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「楽をしたい」男が市場で買ったのは、馬の卵だったのです!男は卵からかえった動物を追いかけて…ゆかいなベンガル地方の民話。
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ことわざにもなっているベンガル地方の民話だそうです。
ダーという名のぐうたら男が主人公です。
ダーは楽をしたいと、市場で馬を買おうとするのです。
そこで、悪徳商人に言いくるめられて買わされたのが、「馬の卵」。
じつはかぼちゃなのですが、すっかり信じ込んだダーは、
持ち帰る途中、卵がかえったと勘違い、その場から逃げる動物たちを
次々と追いかけるのですね。
しかも、それぞれ隠れた場所で、違う動物とすり替わってしまい、
最後にはトラになってしまうところは、やはりベンガルですね。
テンポの速い展開はまるで落語です。
オチのセリフも巧いです。
とにかく、勘違いとはいえ、足の速い馬を追いかけるという前提なので、
スリリングな様子につい乗せられてしまいます。
絵もユーモアたっぷり、臨場感も伝わってきます。
「まゆつば」に近いこのことわざ、興味深いですね。
幼稚園児くらいから、楽しめると思います。 (レイラさん 40代・ママ 男の子20歳、男の子17歳)
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