山のトンネルから、いいにおいがしてきたと思ったら・・・? トンネルからほかほか湯気のあがる大きな大きな焼きたてパンの列車がやってきました。 焼きたてパンの香ばしいにおいを胸いっぱいに吸い込む、あの幸せな気持ち! パン好きな子どもたちは始まりから釘付けですね。 パンは線路を走って駅へつき、駅で待っていた人たちが「パンだ!」と喜んで乗り込みます。 野をこえ橋を渡り、ふわりと浮かび上がって空へ。パンに乗って愉快な空の旅へ出発です。そして、ついたところはパンのくに!
さあ、ここからは、パンづくし、パンのオンパレードです。 パンの森、パンの家、パンでできた人たち。ロールパン、バゲット、田舎パン、レーズンパンにクリームパン・・・。 こんがりいい色に焼けたパンが画面いっぱいに広がります。知っているパンを探したり味を想像したりしているうちに、お腹がすくことといったら! 深見春夫さんの描くパンは、ふっくらと丸くて、かわいいうえにとっても美味しそうなのです。 ちぎったり、ほじったり、子どもが感じるパンの感触の楽しさがお話の中に入っているのも、ワクワクしてしまうポイント。 長いパンに子どもたちが一列に乗っている図だけで、何とも言えず楽しいのですが、想像力をかきたてる設定と、ドキドキの楽しい展開、そして美味しいものがいっぱい出てくる幸せ。絵本の楽しさがぎゅっとつまった一冊です。 パンの国に住む兄弟が主人公の第二弾『たのしいパンのくに』も一緒に読んでみてくださいね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
ある日、列車の形をしたパンが駅に到着しました。子どもたちが大喜びで乗り込むと……パンはフワリと空へ浮かびあがりました。
みんなを乗せたパンは、大きな雲の中に入っていきました。中は、パンでできた夢の国でした。すると、その国の人たちは、みんなに変わった形のパンを、たくさんご馳走してくれました。みんなはおいしいパンをお腹一杯食べることができました。
それから、みんなでパンの国を散歩していると、突然怪獣が現れ、一人残らず食べられてしまいました。みんなは、お腹の中からトンネルを掘って脱出しました。お腹に穴が空いてしまった怪獣は、ワンワン泣きだしてしまいました。反省した怪獣のお腹に、パンを詰めてあげると、お礼に、とっておきのおいしいパンをくれました。
そらとぶパンの楽しい冒険が、画面いっぱいに展開されます。子どもが大好きなパンが続々登場する絵本です。
お友達が紹介されていて、興味を持って手に取りました。
最初っから、子供たちも、私も、目が釘付け!
ちょっとドキドキ、すごくワクワク♪
そんな感じで話が進んでいくんです。
一気に読んでしまって、また、もう一度読みたくなりました。
ただ・・・おなかが空いていなくても、読んでいるうちに、パンを食べたくなっちゃうんですよね〜。
かいじゅうさんのしっぽのパン。
どんな味がするのでしょうか〜? (れんげKさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子6歳)
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