内容紹介 「神さま、神さま、心のやさしい、お耳のピーンと長いかわいい赤ちゃんが はやく生まれますように」 うさぎのラピとポコットの夫婦は神様にお祈りしました。ラピはおかの上のさくらの木の下で お空をながめてまいにちをすごしました。 ・・・そんなある日、ラピは神さまが赤ちゃんをくださったことに気がつきました・・・ ところが、「ちょっと、ラピのところの子うさぎったらピンクよ」「へんよねえ、わたしたちうさぎなかまにはピンクなんていないはずなのに」・・・ いろいろな人がいていい、違いを認め、互いに助け合う、「やさしい心」を大切にしてほしい・・・。 著者紹介 ■安藤和津(あんどう かづ) 東京都生まれ。 上智大卒業後、英国に留学。 その後、「CNNデイウォッチ」メインキャスターを経て、ラジオ・テレビで司会、キャスターを務め、 現在エッセイストとして活踵するほか、 コメンテーターとして多くのテレビ番組に出演し、文部科学省教育職員養成審議会委員も務める。 現在奥田瑛二さんとの間に2人の娘がいる。 主な著書にエッセイ「愛すること、愛されること」など。絵本の夫婦共作は2作目。 ■奥田瑛二(おくだ えいじ) 愛知県生まれ。 1979年映画「もっとしなやかに、もっとしたたかに」で主演デビュー。以降、俳優として映画、 舞台、テレビで活濯。特に映画では主演男優賞他受賞多数。 2001年映画「少女」を初監督、ベネチア国際映画祭他、 数多の映画祭に出品。 画家としては豊田市美術館をはじめ各地での個展を数多く開催する他、絵本「おさびし山のさくらの木」(あすなろ書房) の挿絵、小説の装丁も。
タイトルの通り春を思わせるとてもきれいな色使いのこの絵本。 絵は俳優として活躍されている奥田瑛二さんで、文章はコメンテーターの安藤和津さんが書いています。そう、ご夫妻共作の絵本なんです!ピンク色の子うさぎは体の色が他のうさぎと 違うから、と仲間はずれにされてしまいます。「この体の色が悪いんだ」と子うさぎが泣きながらピンク色を消そうと体をこするシーンはとても心を打ちます。この絵本の良さはうさぎたちの姿を通じて、それぞれの個性を互いに認め合うというとてもシンプルで分かりやすいことを改めて気付かせてくれることだと思います。子どもたちはこの絵本を通じて何を感じ取ってくれるのでしょうか?親子での読み聞かせにもピッタリなこの絵本を通じて、パパ・ママもお子様の感想に耳を傾てくださいね。大人である私たちの方がはっとさせられるような感想を聞くことができるのではないでしょうか。子どもたちはとても素直な心を持っているもの。絵本を通じてその心を育んでもらいたいですね☆
「ピンクのうさぎさん、こんなにかわいいのに!なんでほかのウサギとちがうからっていじめられるの?」5才の桃(姪っ子)は、読み聞かせている途中でほんとうに、素朴な疑問をぶつけてきました。私も働いていた保育園で、すでに6歳児のクラスの子がで「あの子とは口きいちゃだめよ」とグループを作っていたことを思い出しました。「人ってみんな違うんだよ。好きなことも嫌いなものも、見た目も背丈も。でも、この世にはたとえば桃ちゃんはひとりしかいないから、桃ちゃんの弟の龍もひとりしかいないから仲良くして大切にしなくちゃいけないんだよ。」うさぎのラピがみんなと仲良くなったラストに姪っ子は一安心していました。 (いがこさん 30代・その他の方 )
|