風に吹かれて大きな木が葉っぱを揺らす音を聞いていると心が落ち着きます。
どうしてこんなに木に惹かれるのか、絵本を集めて読んでみるとよくわかってきます。季節が変わっても、様々な出来事が起こっても年月を経ても、どっしりと根を下ろし「そこに立っている」安心感。この感覚はとても大切なものではないでしょうか。
そして木を見ていると思わずつぶやいてしまいます。『木はいいなあ』。
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(「現代と保育 68号」より)
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ねずみのウィリーとウィニーが木のウッディと出会ってからの1年間の交流を描いています。月が変わるごとに様子が変化するウッディの姿から季節の変化を感じ、それとともに育まれていく3人の間の友情を見守りながら読むのは心が温まります。
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