ティッチは小さな男の子でした。姉さんのメアリは、ティッチよりちょっと大きくて、兄さんのピートはずっと大きな子でした。 ピートはとっても大きな自転車を持っていました。メアリも大きな自転車を持っていました。でも、ティッチの持っていたのは、小さな三輪車でした。
三人兄弟の末っ子ティッチ。体のサイズも、持ち物も、一番小さかったり、一番幼かったりするけれど、ティッチにはティッチの役割があるのです。それは最終幕。誇らしげなティッチのかわいい笑顔が見ものですよ。胸を大きく張ってエッヘン! 小さな子供を応援したい、そんな一冊です。 ――(ブラウンあすか)
大きな兄さんの手にはシャベル。植木鉢をかかえているのは姉さん。でも末っ子のティッチの手には小さな種が一つだけ! 末っ子の心が大きくはばたくさまを明快な構図で描いた絵本。
もうすぐ4歳になる息子と読みました。
読んだ瞬間「もう1回!」の荒らしで
結局1日で10回以上は立て続けに読まされたと思います。
気の済むまで読んでもらったあと
「ティッチもすごかったね、さいご!」と
目をキラキラさせながら言ってました。
一人っ子ですが、自分より大きい子に対する思いは
それなりに抱いていたんだろうな〜と思いました。
よく小学生くらいの子が自転車を乗り回して
遊んでいるのをみて
「お兄ちゃんたち、自転車のってるね」
などと言ってましたが、その裏側に
子供なりにいろんな心理があったのかなって思いました。
この絵本は成長したい子供の気持ちをうまく
代弁してくれているのだと思います。
最近長い絵本も読めるようになったので、
けっこうむずかしい読み物にも挑戦してましが
あえてこの年齢にまた短い絵本を読む事を
大切さを再確認させてくれました。
きっと読んであげた年齢で受け取り方や
反応が違うと思います。 (きみたまさん 30代・ママ 男の子3歳)
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