ページの片側にすっくと立つ、一本の木。 この木には不思議な力が宿っているそうです。
「木の えだに そっと さわって ページを めくってごらん」 優しい言葉が語りかけます。 すると…… 「ほら! はっぱが いちまい でてきたよ」
言葉に導かれるように、枝にふれたり、 こすって温めてあげたり、ゆらしてみたり…。 そうするたびに、木は色んな姿を私たちに見せてくれます。 まるで、自分が木に魔法をかけているよう! 黄緑色の若葉、 桃色の花びら、 まっか赤な実、 黄色い紅葉、 水色の雪。 雪解けの後にやってきた鳥には、 どんな魔法がかかるのでしょうか…。
一本の木を通して、 私たちに季節の移り変わりや、色の美しさを伝えてくれる一冊。 お子さんと一緒に木の魔法にかかってみませんか?
(木村春子 絵本ナビライター)
<さわって遊べる、参加型絵本>絵本を開くと、裸の木が立っています。「さわってごらん」。読者が木にさわってページをめくると、なんとそこには一枚の葉が芽生えています。さらに、その木に4回さわってページをめくると、4枚の葉が。文章に導かれてイラストの木にさわったり、声をかけたり、つぼみをあたためたりしてページをめくっていくと、木に花が咲き、実がなり、葉は黄色く染まり、やがて散って雪が降り……。美しい四季のめぐりを、読者みずからが魔法をかけて楽しむ、参加型の絵本です。
とても色彩が綺麗で魅入ってしまう絵本です。色彩の美しさに磨きをかけたようデとても気に入ってます。実際に、この絵本に触れて参加できるので満足できます。自分が魔法をかけたような(?)錯覚に陥るのも気分よくしてくれます。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
|