季節感あふれる自然を背景に、14ひきの様子をじっくり眺めながら読んでいくのが楽しみな「14ひきの」シリーズ。12冊目のテーマは「おもちつき」。お正月にぴったりな内容ですね。
朝早くから準備が始まって、一日かけておもちを味わうまでが丁寧に描かれていきます。「おもちつき」の準備ってどんなことをするのでしょう。お米の下準備や、ついたおもちをのす方法、おもちのつき方までしっかり分かります。へぇー、うすの下にわらのざぶとんをしくんだ……なんて発見もいっぱい。
もう読者にお馴染みの、いっくんからとっくんまで子ども達が、それぞれ何をしているのか目で追っているうちに、気分はすっかり家族の一員。こんなにうきうきする行事を家族でできるなんて、やっぱり大家族って素直にうらやましくなってしまいますよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
薪をわるおとうさん。かまどに火を入れたおじいさん。おばあさんとおかあさんは、お米の準備。子どもたちも起きてきて、お手伝いします。さあ、いよいよおもちつき。ぺったんとったん、どんなおもちができたかな?
お父さんがまきを割り、おじいさんがかまどに火を入れ、おばあさんがお米の水をきり、それをさっちゃんがせいろに入れる。みんなで力を合わせてもちつきの準備。さあ、どんなおもちができるかな。14ひきのシリーズは我が家必須のシリーズです。家族が1つの目的のために協力する姿は令和の時代には珍しい光景かも知れませんね。
だからこそ、子どもに読み聞かせたい絵本でもあります。
(ぼんぬさん 40代・ママ 女の子4歳)
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