クリスマス前夜の神秘に満ちたひとときが描かれた作品。眠りにつけない子どもたちが、クリスマスのときめきや興奮を胸に秘めながら、ささやかな体験をします。広い居間でぱちぱちと火のはぜる音を聞いたり、色とりどりの飾りで輝くクリスマスツリーに見とれたり、しんしんと降る雪の中に響く歌声に耳を澄ませたり……。まるで時間が止まってしまったかのようなできごとは、特別な夜であるからこそ感じられる「不思議さ」でもあります。 イラストは鮮やかなオレンジを背景にした上品な黒のペン画。文章表現や空間構成に派手さはありませんが、雪の静けさ、部屋の暖かさ、子どもたちの気持ちなど、各場面の描写は十分五感に訴えます。言い換えれば、それほど巧みな描写力を備えた作品であるといえるのでしょう。 ――(ブラウンあすか)
まちにまったクリスマス・イブの夜。あたりはしずかに雪がふっています。「ねむるまえにみんなでしたへいってクリスマス・ツリーにさわっておねがいごとをしよう」。ねむれない子どもたちは、そっとベッドをぬけだして、階下へ冒険にでかけました。そこで子どもたちがみたものは…。『おやすみなさいおつきさま』で有名なマーガレット・ワイズ・ブラウンの遺作に、イタリアの舞台美術家出身のベニ・モントレソールが絵をつけた、静かで美しいクリスマスの絵本。
もうすぐクリスマスなので、
子どもたちと一緒に読もうと購入しました。
お話に出てくる子どもたちと同じ、
我が家は4人兄弟。
ちょうどぴったりだな、と思いながら読み始めましたが。
静かな、静かな、イブの夜の
じんわり、あたたかい、お話。
我が家の4兄弟は、まだちびもいるので
このお話を、みんなでしみじみ味わうのは
もう少し先かもしれません。
でも、一番上の小学2年のお兄ちゃんは
ひとりでじっくり読んでくれるかな。
私としては
大人が、夜、温かいお茶を飲みながら
ゆっくり、自分の時間を過ごすときに
ぴったりの絵本だと思います。 (よにんこママさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子6歳、女の子4歳、女の子1歳)
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