森小屋に3匹のくまが暮らしていました。1匹は小さなこぐま、1匹は中くらいのくま、1匹は大きいくま。 ある朝、朝食のおかゆがとても熱いので、3匹のくまはおかゆがさめるまで森の中を散歩することにしました。3匹がでかけている間、金髪の女の子がくまたちの家にやってきます。女の子はおなかがすいていたので、テーブルの上に置いてあったおわんのおかゆをそれぞれ一口ずつぺロッ。最後に口にした小さなおわんのおかゆが一番口に合ったので、女の子はこぐまのおかゆを全部食べてしまいました。次に女の子はとなりの部屋にあった大きい椅子、中ぐらいの椅子、小さな椅子に座ってみて、こまったことにちょうど座り心地がぴったりだったこぐまの椅子を壊してしまいます。そうこうするうちに眠くなり、寝室にあった大きなベッド、中くらいのベッド、小さなベッドに横になり、一番寝心地のよかったこぐまのベッドでスースー寝息をたてはじめるのでした。そこに3匹が戻ってきて…。
悪気のない女の子の行動とその足跡に、大きな声と中くらいの声と小さな声で驚くそれぞれのくまたちの反応がユーモラスです。仲むつまじく暮らすくまたちのほのぼのぶりは、小屋の中の持ち物にも表れています。おわんも椅子も、ベッドもみんな大きいもの、中くらいのもの、小さいものというようにすべて3つのサイズで揃えられ、きっと子供たちは3匹の生活を自分たちの生活に置き換えて、想像を膨らませることでしょう。 ――(ブラウンあすか ;絵本ナビ オフィシャルライター)
大きいお父さんぐま、中ぐらいのお母さんぐま、小さな子どものくまの3びきが森にでかけた間に、女の子がくまの家にはいりこんで……。芸術性豊かな文章と絵で作られた絵本です。
私が子供のころからある、みんな知っているお話です。が、普通に読んだらつまらない。それぞれのくまになりきり、太い声、女性の声、子供の声で呼んであげると、怖いながらも大喜びでした。名前も、聞きなれない名前であるために興味があるようでした。もう1冊、別の出版社の絵本もあるのですが、持ってくるのはいつもこの本でした。 (ヤマちゃんさん 30代・ママ 女の子10歳、男の子7歳、女の子3歳)
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