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あそこへ

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  • 絵本
作・絵: マリー・ルイーズ・フィッツパトリック
訳: 加島 祥造
出版社: フレーベル館 フレーベル館の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,320

  • ハッピー・リユース・プログラム対象作品

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作品情報

発行日: 2012年09月
ISBN: 9784577040386

子どもからおとなまで
26×27cm 36ページ

この作品が含まれるテーマ

みどころ

小さな鞄を手に持って、小さな女の子が歩いて目指す場所は「あそこ」。
「いつになったら たどりつけるのかしら?         
あそこへ いくのに どれくらい かかるかな?」
女の子が「あそこ」へ思いをはせながら歩く様子を見ながら、
読者はきっと考え始めているはず。
「あそこって一体どこのことだろう?」

いま自分がいる「ここ」ではない「あそこ」。
そういえば、子どもの頃の自分と言えば、まだ見知らぬ「あそこ」への憧れの気持ちでいっぱいだった気がする。
まだ行ったことのない場所、会ったことのない人との出会い、もっと大人になった自分がいる世界・・・。
「どこか」ではなく「あそこ」。
そして、その気持ちは色々な経験や喜びや不安が重なっていきながらも、
本質的には変わっていないのかもしれない、とも。

翻訳をされている詩人の加島祥造さんが語ってくれます。
「人生とはまだ知らない『あそこ』への旅。
遠いのか、近いのか。楽しいのか、こわいのか。
まだ見知らぬ『あそこ』へ、いつか自分も行く・・・と感じる心が大切なのだ」

子どもでも大人でも、少し立ち止まってしまった時。
小さな女の子の心の冒険と一緒に、
自分にとっての「あそこ」をもう一度探しにいってみるのもいいのかもしれません。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

あそこへ

あそこへ

出版社からの紹介

人生とはまだ知らない「あそこ」への旅!        
アイルランドの実力派作家が描く、普遍的で深いテーマを『求めない』の詩人、加島祥造がひもとく。
小さな女の子が手に鞄を持って歩いていく。   
「いつになったら たどりつけるのかしら?         
あそこへ いくのに どれくらい かかるのかな?    
あそこへ いったとき あたし、とっても おおきくなっているのかな?」           
まだ見知らぬ「あそこ」をめざす女の子の心の冒険!

ベストレビュー

「あそこ」の概念

“There”という一言。
日本人が思う「あそこ」と外国人が思う「There」では微妙に違うかもしれません。
私は、「あそこ」という言葉をさほど深みをもって考えたことはありません。
しかし、この本を読んで、実に感慨深い概念だと再確認しました。
「ここ」ではない「あそこ」は別世界なのです。
遠いのでしょうか?
大人の世界なのでしょうか?
夢がかなうのでしょうか?
怖いところなのでしょうか?
誰もが目指すのでしょうか?
いろいろ考えているうちに、少女は「あそこ」を目指すのは「明日」にしようと決めました。
それほど、深みも距離感も重量感も可能性も…様々なものが詰まっている「あそこ」。
きっと、そこまで考えることもなく多くの人は成長し、いつのまにか大人は「ここ」で手いっぱいになってしまっているのです。
子どもたちが思う、「あそこ」に向かう夢を、一緒に考えたいと思いました。
(ヒラP21さん 50代・パパ )

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