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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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なかなかよいと思う リズム  投稿日:2011/03/09
おやおや、おやさい
おやおや、おやさい 文: 石津 ちひろ
絵: 山村 浩二

出版社: 福音館書店
石津ちひろ/文、山村浩二/絵のコンビによる「くだもの、だもの」の続編。
今回は、擬人化した野菜が、マラソン大会をするという設定。
それぞれの野菜のシーンでは、短いコメントがつくのですが、石津さんらしい韻をふんだ文章です。
気にいったのは、
「りっぱな パセリは つっぱしる」
「きゅうりは きゅうに とまれない」
「えのきの あにきは のんきに あるき」
といったところ。

英文だとこうした韻をふんだ文章って多く見られるのですが、日本語だと珍しいのではないでしょうか?
リズム感が良いので、良いテンポで読み聞かせができると思います。
また、山村浩二さんの絵は、皆さんの評価の高いのも頷ける出来栄えです。
食材の特徴を上手く活かした絵が、評価されたのだと思います。
ちょこんと黄色い帽子を被ったかぼちゃとか、麦藁帽子を被ったさつまいもなんて、見るだけで笑ってしまいます。
でも、一寸絵が妖怪っぽく見えてしまうのは、私だけでしょうか?
ゲゲゲの鬼太郎に登場しそうな日本妖怪のような印象を持ってしまいました。

全体的に高いレベルの絵本で、読み聞かせにオススメします。
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自信を持っておすすめしたい 口語体の文章が良い  投稿日:2011/03/09
おしゃべりなもり
おしゃべりなもり 作: E.シム N.スラトコフ
絵: N.チャルーシナ
訳: 田中友子

出版社: 福音館書店
E.シム、N.スラトコフ/作、N.チャルーシナ/文というロシアの絵本。
絵本の舞台は、ロシア北部のサンクト・ペテルブルク(旧レニングラード)周辺で、馴染のない動物も登場しました。

15の動物の話があるのですが、一番気にいったのは、アオガラの「くいしんぼうのひなたち」

 すのなかで アオガラのヒナがいいました。
「あたしたち にんげんでなくて アオガラでよかった。
 にんげんのこどもは かわいそうね。
 ごはんを 1にち3かいしか もらえないんだもの。
 うちのとうさん かあさんは 1にちになんびゃっかいも ごはんをはこんできてくれるの。
 あさからばんまで 1にちじゅう むしをたべさせてくれるのよ!」

何と言っても良いのは、文章が登場する動物の口語体で書かれていること。
これなら、かなり小さい子供でも物語に入り込むことが可能です。
読み聞かせは4歳くらいからとありますが、それより小さくても充分に楽しめると思います。
絵も、図鑑のように綺麗なもの。
茶系の色合いが多いのですが、その色に、キツツキの頭の赤色とかアオガラの青色が実に良く映え印象的な絵に仕上がっていると思います。

文章は一寸長めかも知れませんが、決して聞き手が飽きることない絵本としてオススメします。
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なかなかよいと思う 野菜好きにさせる絵本  投稿日:2011/03/09
やさい だいすき
やさい だいすき 作: 柳原 良平
出版社: こぐま社
サントリー宣伝部時代の大ヒット「アンクルトリス」が懐かしい柳原 良平さんのファーストブック向けの絵本です。

登場する野菜に目、鼻、口があります。
パパは、まん丸の目、ママは、目をつむっていて、子供は、黒丸の目で描かれていて、実に親近感を感じさせる絵だと思います。
しかも、背景の色との調和が抜群に取れているので、色感で訴えてくる、そんな絵本だと思います。

最後には、沢山の野菜が登場して、みんなが笑って終わるのですが、これなら野菜が好きになってくれるのではないかと、期待が持てそうな気がします。
何度も読み聞かせをせがまれること必至の作品で、是非ファーストブックに加えて欲しい一冊としてオススメします。
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なかなかよいと思う 読書好きには関係のない絵本かも。  投稿日:2011/03/09
ほんなんてだいきらい!
ほんなんてだいきらい! 作: バーバラ・ボットナー
絵: マイケル・エンバリー
訳: さんべりつこ

出版社: 主婦の友社
題名にひかれて読んでみました。
原題は、Miss BROOKS LOVES BOOKS!(AND I DON’T)
絵本ナビに参加している親子なら、こんなケースはないでしょう。

ミス・ブルックスは、図書館の先生で大の本好き。
そして、主人公の私は小学校1年生で、本が嫌いという設定です。
ミス・ブルックスの好きな本が
「ぼくにげちゃうよ」「ぞうのババール」「かいじゅうたちのいるところ」等を挙げていたので、凄く親しみを感じました。
ミス・ブルックスは、読み聞かせをし、読書週間の設定もするのです。
読書週間は、各人が好きな本の発表をしないとならず、私も何か本を読まないとならなくなります。

そんなとき出合った本が「シュレック」
結局、私も本の楽しさに出会うことになるのです。
最後のオチも気が利いていて、納得のエンディングだと思います。

小学校の朝読書が流行っている日本ですが、アメリカでも学校における読書の習慣が盛んなようで、何だか嬉しい気持ちにさせられました。
読書について考えたいときに、読み聞かせさせたい絵本です。
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なかなかよいと思う 動物園に行く年齢になる前にオススメ  投稿日:2011/03/06
どうぶつのこどもたち
どうぶつのこどもたち 作: 小森 厚
絵: 薮内 正幸

出版社: 福音館書店
薮内正幸さんは、動物画の第一人者としてつとに有名です。
薮内さんは、「どうぶつのおやこ」「どうぶつのおかあさん」等の親子を描いたものがありますが、この作品は子供同士の遊びを描いています。

じゃれあって遊ぶ姿は、見るだけで楽しめるもの。
背が高いきりん、くま或いは、木のつるを使い上下で遊ぶさるのシーンは、絵本を縦にして見せています。
この手法は、他の薮内作品と同じで、素晴らしいものです。

親子を描いた他作品では、動物の愛情までも感じることのできたのですが、この作品はその領域には到達していません。
ただ、動物の子供達の遊ぶ様が分かるというのは、とても貴重なことなので、それだけで充分と言える作品だと思います。

動物園に行ける年齢に達する前に、是非見せて欲しい一冊です。
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ふつうだと思う 超古典的作品  投稿日:2011/03/06
へんなどうつぶ
へんなどうつぶ 作・絵: ワンダ・ガアグ
訳: 渡辺 茂男

出版社: 瑞雲舎
初版は1928年の作品。
邦訳は1978年に岩波書店で初版されましたが重版未定の状況で、2010年度に瑞雲社が復刊したものです。
因みに、この瑞雲社は、あの岩波書店の「ちびくろ・さんぼ」を復刊したことで知られています。
他の絵本の作者紹介に、ワンダ・カアグに影響を受けたと書かれているのを良く目にしたので、楽しみに読みました。

原題は、「The Funny Thing」。
これで、へんなどうつぶという邦訳はやはり違和感があります。
物語は、山奥の設定で、優しいボボじいさんが、鳥や動物たちの餌を用意して待っているというところから始まります。
そこに現れたのが、どうつぶ。
どうつぶは、人形を食料にしていると言うのです。
ボボじいさんは、一案をこうじて、人形を食べられないようにするため、青いとげが立派になりしっぽが長くなる「ジャム・ジル」を作ってあげると嘘をつくのです。
その架空の話は、なぜか現実となり、どうつぶは、人形を食べなくなり、「ジャム・ジル」のおかげでしっぽが長くなって終わります。

しっぽが長くなり、自由に動けなくなったどうつぶは、果たして幸せだったのか?
本人は満足しているようですが、このエンディングで良かったのか?
読まれた方全てが納得できるものではない気がします。

とは言え、80年以上も前に、世にこのような絵本が発刊されたということは、驚愕の事実であって、賞賛に値するものだと思います。
そんな観点も持って、読み聞かせして欲しい作品です。
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なかなかよいと思う うりぼうが可愛い  投稿日:2011/03/06
うりぼうのごちそうさがし
うりぼうのごちそうさがし 作・絵: 国松エリカ
出版社: 佼成出版社
我家では、「フンガくん」シリーズが大人気の国松エリカさんの作品です。

「はる まだ あさい
 やまのなか。
 とうさんいのしし
 うりぼう つれて
 のっし のっし
 ごちそうさがし」
という書き出しで物語は始まります。
とうさんいのししが、5匹のうりぼうを連れているのですが、こうした場面だとかあさんいのししがいるのが通常なので、深読みかも知れませんが、一寸違和感がありました。
その後も、かあさんいのししの登場がないから、なおさらどうして?と思ってしまいました。

うりぼう達のえさ探しは失敗続き。
冬眠中のへび、あなぐま、かめ、こうもりを起こしてしまいます。
途中でこぐまと出会い、おかあさんぐまを探すという展開もあって、話としてもなかなか楽しめると思います。
絵は、いつもながらの国松エリカさんのテイスト溢れるもの。
あちこちに見られる動物の家族の姿を見ると、ほんわかとした気持ちになってしまうことでしょう。
うりぼうに、自らを投影して聞き入るお子さんも多いはずで、パパに是非読み聞かせして欲しい作品として、オススメします。
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自信を持っておすすめしたい あかちゃん絵本の傑作  投稿日:2011/03/06
なーらんだ
なーらんだ 作・絵: 三浦 太郎
出版社: こぐま社
「くっついた」「なーらんだ」「わたしの」という三浦太郎さんの赤ちゃん絵本シリーズの一冊。
三浦太郎さんの絵は、我家でも人気です。
このシリーズは、三浦さんのお子さんの成長に合わせて進化しているので、それも楽しみの一つになっています。

あとがきに、この絵本の全てがありました。
「そんなある日、子どもがお風呂の縁におもちゃをならべていました。
それを見て私は、「なーらんだ」と声をかけました。
すると子どもは、一瞬、間を置いて、うれしそうにパチパチと手をたたきました。
そのとき思ったのです。
どうやら子どもは、無意識のうちにおもちゃをならべていて、声をかけたことで、ならんだということを理解したのではないだろうか。
つまり、ならべるという行為は、教えることではなく、はじめから人間の体の中にあるのではないかと思ったのです」

納得のコメントで、この絵本はそうした意味からポイントを的確におさえていることが分かります。
我家でも、二人の息子とも車のおもちゃを並べていたことを良く覚えていますが、そんな瞬間に是非読み聞かせして欲しい作品です。
読み聞かせする時期に一寸迷いますが、2歳前後あたりでしょうか。

いろいろなものが並びますが、やはり最後の家族が笑顔でならぶというのが、子どもの一番の願いではないでしょうか。
そんな当たり前のことを、再度認識させられもした傑作だと思います。

必読書としてオススメします。
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ふつうだと思う 空飛ぶカンガルーが魅力的  投稿日:2011/03/06
アデレード そらとぶカンガルーのおはなし
アデレード そらとぶカンガルーのおはなし 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: 池内 紀

出版社: ほるぷ出版
「すてきな三人組」で知られるトミー・ウンゲラーの作品。
初版は1980年で、邦訳は20110年となっています。
ウンゲラーと言えば、「オットー戦火をくぐったテディベア」「あおいくも」のように戦争を題材に考えさせられるもの、「エミールくんがんばる」「へびのヘクター」のようにほのぼのさせてくれるものと色々な側面があります。
今回の作品は、後者。

主人公のアデレードは、生まれたときから羽根があるカンガルーという設定です。
そのアデレードが、両親の元を離れパリに辿り付き、最後は、結婚して子供が生まれるまでを描いたものです。
物語としては、あまりにも淡々としていて、深みが感じられません。
起承転結の要素が沢山盛り込まれているのですが、メリハリが少ないせいなのでしょう。
羽根があるカンガルーという設定の妙に助けられていると思えました。
ウンゲラーらしさを期待する向きには、物足りないかも知れません。

絵は、二色刷りというとてもシンプルなものですが、このストーリーには合っていて、読み聞かせし易い絵本です。
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ふつうだと思う 国松エリカさんのテイストが楽しめます  投稿日:2011/03/06
ポーラーちゃんと あざらし
ポーラーちゃんと あざらし 作・絵: 国松エリカ
出版社: Gakken
フンガくんシリーズが我家で人気の国松 エリカさんの作品です。

ポーラーちゃんは、北極熊。
ママとあざらし採りに出かけるシーンから始まります。

北極熊とあざらしというと、「北極のムーシカミーシカ」が思い出されます。
日本児童文学の歴史に残るロングセラーで、読み聞かせには長い作品にも関わらず、次男に何度も読み聞かせをせがまれた記憶があります。
北極熊は、あざらしを食べないと生きていけないという現実があって、とても考えさせられる作品でした。

それと同じ構図の絵本なのですが、ここでは、ポーラーちゃんとあざらしは仲良くなって終わります。
絵本の世界なのでこだわる必要はないのですが、ファーストブックに近い性格の絵本だと思います。
絵自体は、いつもながらの国松エリカさんのテイスト溢れるもので、安心して読み聞かせできると思います。
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