新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

話題
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?

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ひだまりピッピ

せんせい・60代・広島県、男の子20歳

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自己紹介
30年来の友人と実家の離れを改装したちいさなこどもたちのお家「ひだまり保育園」をひらいています。高校生の頃、メアリーポピンズみたいな保母になりたい…と思っていました。でもまだまだあんな魔法は使えません。メアリーポピンズまでとはいかなくても、その何十分の一、数千分の一でもこどもたちをドキドキさせたい。その修行と思い2才から買い続けてきた絵本・児童書はもう数千冊。でも子どもの本は奥もふかけりゃ、懐も深い。まだまだ修行中!
好きなもの
美しいもの・ちょっと妙な物・綺麗な音・美味しい物・こどもの笑い声
ひとこと
 1日の大半を…そして約20年あまり保育者としてすごしております。保育園では毎日絵本を何冊も何冊も読み聞かせしながら、鬼や魔法使いや草木の精など目に見えないものたちと、当たり前のように暮らしています。鬼は本当に存在している…などこどもをうまく騙す?手口には自信を持っています。小4くらいまでは、自分が会ってないだけでもしかして本当に鬼はいるんじゃないかと、かなり本気にドキドキさせてます。 障害を持った子や赤ちゃんたちとの保育生活が長いのですが、小学生たちとも絵本・児童文学を通じて仲良くなっています。
 人間にとって、一番大切なものは命。私は母を始め母方の家族が被爆しています。小2の頃自分は被爆2世なんだと強く意識して以来「平和」への思いは強くなるばかり。15年望んでも出来なかったこどもを、奇跡のように授けて頂いてから、ますます「命の重み」を感じる日々です。出産時のトラブルで命の瀬戸際で闘った息子も、今では元気に保育園に通っています。そんな母さんの顔も持っています。

ひだまりピッピさんの声

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自信を持っておすすめしたい な、きれいな仕事だろう  投稿日:2006/10/18
ふたりはだだっこ
ふたりはだだっこ 作: 今村 葦子
絵: 降矢 なな

出版社: 童心社
ふたりはだだっこ…というから兄妹か従兄弟の話かと思いきや。表紙には山スキーをはいたおじいちゃんと孫の姿。絵を降矢さんが描かれているとなれば、内容を見ずに手に取ったのは言うまでもありません。
 おじいちゃんと僕のことをお母さんは「2人の大きなだだっこ」と呼びます。今日もお掃除を始めたお母さんを尻目にいそいそと手をつないで外へでる2人。庭のベンチに座るとおじいちゃんがこう言います。「ところでお前はヌキを知っとるかね」ヌキ??読み聞かせていたこどもたちが一斉に聞きます。するとそう想定されていたかのようにテキストに「ヌキというのはな、狸のことじゃ。タ・ヌキなら狸はヌキじゃろうが」とおじいちゃんが答えるのです。「こんな日は狸雲がでる」というとこどもたちが「狸雲って?」と聞く。するとまたテキストに狸雲の説明がされる…という具合。こうしたテキストと絵本の前のこどもたちの掛け合わせが成立してしまう今村さんのすごさを実感。
 おばあちゃんが亡くなって、娘の所に引き取られたおじいちゃんのいきさつを説明する最後のページはこどもたちにはよけいかな?でもまあそうした事の好きなお母さんにはぐっと来るかも。それでないと、あまりのおじいちゃんのホラのスケールに驚いてこの本を手に取らないお母さんが出てくる?それはもったいない!それまで見越してるなら、おじいちゃんの言葉を借りればまさに「きれいな仕事」だろうて。
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自信を持っておすすめしたい くまばあちゃんみたいになりたい  投稿日:2006/09/07
てんのくぎをうちにいったはりっこ
てんのくぎをうちにいったはりっこ 作: 神沢 利子
絵: 堀内 誠一

出版社: 福音館書店
かんざわとしこさん 堀内誠一さんという黄金コンビの作品。もうこれだけで間違いありません!が、この作品はこどものとも発表の絵本でありながら、神沢さんの小説「銀の炎の国」に匹敵する一大ぼうけん物語なのです。

この世の夜空は、一本の釘=北極星によって天に打ち付けてあります。クマばあちゃんのご先祖がその昔大はしごをよじ登り七度打ったのです。クマばあちゃんの家には親をなくしたハリネズミのはりっこが暮らしています。

でも、ある日空がグラグラしはじめました。誰が大蛇と闘い、目もくらむようなはしごをよじ登って釘を打つのか森の動物たちが頭を抱えました。その時大きな声で「ぼくがいく!」とはりっこが答えたのです。

この絵本の主人公はりっこは本当にかっこいい。でも、実ははりっこを背中に乗せて火を噴く大蛇の所まで駆けていったオオカミも格好いい。自分のできる精一杯のことをする姿は、はりっこと同じようにこどもたちの心をうちます。
そして私はクマばあちゃんも格好いいと思うのです。わが子同然に育てたはりっこが1人天にむかって旅立ち、そして天から降って帰った時に何といったか!「おかえり、あったかいスープを作って待っていたよ」なんです!ああ、本当にこういう母になりたい。こどもを信じて、その努力を心底ねぎらうことのできる暖かなスープを作れる人間になりたい。

この作品は「やさしさこそ強さを支える。強さこそ優しさが必要」そんな気持ちをこどもの心に育みます。
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自信を持っておすすめしたい これなら覚えられる!  投稿日:2006/09/06
なんげえはなしっこしかへがな
なんげえはなしっこしかへがな 作: 北 彰介
絵: 太田 大八

出版社: 銀河社
素語りをしてみたいけど、なかなか覚えられない。
そんな人には最適!なのがこの1冊。

「なんげえ 話しっこ しかへがな
 お寺の庭さ そりゃあ大きな柿の木ゃ一本あった
 柿の実ぁ何千何万ってなっていた
 そこに からすこぉ 一羽とんできて
 があってないた
 したら 柿の実ぁ ひとおつ ぽたあんとおちた
 があってば ぽたん
 があってば ぽたん
 があ ぽたん があ ぽたん があ ぽたん…
 柿の実ぁ 何千何万ってあったから
 全部落ちるまんで 3年と3日かかったとせ」

これは 素語りがとても苦手な私が
1年ぶりくらいに思い出しながら
本を見ずにかいたもの。
細かいディテールは違うと思うけど、ほぼ覚えてました。
ね、これだけの短い話しなのです。
これがいくつも入っている本なのです。

津軽弁って美しいねえ〜
自分流の発音でも充分楽しい
そしてこの「きりなし話し」は面白い!
こどもたちは何度読んでも飽きることなく楽しみます。
そして 「があ ぽたん」 だの
「たがづくたがづく」 だの
「ぼちゃん すいすいすい」だのという
繰り返しの言葉を一緒に言って喜びます。

時には津軽弁でなく、広島弁で楽しんでます
その時には柄が悪くなってしまうんだけどねえ〜
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自信を持っておすすめしたい 1歳半から息子の一番のお気に入り  投稿日:2006/09/06
かいものへいこう
かいものへいこう 作・絵: タミ・ヒロコ
出版社: Gakken
奇想天外なこの絵本
作者のタミ・ヒロコさんは
実はタミさんヒロコさんお二人なのですヨ。

父さんと2人で買い物にでかけたら、
道が大きく割れていたり、
迷路になっていたり、
ふわふわの山が現れたりします。
実はこの山 大きな大きな犬。
足下にいる普通サイズの子犬の脚にトゲがささっていたのです。
そのとげを抜いて上げると、喜んで立ち上がり
そこにはいつものケーキ屋さんがあり
無事お買い物ができたのでした。

この絵本の楽しみは
登場人物の後ろに描かれている人たちの事を
見ていくことににもあります。
大きな犬が移動するに従って
近くのビルの窓や屋上から覗いている
野次馬が移動するのも可笑しいし、
カバーの見返しにいる ブルース・リーの
ジャージを着た若者?が
途中の道ばたで公衆電話かけてたりします。

1歳半頃からうちの子は毎日のように
この絵本を「さかさまにして」見ていました。
毎日毎日飽くことなく見ていましたし、
私も何十回も読んでやりました。
面白い絵本に年齢制限はないんだなあ〜と
息子に教えられた次第です。
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自信を持っておすすめしたい こどもは汚い。だから!?美味しい  投稿日:2006/09/03
ぎょうざつくったの
ぎょうざつくったの 作・絵: きむら よしお
出版社: 福音館書店
図書館で背表紙がちょっと見えた。「ぎょうざ?」手にとってみた…なんちゅう汚いこどもの顔だ!これは良い!と中もひらかず園に借りて帰って早速お昼寝前に読んでやった。

表紙をひらく…一面に汚いこどもの顔!顔!顔!それぞれが何やら妙な事をしている。読んで行くに従って、それは主人公のこどもらが顔でいろいろな食べ物を表現していたことが分かる。ふとこどもたちを見ると、一つずつ真似をしているではないですか…。そりゃそうよねえ〜こんだけ自分たちと同じ皮膚感覚で描いてあれば、自分にもできると思うよねえ〜。

まだ一行も読んでないうちからこの本当たり!と判明。
さて、物語は関西のあるお家での出来事。留守番中顔遊びをしている内に、餃子が食べたくなって、その作り方を公園にいる友だちに聞いてあるく。
1人だけ「餃子づくりなら任しとき!」と言ってくれたので、公園にいた友だちみんなでわらわら帰って留守宅で餃子づくりの開始!

当然台所はぐちゃぐちゃ…当然できあがった餃子もぐちゃぐちゃ。ここでこの作者きむらさんがいかにこどもたちの味方であるかが分かる。餃子づくりを指揮していた子が言うのです「おれ もう帰る」なんじゃそりゃあ! でもこどもって案外こんな風にリアリストなんですよねえ。義理とかに縛られてないっていうか。当然主人公うなちゃんは泣き始めます。シクシク?いえいえ。もう涙と鼻水でぐちゃぐちゃに…(さながら目の前の餃子みたいになって)この泣き所だけ読んでも素晴らしい!実にこどもの泣く時の気持ちが見事に表現されてます。

でも母さんと父さんが帰ってきて、みんなの気持ちを持ち上げてくれて、嬉しそうにパクパク食べるというもの。自分たちが気持ち悪いという代物を、掃除もして一緒に食べてくれる両親ってステキ! 読後こどもたちが「ねえ、餃子作ろうやあ」ということ間違いありません。

汚いこどもが苦手な方は、やめた方が良い。
こどもって汚いものだと知ってる方には、超お勧めです。
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自信を持っておすすめしたい 中谷千代子さんの世界が良い!  投稿日:2006/09/03
復刻版 ちいさいモモちゃん3 あめこんこん
復刻版 ちいさいモモちゃん3  あめこんこん 作: 松谷 みよ子
絵: 中谷 千代子

出版社: 講談社
最近このシリーズが違うの絵で出版されていますが、私は中谷さんのこちらの「復刻版」をお薦めします。理由は松谷さんの描く世界は新シリーズのような甘ったるいものじゃないと思うから。モモちゃんのシリーズはどれも「○○なんですって」などという言い回しだったりするのだけど、ちっとも甘くはないんですよね。こどもが絵を眺めているリズムにぴったり沿っているから、このテキストは私のような乱暴者がよんでも大丈夫(^_^)v

あめこんこん ふってるもん
うそっこだけど ふってるもん
あめふりごっこするもん よっといで

こどもの頃=40年近く前 母が読んでくれたリズムは、心の奥底に刻まれていて、わが子に読む時も自然にわき上がってきました。
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自信を持っておすすめしたい 美しい絵本だから伝わる  投稿日:2006/09/02
かさをささないシランさん
かさをささないシランさん 作: 谷川 俊太郎
絵: いせひでこ

出版社: 理論社
雨の日に傘をささずぬれるのも楽しい。「春雨じゃ濡れていこう」って言葉もあるよね。こどもたちは雨の日のお散歩が大好き。そうそうピータースピアの「あめ」っていう傑作絵本もありますよね。そんなこどもたちが6才になったら読んであげたいのがこの本。

シランさんは普通の会社員。休みの日には友だちとテニスなんかを楽しんでいます。でも、ある日警察犬を伴って大勢の人がシランさんを拘束します。理由は「雨の日に傘をささないから」。そんなバカな!雨の日に傘を差さないのなんて、その人の自由じゃないか! そう思いますヨね。でも現実に世界中に、「戦争はいけない」って言っただけで何年も牢獄に閉じこめられたひとがいます。何にもしていないのに、裁判さえしてもらえず何十年も牢獄に入れられている人がいます。

 アムネスティという団体は「そんなバカな!」という理由で収監されている人々=良心の囚人の存在を知らせるという大切な活動をしています。この本もアムネスティの依頼で谷川俊太郎さんがテキストを書かれました。いせひでこさんは、それこそ何度も何度も書き直しをして余分な書き込みを削り、こんな硬質な画面に仕上げられたそうです。このテーマを谷川さんと描くことが出来たことを大切に思っているというコメントを読んだことがあります。

硬派の本ですが、美しい。だからこそ伝わる真実があるでしょう。私は最後のページの「閣下の国の美しい音楽を聴いています」という部分を読むたびに涙があふれます。美しい物を作る人の心をこそ信じて、武力を通じずに訴えることの大切さを、こどもたちに伝えたいと思います。
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自信を持っておすすめしたい わお!先生って怖い!  投稿日:2006/09/02
いつもちこくのおとこのこ−ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー
いつもちこくのおとこのこ−ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー 作: ジョン・バーニンガム
訳: たにかわ しゅんたろう

出版社: あかね書房
大きなサイズのこの本の表紙をめくると、たどたどしい筆跡で「もうちこくはしません…もうちこくはしません…」と気が遠くなるくらい書いてあります。もちろん英語で。こどもたちは、ここで「ん?」と思う。それ何て書いてあるん?と聞いてくる。そこで「もうちこくはしませんって書いてあるんよ」というと、年長さんくらいになるニヤリと笑いますね。
 ジョン・パトリック・ノーマン・ヘネシーくんは、いつもいつも遅刻しています。その理由がふるってる。<ライオンが出たから><ワニがいて…>とくるわけです。自分が困ったことになったとき、こどもたちってこういう言い訳をするよねえ。どう聞いたってあり得ないじゃん!っていう。それを教室で聞いている先生っちゅうのが、ぎろり!と飛び出たもう震えるほど怖い目をしているのです。そして当然先生は激怒する「そんなばかな事、ある訳がない!」ってね。その罰に書かされた綴りが見返しページの「もうちこくはしません」なわけ。
 こどもたちが突拍子もない言い訳をしてるのを聞いている時の私たちの顔ったらこの先生みたいなのかも…と思うと、それこそ震えてしまいます。でもこれはそういう大人の反省を促すような教条的な本ではないのです。
 ジョン・パトリック・ノーマン・ヘネシーくんが綴り方を書いた所からがジョン・バーニングガムの面目躍如。学校に巨大なゴリラが出現してしまうのです。当然パニックになる先生。目は更に飛び出します。「早く何とかしろ!」と先生は怒鳴る。けれどジョン・パトリック・ノーマン・ヘネシーくんは悠々とこういって去るのです。
「そんなバカなこと。あるわけないじゃありませんか」
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自信を持っておすすめしたい やったぜオリビア  投稿日:2006/08/19
オリビア…ときえたにんぎょう
オリビア…ときえたにんぎょう 作・絵: イアン・ファルコナー
訳: 谷川 俊太郎

出版社: あすなろ書房
オリビアはどこにでもいるような、でも身近にいたら真っ青になってげんなりしてしまうような女の子。
だって、サッカーのユニフォームがみんなとおんなじだからといってお母さんに(きっと)好きな赤色の物を縫わせるのだもの。お母さんが縫ってしまっているのもよく分かる。このタイプの子とつきあうには、よほどおかしいことを言ってない限り、ハイハイとつきあうのが一番無難なのだよな。違うユニフォーム着て行けば、きっとコーチが怒る。それならきっとオリビアも聞いてくれるからね。

さて、このシリーズは保育園で大人気。
今回のオリビアはお母さんに色違いのユニフォームを縫わせせてる間に、片時も離さない人形(ピエロ)さんがいなくなってしまう。家中を探し、もちろんいつもオリビアの被害を受けているネコの下も探したけど、見つからない。
弟のウィリアムに聞いても、らちが明かず。
がっくりきてピアノの練習をしている時、何か物音が聞こえてきて、行ってみると!!!

みつかった人形をオリビアがどうするか…というところがこの本の見所かもしれません。
やはりオリビアただものではありません。
オリビアに、新しいのを買ってやろうと言ったお父さん。それを聞いたの時のお母さんの表情ったら!!こどもたちはこんな所をよく見て喜ぶんですよね。表紙も何か恐ろしげで、期待することの上手くなった3才くらいから充分楽しめます。
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