●「どうぶつのあかちゃん うまれた」ができるまで 作者の鈴木まもるさんの素敵なコメントが小峰書店のHPで紹介されています。 こちらからどうぞ>>>
自分の寝床で猫があかちゃんを産んだことから、動物はどういう風にあかちゃんを産むのか疑問に思い、上野動物園の園長に編集協力をお願いし、キリン、ゾウ、カバ、サイ、パンダ、コウモリなど様々な動物の出産に焦点をあてた絵本をつくりました。
『たんじょう』―――小宮輝之 上野動物園園長
飼育係の仕事をしていて一番うれしいことは動物の誕生です。 わたしは上野動物園でゴリラの出産に立ち会ったことがあります。お母さんのモモコが無事に出産し、あかちゃんを ちゃんと扱えるかどうか、心配しながら見守りました。モモコはあかちゃんを大事に抱え、体についているよごれやまくをきれいになめとったのです。 モモコは飼育係の今西さんの目の前で出産したので、あかちゃんが生きているのをすぐに確認でき、ビデオであかちゃんの様子も記録におさめることができました。 多摩動物公園でゾウの出産にも立ち会うことができました。アフリカゾウのお母さんアイは、はじめてのお産でオスのあかちゃんを産みました。アイはあかちゃんをどうしたらよいかわからなくて、足でけとばしたり、牙でおしたりして、わたしたちをハラハラさせました。飼育係の佐藤さんがとびらを開けて、ちょくせつアイに声をかけました。すると、どうでしょう。アイは急にあかちゃんにやさしく接するようになりました。 ゴリラもゾウも野生では群れでくらしています。なかまの出産を見ることもありますし、出産経験のあるメスたちに助けられ教えられて子を産み、子育てをします。信頼関係にある飼育係は、動物園の動物たちにとっては、心をゆるせる大事ななかまでもあるのです。 一人のあかちゃんが生まれることはわたしたち人間にとっても、大切ななかまの誕生ではないでしょうか。 (絵本の巻末に記載されている上野動物園園長小宮輝之さんのコメントより)
このお話は、色々な動物の赤ちゃんが生まれる瞬間の違いを描いたお話でした。動物によっていろいろな赤ちゃんの生まれ方があって、でも、どの生まれ方も母親の愛でいっぱいだっていう事。こんな素敵な題材の絵本は子供に読んであげるべきですね!! (イカリサンカクさん 20代・ママ 男の子6歳)
|