となりました(原典は1847年版)。
ともかく強烈な内容と絵です。20年以上前に12歳年の離れた弟の、4歳のクリスマスに贈りました。さすがドイツというべきか、徹底したしつけに妥協はないといった感じです。身支度をしない→不潔→嫌われ者になる。火遊びのつけ→焼死。ながら行動の結果→不注意から川に転落→溺死。などなど・・・が短い詩のようなかたちでこれまたすごい絵と一緒に何篇も入っています。一見すると怖すぎて子供に悪いのでは?と思ってしまいますが、大人が読むとその滑稽さにかなり笑えます。そんなふうに笑いながら面白おかしく読んであげると、幼稚園くらいの子供は大喜びです。そしてなにかいうことを聞かないことをしたとき(たとえばお風呂に入らないとか)に、この本の話を引き合いに出すと、もう、効果覿面です。究極のしつけ本。このくらいの強烈さが今の日本の家庭には必要な気がします。 (マヌエラのママさん 30代・ママ 女の子0歳)
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