高層ビルが立ちならび、昼となく夜となく、通りをおおぜいの人々が埋めつくす都会。 高いビルのまどに、鳥がトンとぶつかった。だけど、だれも聞いていない。翼をいためて、広場にに落ちてきた。だけど、だれも見ていない。だれも気づかない。ウィルのほかには・・・・・・。 ウィルは行き交う人々の足もとに傷ついた鳥を見つけ、かけよりました。抱きかかえ、家に連れて帰ります。傷の手当てをして、新聞紙をしいた箱にそっと入れ、それから、何日も何日も時がすぎて・・・・・・。
ケイト・グリーナウェイ賞やボストングローブ・ホーンブック賞などを受賞した絵本作家ボブ・グラハムが、やわらかな筆使いで、都会の片隅にともる命の行く末を淡々と描き出します。 文章はほとんどありませんが、時にコマ割りをこどこしながら時間の流れを追う、温かみのある絵が、何よりも雄弁にメッセージを伝えてくれます。子どもとともにページをめくりながら、自分たちでお話を作り上げていくと、いっそう感動が増すかもしれません。
都会の高いところで、窓ガラスに ”トン”と、翼がぶつかった。
誰も聞いてない。誰も気づかない。小さな男の子ウィルだけが
翼を傷めた鳥に気が付いて、鳥を連れて帰って家族で介抱して
鳥が飛び立つまでを描いています。
優しいウィルに気がついてもらって、ウィルの両親だから、や
っぱり優しくて飛び立つまでに、丁寧に愛情を注いで世話が出来
たんだと思いました。忙しい都会でも、人間としても優しさは、持ち
たいなあと思いました。ウィル、ありがとうと、お礼が言いたいです (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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