正月から七五三、お彼岸など、日本の伝統行事について季節を通して丁寧に紹介してくれる絵本です。
こちらは「秋と冬の巻」。9月から2月までを順番に追っていきます。 例えば1月はお正月。お正月・元旦などの言葉の意味から始まって、家族で過ごす元旦の様子が描かれています。 正月飾り、鏡餅、そして豪華なお節料理!行事を盛り立ててくれるお祝いの小道具たちについては、 それはそれは細かく美しい絵で説明してくれるのです。特にお料理の絵には思わずつばを飲みこんでしまうほど。 初詣やかるた、羽子板などの新年を迎える楽しみ方や、書き初めや七福神の説明があり、 七草粥や鏡開きまで続きます。1月の気象や旬の草花や食べ物もちゃんと載っていますよ。 ひと月ごとにカレンダーのページがあるのもポイント。子どもたちにもわかりやすくていいですよね。
「行事の由来やお祝いの方法について詳しくはないけれど、子どもの頃には家族でお祝いした記憶は 残っているな・・・。」 そういう方は多いのではないでしょうか。この絵本を読んでいて、ちょっと懐かしいような気持ちになれるのは、 難しい説明ばかりではなく、そんな家族で過ごす楽しそうな時間やすぐに真似が出来そうなさりげないお祝い方法が 読んでいる人の思い出と重なってくるからかもしれませんね。 これから迎える行事についてちょっと調べたいな、という時に。 親子で季節のお話をしたいな、という時に。 そして、ちょっと懐かしく美しい絵本として楽しみたい時にも。 そばに置いておけば、年中大活躍してくれること間違いなし! 「春と夏の巻」と合わせて、幅広い年齢層におすすめしたくなる一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「お彼岸」ってなあに?「七五三」の意味は?「お正月」の行事あれこれ。「和」の伝統行事と季節の楽しみをイラストで楽しく紹介。
おせちや、門松をつけたり、鏡餅を飾ることの意味について
子供たちにも知ってほしくて購入しました。
この本では、お正月のことのほかにも秋から冬の行事について
色々な行事についての情報が盛りだくさんです!
三が日に食べていたおせち料理にも、それぞれ意味があるのですね。
数の子や黒豆は知っていましたが だて巻きは、巻物→知識を意味するなんて知りませんでした。
今日は初詣に行きましたが、その時にも小1の息子は「破魔矢は悪をやぶるんだよ」といってました。
子供だけでなく私もとても勉強になりました。
細かいことまで書いてあるのに絵がかわいく、小難しくなくていいです。
昔の風習を知らない若い親世代(私も含む?)にもいいと思います。
(きゃべつさん 40代・ママ 男の子10歳、男の子7歳)
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