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たまごが理解できる絵本
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投稿日:2011/02/27 |
原題は、AN EGG IS QUIET。
たまごの様々な、大きさ、色、形、手触り等の紹介が最初に続きます。
これなら他の絵本でも見たことがあるのですが、それからの展開がこの絵本が優れているところ。
「たまごには、成長に必要なすべてのものが
つまっている。卵殻は家。卵黄はたべもので、
卵白はゆりかごだ。
卵殻にはちいさな穴がたくさんあいていて、
空気も行き来する」
見開きに描かれた、ニワトリ、サーモン、バッタがたまごの中で成長する様は、大人が見ても勉強になるものです。
最後は、にぎやかに!という結末で、なかなかのストーリー展開だと思いました。
対象年齢が難しいところですが、読み聞かせというよりは、小学生が自分で読む類の絵本だと思います。
「たねのはなし」とともに読むと良いのではないでしょうか。
学ぶ楽しさを伝えてくれる絵本として、オススメします。
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魅力的なキャラクターたち
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投稿日:2011/02/26 |
傑作「つきのみはりばん」でデビューし、「くるりん」シリーズとか「しんちゃんのんちゃん」シリーズで知られるとりごえ まりさんの作品。
何と言っても、その絵の可愛らしさは、特筆もの。
今回の主人公は、女の子のハルちゃんとこねこのチュチュ。
森でお花を摘んでいるシーンから始まります。
そこをみつばち、ねずみ、うさぎらが、楽しそうに食材を持って通り過ぎていきます。
みんな口々に、「おやつ、おやつ、おやつをつくろう♪」と歌いながら。
その楽しそうな絵は、子供の心を掴むこと間違いありません。
特に、みつばちのキャラクターは、文句なしに魅力的。
このみつばちを主人公にストーリーが出来るのではないかという出来栄えです。
ふたりが、後についていくと森のおやつやさんが現れます。
それから一騒動あるのですが、良い感じのエンディングまで続きます。
ここでみんなでおやつ作りをするのですが、ママの料理つくりを手伝うのが好きなお子さんには、嬉しいシーンが盛り沢山。
楽しそうにおやつを作るので、やってみたいと思うに違いありません。
ストーリーとしては、一寸平易過ぎるという感が若干ありましたが、それを補って余りある魅力的なキャラクター達は、見る価値充分です。
見るだけでも充分に楽しめる絵本としてオススメします。
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二人目が生まれる前に読み聞かせして欲しい
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投稿日:2011/02/26 |
2011年1月の新刊なので読んだのですが、1996年4月が初版で絶版になっていた作品の新装版でした。
ルーシー・カズンズと言えば、言わずと知れた「メイシーちゃん」シリーズが知られています。
物語の主人公は、シマウマのザザ。
そのザザに弟が生まれるという設定で物語は始まります。
ママの待つ病院にパパと行って、弟とご対面。
それからのザザの生活は一変します。
当然、今まで自分1人に向けられていた時間は、弟に費やされ、ザザは1人で遊ぶことも多くなります。
パパもママも忙しい。
前と同じに自分に接して欲しい、そんなザザの心情が、手に取るように分かります。
「ママ!だっこして!」
「あなたがあかちゃんを
だっこしてあげればいいのに」
この会話後、ザザは、あかちゃんをだっこしたり、くるまにのせたり、つみきをつんだりして遊んであげます。
ザザは気付いたのです。
弟は可愛い。とても楽しいと。
我家も同じような兄弟構成だったので、こんなこともあったなと思い出され、懐かしく読みました。
同じ設定のストーリー作品は数多かれど、ここまで鋭く短い言葉で心情を表現している作品は他にないと思います。
短い文章ながら、その一つ一つが、心の琴線に触れてくるのです。
絵もその鮮やかなカラーが印象的なもの。
是非、二人目が生まれる前に読み聞かせして欲しい作品です。
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グーの続編
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投稿日:2011/02/26 |
2008年4月発刊の「おおかみグーのはずかしいひみつ」の続編。
前作と同様、文を木村裕一、絵を宮西達也、出版が童心社という最強の布陣で臨んだといえる作品です。
前作は、涙なしに読み聞かせできないという作品でした。
イタチが育ての親という設定で、グーは大きくなるにつれ、イタチが母であることを恥ずかしく思い始めたのに、イタチは、どんなに冷たくされても、陰からじっと見守っている、そんな無償の愛を描いた作品でした。
今回の作品は、そのグーが、成長してボスになる夢を果たそうとしているシーンから始まります。
グーについてくる子分も出来、ボスを倒せば、夢がかなうというその時、ボスに負けてしまいます。
途端に、子分達は、離れていきます。
こころもからだもズタズタになったグー。
そんな時に出会ったのがイタチ。
懐かしい匂いを感じ自分の身の上話をしたグーですが、イタチは逃げてばかりで話もしてくれません。
イタチに振り向いて欲しくて、貝とか魚とかを取ってきてはイタチにあげるグーですが、信用して貰えず、グーは力尽きてしまいます。
そんなグーを見て、ようやくイタチはグーのことを信用するのです。
ストーリーの流れが自然で、なかなか練られた構成だと思います。
イタチは育ての親ではありませんが、その面影を感じられるから、元気がわいてくるというくだりは、心の琴線に触れるもの。
このイタチといることが、何よりも大切と語るグーに、大いに賛同する子供も多いのではないでしょうか。
前作があまりに良かったので、比較してしまうと酷なのですが、この作品は親よりも子供が多くを感じとることの出来る作品に仕上がっています。
最後を見ると、まだ続きそうなので、本当に楽しみです。
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文章と絵のギャップが面白い
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投稿日:2011/02/26 |
ジョフロワ・ペナールは、フランスの絵本作家。
「もどってきたぜ」が、日本で初めて邦訳された作品です。
今回もオオカミが登場しますが、主人公は、子ヤギのバルタザール。
ママのバイクの後ろに乗って、お買物のシーンで始まります。
ロープを張ってバイクを転倒させようとするオオカミの罠にはまって、バルタザールは、オオカミに捕まってしまいます。
ここからがこの絵本の楽しいところ。
文章は、バルタザールの語りを綴ったもの。
バルタザールは、オオカミが自分を食べようとしているということに、全く気付かず遊んでくれているとばかり思っているのです。
知らないということは、強いものとは良く言ったものです。
絵と文書のギャップが楽しく、子供は大笑いのはず。
それが、延々と最後まで続くのですから、楽しいこと間違いありません。
バルタザールは、良く考えたら間抜けじゃないのか?と言う感もありますが、楽しく読み聞かせ出来る作品としてオススメします。
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シリーズとして読み聞かせして欲しい作品
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投稿日:2011/02/20 |
デイビッドシリーズの第2段。
第1段の「だめよ デイビッド」第3段の「デイビッドがやっちゃった」を読んでから3年以上が経過しているのですが、2作とも鮮烈な印象が残っています。
この一連の作品は文字通り自伝的作品で、この絵の作風は、本人の小さい頃描いた本を基調にしているため、他の作品と一線を画していたようです。
冒頭に「だめよ デイビッド」の誕生秘話が書かれています。
数年前のことだったけど、母が一冊の本を送ってくれた。
それは、ぼくが子供のころ書いた本で、ことばは「だめ」と「デイビッド」の二言だけ(そのころぼくが書けたのは、その二言だけだった)。
描いてある絵は、ぼくがやってはいけないと言われていることの絵。
その絵を見ながらぼくは考えた。
これを作り直して、ママが「だめよ」って言っている絵本にしたら、おもしろいんじゃないかって。
その絵本は「だめよ デイビッド!」という題名で出版された。
だから面白かったと納得の逸話です。
それにしても、母というのは凄いと思いますし、その行為に脱帽です。
今回の作品は、デイビッドが学校で大暴れするもの。
今度、デイビッドに「いけません」と言うのは先生。
デイビッドの破天荒ぶりが全面に出ています。
そして、最後にお決まりのあの言葉。
「よく、できましたね」
単純な展開の話なのですが、やっぱり良い作品です。
流石に、ここまで暴れる子供は少ないかも知れませんが、子供の心にすっと入り込んで共感できる作品だと思います。
就学前のお子さんにも読み聞かせできる作品としてオススメします。
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事実に圧倒されます
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投稿日:2011/02/20 |
2004年のコールデコット賞受賞作品。
原題は、The Man Who Walked Between the Towers
あの今は無きツインタワーを綱渡りした男の話です。
作者は、同時多発テロでツインタワーが崩れ落ちたとき、フィリップの綱渡りを思い出し絵本制作したとのこと。
9.11事件の記憶覚めやらぬ時の発刊だから、絶賛されたのかと思いきや、さにあらずというのが第一印象です。
時は、1974年8月7日。
フランス人の綱渡り師フィリップ・プティは、世界貿易センターの2棟のビルの間に綱を張り、地上約400メートルの高さで綱渡りをしました。
この一部始終を絵本にしたものです。
主人公は、ニューヨークでストリート・パフォーマンスをしているフィリップ。
彼は、マンハッタンにそびえ立つ世界貿易センターのツインタワーを見つめ、その建物ではなく、その間にある空間に魅了されたのです。
ロープを張るには絶好の場所だ、あそこで綱渡りをしたいと思ったのです。
直ぐ実行するのが、フィリップの真骨頂であり、それが、この話のポイントの一つです。
ロープを張る課程も詳細に記載がありますが、ここら辺りは、小学校高学年でないと理解できないかも知れません。
何と言っても、綱渡りを始めるシーンが圧巻です。
開くと3ページに及ぶシーンは、はるか下に自動車、フェリーやビル群があり、フィリップの周りを旋回するカモメが祝福するかのようです。
別のページには、自由の女神が見えるシーンもありました。
下から市民が見上げるシーンも、開くと3ページになり、その高さに圧倒されること間違いありません。
これが事実だと知ると、誰しもが驚愕するに違いなく、純粋にその行為に想いをはせることで楽しむことができる絵本です。
事実に基づき忠実に描いていているので、理解するには小学生にならないと難しい箇所があると思います。
9.11事件に触れた記述はなく、綱渡りのことのみを描いた作品からは、ツインタワーの思い出として、人々を驚嘆させた綱渡りの記憶だけを残したい、という作者の気持ちがストレートに伝わってくる作品でした。
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素敵なコラボ
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投稿日:2011/02/20 |
女子パウロ会(聖パウロ女子修道会)と宮西達也さんがコラボしたクリスマスの絵本。
このコラボですから、無敵と言っても過言ではないと思います。
物語は、12匹のこぶたの兄弟が、ツリーやリースを飾っているのを、おおかみが見ているシーンから始まります。
おおかみは、ツリーやリースを壊して、12匹のこぶたの兄弟を捕まえて、素敵なクリスマスになりそうとほくそえんだところ、思いっきり転倒して怪我をしてしまうのです。
それからが大爆笑の連続です。
おおかみは、こぶた兄弟の家のベッドの上。
包帯でぐるぐる巻きで、口にも巻かれているので話すら出来ません。
おおかみが、
「おまえたちを くってやる−!」
と叫んでも
「うううううううっううう−!」
としか聞こえず、
こぶた兄弟は、「ごめんね」と言っているのかなとか、いつも良い方に解釈します。
このやり取りが続くのですが、それっぽく唸ると、子供に大受けするのは間違いありません。
そして、何とおおかみは、こぶたの兄弟から赤い手袋のクリスマスプレゼントを貰うのですが、納得のエンディングにと繋がります。
心暖まる話で、クリスマスに相応しい話です。
最後には、女子パウロ会ということで以下の触書がありました。
おおかみは12ひきのこぶたの
やさしさとおもいやり、そして
愛にふれてかわりました。
おおかみの心がうごかされたのです。
ふしぎなことがおこったのです。
愛はふしぎなことをおこします。
この愛のはじまりがクリスマスです。
クリスマスは救い主イエスさまがうまれた日。
クリスマスはみんなのために
世界でたったひとりの
「あなた」のためにあるのです。
メリークリスマス。
最強のコラボの作品として、宮西ファンだけでなく多くのお子さんに絶対オススメの作品です。
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おまけ付きで、お得感あり
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投稿日:2011/02/20 |
アクリルガラスに紙のコラージュと水彩絵の具を使って描いたという絵本。
作者のケビン・シェリーは、デザイナーというだけあって、色づかいが素敵です。
イカが青で背景が黄緑という表紙も、センス抜群で目立ちます。
特に、青で描かれたイカが、全く違和感がないというのが、凄いの一言です。
物語は、主人公のイカが、大きさ自慢しているシーンから始まります。
海の仲間に自慢を続けているのですが、案の状、もっと大きな海の生物に食べられてしまいます。
それでも懲りないのが、このイカの憎めないところ。
その大きな生物のお腹の中で一番大きいと威張っているのです。
あまり考えることなく、素直に楽しめる絵本です。
文章を楽しむというよりは、キャクターを見て感じて楽しむ類の絵本として、年少位までのお子さんにオススメします。
最後のページには、お風呂の壁に貼れるシールも付録として付いて、キャクターが際立っているので、なかなか良い趣向だと思います。
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作者は何と小学生
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投稿日:2011/02/20 |
大好きなとりごえ まりさんの絵だったので読んでみました。
いつもながらに楽しい絵だったのですが、著書紹介を読んで驚愕しました。
杉元美沙希さんは、当時10歳。
2008年度お話エンジェル子ども創作コンクールで「日本児童文学者協会賞」を受賞した作品が絵本化されたものだったのです。
自宅の隣が図書館であったということが大きいのかも知れませんが、お話作りをしていて、小学生でも応募できるコンクールがないかと探していて、この創作コンクールに出会い、自分で応募を決めたとのこと。
絵本好きなら誰しもが、自分も絵本を描いてみたいと思うもの。
私も、何度かこうしたコンクールに応募していますが、かすりもしません。
さらに凄いのは、作者の言葉。
最後の4行にこう記してあります。
「ゆうびんやぎさんへのプレゼントがどのようにして荷物の中にまぎれこんだのかなども、絵本の中から探してみてくださいね。
そして、ゆうびんやぎさんを通して運ばれる動物たちのあたたかい交流を感じ、少しでもほっこりとした気持ちになってもらえたら、すごくうれしいし幸せです」
起承転結のあるストーリー構成なので、将来恐るべしと思ったくらいだったので4つ星くらいと思っていたのですが、このゆうびんやぎさんへのプレゼントがどのようにして荷物にまぎれこんだのかが、最初分かりませんでした。
何と答えは、裏表紙にあったのです。
これには、正直参りました。
5つ星をあげざるを得えません。
作者が小学生だという背景を知って、是非多くの人に読み聞かせして欲しい良書だと思います。
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