死神くんは、感じのいい男の子ですが、誰もそのことを知りません……。 人はみな、死神くんを見ると、こわがり、体がひえて、口がきけなくなります。でも、エルスウィーズだけは違っていました。「死」を子どもの目線でとらえた絵本。
リンドグレーン記念文学賞受賞作家の絵本 ちいさな死神くんは、みんなに「だいじょうぶ」と言ってあげたかったのです。――聖路加国際病院副院長、小児科部長 細谷亮太さん推薦!
うちの子どもたちに読みました。
私が図書館から借りてきたら、表紙の絵を気に入り「なにこれ、なにこれ」というので…。
もう下の子は小6、上の子は高校生になってしまいましたが、二人が二人ともこの作品をとても気に入ってくれました。
優しい響きの文章も、ソフトで可愛らしい絵も、最後に少女が“天使”となって帰ってくるところも好みだったようです。
『シニガミさん』(宮西達也:作)も『死神さんとアヒル』(ヴォルフ エァルブルッフ:作)も、
もちろん、この話に登場する死神くんも心優しいキャラクターでした。
また、グリムの昔話に描かれている『シニガミ』の話も、落語に描かれている『シニガミ』の噺も、登場する死神は筋を通していますが、決して怖い存在ではなく、それを見ている人間側の心のとらえ方で見えるイメージが違ってくるように感じました。
特にこの『ちいさな死神くん』では、子どもの死神くんの淋しさが見えて、感情移入してしまいました。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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