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アーネストとセレスティーヌは、森の中でちいさなもみの木を見つけました。もみの木がすっかり気に入ったセレスティーヌは、その木のそばで、アーネストとふたりっきりのクリスマスを過ごしたいとせがみます。
このシリーズは、どの本を読んでも心がゾワゾワします。
くまのアーネストとねずみのセレスティーヌの、ふたりの生活は、恋人関係のようであり、親子の関係のようであり、自分の概念では説明できない濃密なものだからです。
この巻では、クリスマスを巡ってふたりの心の微妙なズレが、少しスリリングではあります。
大勢の友だちと一緒にクリスマスを祝いたいアーネストと、二人だけで過ごしたいセレスティーヌです。
繊細でピュアな慈しみと、信愛は、大人の世界です。
甘くてとろけそうな絵本です。
このシリーズの他の絵本も読んで、二人を追いかけたくなります。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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