でこちゃんの家に、いとこのらすたくんがお泊りにきました。家族みんなが、らすたくんばかりに注目するので、でこちゃんはなんだか面白くありません。ところが、でこちゃんはお母さんのふとした一言で、らすたくんと自分との「おんなじ」ところに気がつきます。二人ともショートケーキが好きで、いちごを最後に食べること、そして、食べる速さまで一緒だということ。
「それじゃあ……」と、二人は好きなことをつぎつぎと上げていきます。「へーんな、かお」、「あなとか隙間にはいること」、「ねんどのにおいをかぐこと」……。でも、一番好きなことは「にんじゃごっこ」をすること。
家族みんなが参加して、にんじゃごっこをすることになりました。らすたくんが帰る頃、二人はすっかり仲よしになっていました。
子どもたちが、小さなきっかけで仲よしになっていく姿が、微笑ましく描かれています。好評の『でこちゃん』の続編です。
でこちゃんのお家に泊りにきた、いとこのらすたくん(変わった名前、由来が気になる〜)。最初は、家族にちやほやされるらすたくんが、でこちゃんは気に入らない。でも、同じような年齢の相手は、とっても気になる存在で、だんだんと、二人の心の距離が近づいていく様子が、ユーモアたっぷりに描かれています。
思わず、自分の子どもの頃を思い出しながら、そうそう、こうやって子どもって仲良くなっていくんだよねぇと、なつかしい気持ちに浸ってしまいました。
でこちゃんの家族の楽しげな様子と、らすたくんを迎えにきたお母さんの顔汗の様子に思わず笑ってしまいました。 (ハリボーさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子5歳、)
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