マグリーリさんの長年の夢は、自分で育てた野菜をおなかいっぱい食べること。「よし、この春こそ!」と決心して野菜をつくりはじめます。ところがある晩、はらぺこウサギたちがあらわれて、野菜の芽をむしゃ、むしゃ、むしゃ! 頭にきたマグリーリさんは畑のまわりに囲いをつくり……。おいしい野菜をめぐって、マグリーリさんとウサギたちの愉快ないたちごっこがはじまります!
自宅の庭で、念願の家庭菜園を始めたマグリーリおじさん。
でも、せっかく育てた野菜を3匹のウサギ達に食べられ、
畑の周りに囲いを作りますが・・・。
野菜を食べられまいと必死に囲いをエスカレートさせるマグリーリさんに対し、
食べにやってくるウサギ達はいたって無邪気。
「いち にい さん それっ! むしゃ!むしゃ!むしゃ!」なんて軽快な言葉のリズムに、息子はニコニコ。
繰り返されるうちに覚え、最後は一緒に声を出していました。
マグリーリおじさんには気の毒なお話なのだけど
リズムのよい言葉と絵のとぼけた雰囲気が
何とも言えない滑稽な味わいを醸し出しています。
ラストの、やけくそな表情のマグリーリさんと満足げなウサギ達を見て、
息子はいたずらが成功したときのように喜んで「もう1回!」
ムキになった方が負けなのは、我が家の親子ケンカと一緒かも。
声に出して読むと楽しさが増す作品、
園児さんへの読み聞かせにおすすめです。 (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)
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