ひっこしが大好きなルフラン。うみべのまちからやまのほうへいく途中、急に強い風がサーッと吹いてきて地面の中に吸い込まれて・・・気が付くと何にもない真っ白の世界!そこで出会う人々はみんな何も書いていない真っ白な本を読んでいるのでした。そこでルフランも双子のナンニモとナンデモに手伝ってもらいながら、自らが見つけるお話の世界への旅に出発します。 最新の荒井良二ワールド「ルフラン ルフラン 2」は真っ白な紙の上を旅しながら絵本の世界を作っていく、まるで荒井良二さん御本人の様。少し前に見たテレビ「ようこそ先輩」で子供達に絵本の作り方を教える姿から連想させられているのかもしれませんが。とにかく真っ白な世界に浮き出してくる「もの」や「風景」のきらきらしてること。なにもかも生まれたての様な美しさがあるのです。何でもない日常のものばかりなのにね。そこに荒井さんの創作の秘密が隠されている?なんて思ってしまいます。 読み終わった後、勝手にルフランと一緒に荒井良二さんの頭の中を旅した様な気分になってしまったのでした。次はどこへ行く・・・。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ゆっくり ゆっくり ひっこしの とちゅうのはずが、かぜがふいたら ウワァァー!大きな話題となった『ルフランルフラン』が登場して早1年。ルフランのあたらしい旅がはじまります。
ルフランがあたらしく出会うのは、双子の女の子。本のあいだのくにっていったいどこにあるの? 本ってたのしいの? ルフランは好奇心旺盛。そして、とびっきり楽しいことが大好き。第11回日本絵本賞を受賞した前作の世界観をそのままに、あなたと共に、ルフランをあたらしい旅へと誘う荒井良二。こんなにも鮮やかで伸びやかな、諸行無常の世界って!必見です。
ルフランが迷い込んだのは、まっしろのせかい、みんながまっしろい本を読んでいるせかい。
「なんにもかいてないけれど、なんでもつまってるわ!」とこたえるナンニモとナンデモ。
必要なのは、ほんの少しの勇気!
そして、広がっていくのです。じぶんの中から、お話が次々と沸きだしてくるのです。
読んでいて、とってもドキドキしました。
だって、お話をつくるのは、じぶんなのです。
最初は恥ずかしそうに…、気づけば、次から次へとお話が溢れ出てくるルフラン。
とっても楽しそう!
じぶんの中に眠る何かを引き出してくれそうなお話でした。 (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子10歳)
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