「すてき」
授業中に隣の席の女の子が、ぼくを見てつぶやいた。 え、それってぼくのこと? ぼくがステキってこと? ぼくが、ステキだって?
すごく変な気分。ぼくのことを好きなわけでもないみたいだし。 でもよく見たら、ぼくってけっこうステキかも。 ステキって、なんだろう? どういうことだろう? よくわからないけど、いい言葉だってことはわかる。 うん、今日もいい朝だ。ぼくは……。
「すてき」の一言で気持ちを大きく揺さぶられる男の子。とまどいながらも、ステキの意味を必死に考え、前向きに捉え、いつの間にかステキな自分のことを好きにもなって。まだ思春期が来る前の、子どもらしい心の中の葛藤をユーモラスに愛らしく描き出すこの絵本は韓国から。
不器用ながら、でも大事な事に気づくことができたその瞬間。彼に見えている世界も少し広がったのかな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
授業中、隣の席の女子が「すてき」と、つぶやいた。え、それって、ぼくのこと⁉︎ 言われてみれば、ぼくってけっこうステキかも? でも、ステキって、どういうことだろう……? 思春期一歩手前の男子の気持ちを生き生きと描く。
ステキな勘違いでした。
でも、ちょっとした思い違いで、胸をときめかせた時があったことを思い出しました。
いきなり「ステキ」なんて言われたら、舞いあがってしまいますよね。
反対にネガティブな言葉を思い違いしてしまったら、思い切り落ち込んでしまうに違いありません。
何がステキなのか、思わせぶりな言い方の怖さを感じつつ、自意識についても考えたりしてしまいました。
でも、相手が桜なら仕方ないですね。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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