いくさで燃える村から赤ん坊の泣き声が聞こえる。「まずい!」風来坊は燃える村へ走る。燃えさかる家の土間から赤ん坊を救いだした風来坊は、母子像と文を残した。戦に巻き込まれた村には、村人の影はない。
子供の名前を「風(ふう)」と名付け、自分のことを坊(ぼう)と呼ばせ、風来坊の子連れの旅が始まった。
川端誠さんの風来坊シリーズの1冊です。この本は、お父さんに是非とも読んで頂きたい作品としてお勧めします。なお、子供への読み聞かせは、少し大きくなってからが良いと思います。
川端誠さんといえば笑える作品が多いのですが、これには泣かされてしまいます。
◆ある日、風来坊は”風”に戦の話、両親の話をする。〜「いつあえるの?」「そのうちにな」〜(・_;)
◆風は雪だるまに、おかあ、おとう、ふう、ぼう と墨で書く。真っ白の雪の中に佇む風来坊。(;_;)
◆木の根元で今夜も眠る。風来坊が歌う子守歌は、1番は母、2番は父、3番は風来坊の歌。(/_;)
そして、ついに
◆「よかったな”風”。〜おれの仕事はこれまでだ。ついてくるな”風”。さらばだ。なくな!泣くな”風”」。(/_\)夕日を浴びながら走り去る風来坊。修行はしない、お経は読まぬ、だけど木彫りは天下一品。なけるぜ!風来坊(T_T) (ジョバンニさん 40代・パパ 男の子5歳、女の子1歳)
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