その日、ぼくたちは飛びたった。はるか遠くにあるという新しい世界へ、約束の地をめざして。 ぼくたちは大きくなり、もう立派に飛べるようになったのだ。 「さあ、ゆくぞ」「がんばるのよ」父と母に励まされながら、高い高い空へと出発したのです。 連なる山脈を見下ろしながら時にはかぎとなり、静かな海上では低く低くさおとなり。 昼も夜も、風の日も、くる日もくる日も飛びつづけたのです。 そして、とうとうある日…。
雄大で迫力のある自然、その中をぐんぐん突き進んでいく力強い鳥たちの群れ。 この息を呑むほど壮大な物語の舞台となっているのは、北極。 作者のあべ弘士さんが、実際に訪れた北極のスヴァールバル諸島で出会ったというカオジロガンの家族が、初めての越冬のためにする渡りの旅の様子を描いているのです。 北極海の渡りは、実に3000キロ以上にもおよび、約一ヶ月のあいだ、カオジロガンの家族たちは飛び続けるそうです。「新しい世界」をめざす長い旅というのは、私達の想像をはるかに超えた命がけの旅だというわけです。 絵本の中でのカオロジガンの姿からは、一家の揺ぎ無い意思、そして一点を目指す美しさというのが伝わってくる気がします。 彼らは何も言葉を交わすことなく、ひたすら前へ前へと飛び続けます。 激しく移り変わっていくのは、まわりの風景だけです。 その先にやがて見えてくる約束の地。
絵本を読み終えると、理由もなく心にぐっとくるこの感情。 あべさんが実際にその目で見たのはどんな風景だったのでしょう。もっともっと知りたくなってくるのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
カオジロガンの渡りの旅のようすを雄大に描く
ぼくたちは飛ぶ、新しい世界、約束の地へ。 北極で生まれたカオジロガンの若鳥たち。 その初めての渡りの旅を雄大な風景の中に描く。
「今一番お勧め絵本」として
紹介していただきました
全ページためしよみ」出来る作品で
今、読みました!!
「かぎになれ」「さおになれ」って
わらべうたと同じだね
天の川!素敵
鯨の尻尾だけなのに
ものすごく広い奥行きのある海
山に残る雪の模様は、あべさんの遊び心
仲間?なのかな?すごい数の鳥・・・
ペンギン?じゃないの?
すごい遠い旅なんだなぁ・・・
と、何度も戻って読み返してしまいます
で、あとがきをじっくり読みます
へぇ〜、「カオジロガン」っていううんだ
ペンギンじゃなくって、「うみがらす」
あべさんが実際に観ているんですね
北極のスバールバル諸島
「北極はとても「生命(いのち)」にあふれる地でした
だって
う〜ん、素敵です
これは、実際の絵本を見てみないと!!
とっても素敵な絵本を紹介していただきました
感謝です (しいら☆さん 50代・その他の方 )
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