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宝石のような絵本
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投稿日:2006/04/27 |
まるでヨーロッパの古い絵本のようなやさしくて美しい絵にひかれました。え、日本の作家、でおどろき、さらに初版が平成15年と新しいので更に驚きました。とっても味わいのある絵本なのです。
ストーリーのかわいらしさはもちろん、ロンパーちゃんの動きを描いた絵の一つ一つが2、3歳の女の子そのものなのです。表情、動作がまるで本物みたいなのです。そして練りに練られた文章。がっちり私のツボにはまってしまいました。
木に引っかかったままの風船を「お月さまみたいよ」と終わるのも素敵です。余韻に浸る母をよそに娘は白い紙と色鉛筆を引っ張りだして来て、次の日ハシゴをつたって風船をとったロンパーちゃんとお母さんの絵を描きました。「この終わり方、素敵だね」といつ言ってくれる日を母は楽しみに待っています。
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贅沢な夏のおもいで
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投稿日:2006/04/27 |
あー、なつかしい!なつかしさのあまり胸があつくなりました。まるで自分の小学生になりたての夏みたいです。(ちなみに私は女ですが。)聞こえてくる蝉の声、足音、こちらまで届いてくる暑さ!
いつも友達やお兄ちゃんと行っていた谷に一人で行く大冒険です。捕まえるのは虫の花形、クワガタのオスです。クワガタを一人で捕まえて一人前な所を見せたいのです。わかるなーその気持ち、カブトムシでも、メスでもだめなんです。
私が行った頃は、出てきた蛇に息をひそめ、ヤブ蚊に刺され、スズメバチが飛んで来たら伏せて遠くに行くのを待つ。手が届かないところに大物がいるときの気持ち。あー、本当にそんな頃も私にもあったのです。
あの林もいまでは住宅街になり分譲されています。
夕立が降ってくるのも定番でした。男の子は捕まえたくわがたを大切にシャツのなかに入れて帰ります。せっかくのクワガタ、濡れたら可哀想だもんね。
大胆な構図、美しい色使い、夏の絵本の大傑作です。
昔は多分どこでもそうであったのかもしれません、いまでは我家ではわざわざ探していかなくてはいけないのです。贅沢さとは。考えてしまいました。
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礼儀正しいライオンと失礼な人間
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投稿日:2006/04/27 |
悠長に町を散歩するライオンと大慌ての人間。人間の空回り加減がおかしくも悲しくもあります。
怖いもの、面倒なもの檻のなかにあるかぎり人々は優しく接するけれど、いったんそれが自分の近くにくるとパニックになってしまう、なんか耳が痛いように感じるのは私だけでしょうか。
ライオンはもう2度と外に行くのはごめんだ、とおもいました。いろいろな国に仕事で旅した義理父も、もう外国にいくのはごめんだ、自分の家が一番いい、といっています。似ているなあと思ってしまいました。
もう30年以上も前の絵本ですが、フランスの町並みはこの頃と全くかわっていません。変化の激しい町にいるわたしには、このことがうらやましく感じられます。
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いつかきっと。
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投稿日:2006/04/24 |
楽しいだけのお話ではありませんが、この本はいつかどうしても娘に読んでほしくて、本棚に隠しておきました。が先日発見して持って来てしまい、しまった!とおもってしまいました。
3歳の娘には王様も横暴な振る舞いや暴力的な描写や悲しさだけが伝わりこの本を嫌いになってしまうのでは、と心配したからです。
読んでみるとやはり理不尽な場面に納得がいかず悲しい場面では号泣していました。が立ち直り、幼稚園で覚えたばかりの悪い言葉を駆使して「王様○×!」とののしっていました。
でもいつかこの本をじっくり読める日を楽しみに待っています。
最後のモンゴルの広大な草原を描いたページは心を打たれます。
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すてきな保育園
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投稿日:2006/04/21 |
私が小学生のときに図書館でとっても存在感を放っていた本でしたが、なぜか手にとることはありませんでした。最近購入して「しまった、小さいときに読んでおくんだった!」と悔しい思いをするほど面白かったです。
3歳の娘には難しいかと思いましたが読んであげると良く理解していて何度も読んでと言われます。お話は短くはないのですが、自分の幼稚園でのできごとと重ねたり、お話にでてくる絶対にありえない楽しいことを想像したりして入り込みやすいようです。いやいやえんのしげるちゃんとおかあさんの会話はまさに我家の会話です。娘もにやにやして聞いています。幼稚園、保育園時代に是非よんであげたい本の1冊におすすめします。
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頑張れ見張り番
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投稿日:2006/03/21 |
とてもかわいいおはなしです。おつきさまを暦通りの姿で空に浮かべるために見張り番たちは大忙しです。一度空にお月様があがったら今度は邪魔者が来ないように見張らなければなりません。
子どもたちはこの本が好きだと思います。なぜなら漫画のようだからです。絵本にも童話に続くものと漫画に続くものがあるとすれば、この絵本は後者だとおもいます。私は個人的に前者を探して子どもに与えたいので(理想では)、その観点からすればちょっと辛口ですがこの評価になりました。
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なるほど
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投稿日:2006/03/19 |
とても有名な絵本ですがそこまで大絶賛するほどか少し疑問に思っていました。たしかに時計の時間が進むにつれてウサギのぼうやが少しずつ動いたりネズミのいる場所が違ったりしていて探すのは楽しいです。でも分かりました、原書を読んでから。この本のキモは韻のリズムにあったのだと。なので日本語版のこちらは星4つで。
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男の友情
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投稿日:2006/03/19 |
私が小学生1年生だったときにはじめて読んでとても衝撃的だったのを覚えています。30数年たって読んでみてこれまた衝撃的でした。人間の友達が欲しい赤鬼が友達の青鬼の計画に半ば無理に乗せられてひと芝居うつのです。その後赤鬼は忙しいほど人間の友達ができ、青鬼のことは忘れていました。ふと思い出したときに行ってみると…。
好きな相手の幸せを思うあまり自分を犠牲にするなんて、映画の「カサブランカ」もそんな感じではなかったでしょうか。映画の場合、相手は異性でしたが。悔やんでも悔やみきれない赤鬼の悲しみが伝わってきます。なにも言わずに姿を消した青鬼の気持ちをおもうと切なくなります。私は女なので、間違っているかもしれませんがこれは究極の男の友情と言えるかもしれません。いつか赤鬼も青鬼も年をとって再会を喜び合えたらいいなと願っています。
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かけひきなしの親の愛情
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投稿日:2006/03/18 |
男の子ウサギがおかあさんうさぎから逃げちゃうよ、どうする?というお話なのですが、ウサギの親子の変身した絵が、おいおい、という姿でとてもおもしろいです。こどもが魚になるといえばおかあさんはニンジンで子どもを釣っているし。
お母さんから子どもへの愛情は男女の恋愛とちがって駆け引きなしですね。どこのおかあさんもこんなふうに子どもを追いかけていくことでしょう、サーカスの綱渡りだって子どものためならやっちゃうかも。
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下駄の子もいる!
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投稿日:2006/03/18 |
日曜日のかばくんが動物園で過ごす1日を描いた絵本です。ページによって亀くんからの視点だったり、子どもたちだったり、やって来た男の子だったり、カバくんからだったりといろいろ変わるのですが違和感なくかえってそれがこの本をより楽しくしています。
キャンバスに描いたであろうと想われるダイナミックな絵がこの本の大きな魅力の一つです。エサをかご一杯男の子が持って来て、かばくんはそれを大きな口であっという間にのみこみ、そのあとおなかがいっぱいになってのんびり寝てしまいます。かばくんの言葉遣いものんびりしていて楽しいです。
それにしてもこの男の子は亀にヒモをつけて動物園にきます。そしてまる一日かばくんのおりの前にいるみたいです。とっても気の長い男の子ですね。
いろんな格好えおした子どもたちがおりの前でカバを見ているところが娘のお気に入りです。もう下駄を履いている子はさすがにいないかな、ここもこの絵本の息の長さを物語っていますね。
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