ある日、うさぎさんがちいさなかばんをつくりました。 うさぎさんがつくった印に、しっぽもつけて。長いひもも編んでしっかり縫い付けて。 うさぎさんが肩から提げてぴょんぴょんはねると、かばんもはねます。
ぴょん ぴょん ぱん ぴょん ぴょん ぱん
なんて可愛いかばんでしょう! いつの間にか、うさぎさんは花の野原に来ていました。 そこで出会ったきつねややぎのお母さんは、一目でかばんを気に入って言うのです。 「素敵なかばん、ほしいな」 うさぎさんはその度にうちへ帰って、みんなのためにかばんを作ってあげます。 かばんはみんなに大人気。ところが最後にやってきたのは大きな大きなぞうさんです。 困ったな、もうきれがない。 そこで・・・。
うさぎさんと一緒にはねるかばんを見ていると、気持ちがどんどん軽くなっていきます。 かばんがはねる可愛らしいリズムの言葉を聞いていると、何だか嬉しくて一緒にはねまわりたくなってきます。 素敵なかばんと、やさしいうさぎさん。そして可愛らしくて温かな絵に包まれたこの絵本は本当に幸せな1冊ですね。
さて、最後に残ったこのかばん。一体どうしようかな? 子どもたちみんなの意見を聞きたくなっちゃいますね。 誰かを思う気持ちと、想像力が広がっていく絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
うさぎさんが小さなかばんをつくりました。すてきなかばんは動物たちに大人気。ところが、大きなぞうさんから「ぼくにもつくって」といわれ大よわり。だってきれがもうないのです。快いリズムの文章と暖かみのある絵とが豊かな夢をひろげます。
1歳の娘に私の母が「絵がとっても可愛かったから」と買ってくれた絵本。
P.14で必ず「わ〜!!」と歓声を上げる娘。
初めて読んだ時から今までずっと、ただの一度も裏切ることなくその歓声は必ず起こる。
優しい色使いと、うさぎさんの優しい気持ちに、私も娘も夢中になって読んでいると・・・
主人が「このゾウはなんてKYなんだ!」と最後のオチで腹を立てたりして(笑)
「この後、どうしたんだろうね・・・」とストーリのその後をみんなで考えるのも楽しい。
今度うさぎさんのカバン、作ってね。
娘と私の約束だ。 (珍獣あやノンのママさん 30代・ママ 女の子1歳)
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>>> ユウchan「ぴょん ぴょん ぱんの かばんです」
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