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写真では出来ない表現
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投稿日:2014/03/21 |
1976年…図書館の外国語絵本書架で
英語版に出会った時の興奮が忘れられない…
建物が出来上がるまでの過程を写真ではなく
詳細なフリーハンドのペン画で絵ときする手法が
こんなにも興味深い本になることが新鮮な驚きだった…
訳文は専門用語が多く、わかりづらいのは仕方がないか…
それでも、100年のスパンで挑む巨大聖堂建築に
かかわる職人たちの工夫、建物細部の構造が
好奇心を刺激するのだ…
この本が世に出てから日本でも同様な趣向の
シリーズが出版されるようになり、その中にも
傑作があるのだが、それはまた別な話…
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入れ子の面白さ
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投稿日:2014/03/20 |
おばあさんに届け物をするあり子が
道草をくったことから事件発生…
詠み聞かせのときは言葉づかいが上品で
おっとりしているのでその流れに乗って
ゆったりとページをめくっていきたい…
お腹の中のシーンは黒地に白抜き文字となるが、
右ページにマトリョーシカのふたを取って
上から眺めたような同心円が描かれている…
これはちょっとわかりにくいので説明が必要か…
このおはなしは昔話に造詣の深い作者が
「赤ずきん」と「ついでにぺろり」などから
インスパイアーされたようにも思えるのだが、
それはまた別な話…
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ロバはやっぱりロバなのだ
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投稿日:2014/03/05 |
バランスのとれた絵本らしい絵本だ
ご機嫌に暮らしていたロバが
ある日突然自分の容姿(耳)が気になりだして…
他の動物たちのアドバイスを聞いたばっかりに
どんどん不幸になって…
まるでイソップの『ロバ売り親子』のような展開に…
表面が円滑な用紙にペンで輪郭を取り
薄めの水彩で色付けされた動物たちが独特の質感を出している
テキストが絵に比べて短めのページが多いので
詠み聞かせの際は前後に時間を取って絵を眺めさせたい…
あとで教訓的なコメントはしない方が無難だと思う
ぼくが一番初めに人形劇にした作品なので
思い入れが強いのだが、それはまた別な話…
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若さとは…
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投稿日:2014/03/02 |
療養中の詩人が日記帳に書きためた
言葉(詩)の集まり…
作者が何歳だろうが関係ない
作品に向き合えばいいのだとは思う
でも 100歳となれば別だ
それが幼児期からだれもが口ずさむ
童謡の作者だったら なおさらだ…
アンチエイジングが話題になる現代…
見かけは相応の歳格好でも
療養中の身であっても
世の中の動きに関心を持ち
心を震わせることのできる若々しさを
やっぱり見習いたいと思ってしまう
ぼくも まだまだ 前にすすまなければ
大休みのなかから うまれてきて
小休みに 中休みをまぜてやりつづけ
さいごにまた 大休みにかえっていく
という かれんないきかたを
かみさまが させてくださってるのだ
これは収録されている「休みずき」の一節だ
104歳の天寿を全うし、
現役のまま作者は大休みに入った…
まど・みちお作品からは反骨とユーモアの
バランスを強く感じるのだが、それはまた別な話…
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末っ子大満足
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投稿日:2014/03/02 |
末っ子は日々兄弟の動きに注目し
自分も負けまいと努力している…
そんな子どもの気持ちを
まずは身長の違いで表わし
いくつかの道具の比較を繰り返し
ちょっと連携の様子を見せたあとで
納得のオチへ向かっていく…
詠み聞かせの際は場面に応じて
擬音を入れると楽しめる…例えば
<たいこ>⇒ドンドン
<ラッパ>⇒プップー
<笛>⇒ヒュー など…
特に集団への読み聞かせでは
おすすめの演出だ
ハッチンスの絵本は他にも傑作が多いのだが
それはまた別な話…
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大きいことは楽しいこと
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投稿日:2014/02/13 |
定評ある絵本を久しぶりに読み返した…
大きすぎる食べ物や道具を作って失敗するぞうが
最後にその大きい品々が活躍場所を得て
幼い子どもたちにも満足できる結末を迎える…
冒頭、<臭い>主人公が登場するので
<いじめ>の心配をする人もいるらしい
でも、動物たちは、みんなで身体をきれいに洗って
就活に送り出すのだ…
読み聞かせのときは
その部分はさらっとスル―すればよいし
ぼくなら旅立ちのシーンで見送りの動物たちから
「元気でね」「がんばれよ」などの声を追加する
ジャングルに登場するぞうたちが
どことなく「ぞうのエルマー」と重なるのだが
それはまた別な話…
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ダンボールでも心は…
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投稿日:2014/02/11 |
ごっこ遊びが人形に命を与える…
小学3年生になって初めて本書に出会った孫は
わがままなカミイが<おみせやさんごっこ>で
<ひとりグループ>にされ、品物もお客も少ない状況に
心を痛めていた…
確かに出版された40年以上前なら普通に読めても、
今の時代だとちょっと問題視されることに
なりかねないのかもと思った…
ちょっとページ数はあるようだが、読み聞かせに向いている
ダンボールのカミイは挿絵によって命をふき込まれているようだ
カミイがロボットのくにへ帰る後ろの見返しにホッとできる
昔、子どもの投稿を入れるポストをカミイの人形で作ったことも
楽しい思い出だが、それはまた別な話…
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重くも軽くもない死
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投稿日:2014/02/06 |
早世と長寿…
その違いを考えてしまう大人の絵本…
語り手の60年以上前の思い出
親友でもない隣席の同級生が病死した…
距離がある分、客観的に状況を見つめ
そこから<かないくん>の死を考える
そして<死は生の始まり…>と受け取れる
メッセージが終盤に
それも思わぬ人物から発せられる…
白がとても印象に残る…
表紙は右を向いたかないくん…
その視線の先…
裏表紙は真っ白で小口側2pぐらい
コーティングが途切れて光沢をなくしている…
さらに多くのページに特殊な白色を
別刷りで加えた造本は作者というより
死を黒よりは白と捉えた画家の答えだろう
絵がテキストの説明に陥らず
イメージを拡げてくれる
おじいちゃんが亡くなる絵本を孫に読もうかどうか
まだ迷い続けているのだが、それはまた別な話…
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ソフトな仇討話
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投稿日:2014/02/04 |
『猿蟹合戦』の絵本で一番気に入っている本…
木下順二の語り口は独特で
人によっては気になるかもしれない…
ゆっくりと間をとって読むといいだろう…
栗、蜂、牛のふん、はぜ棒…との同じ口調でのやりとりは
省略しないでテキスト通りに繰り返したい…
たっぷりと薄墨を含んだ清水昆の絵がすばらしい…
この絵を生かすには同じ岩波から出ている小型の
<子どもの本シリーズ>では物足りない…
1960年代…年1回10月に発売される大東京祭記念バッチの
デザインが清水昆のかっぱだったのを懐かしく思い出すのだが、
それはまた別な話…
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老機関車の幸せな晩年
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投稿日:2014/02/04 |
時代遅れの旧式機関車が
安住の場所を見つける…
「しゃっ しゃっ しゃくだ…」
年をとってちょっと偏屈になったやえもんが
かんしゃくを起す口調やそれをなだめる客車の口調など
擬音が面白いので読み手もなりきって読んでみたい…
出版されて半世紀以上だから、風景や鉄道の様子は古いけれど、
そこに描かれる人の気持ちは今でも同じだ…
乗り物マニアで知られた画家だけに
列車を楽しんで描いているのが伝わってくる…
フロントに表情を描くパターンはイギリス生まれの
『機関車トーマスシリーズ』が先行しているが、
これはもう別物だと思う
やえもんの安住の地となった交通博物館は現在さいたま市の鉄道博物館に姿を変えている…さいたま市は岡部冬彦が住んでいた場所で、ぼくの勤務地でもあったのだが、それはまた別な話…
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